それはせんせい、らしい。
車が停まって、運転席から顔を出したのは近くの着つけ教室の先生だった。
「ガーデニング教室が今度あるそうだけど、先生は貴方なの?」と聞く。
それは多分、何日か前にポストに入ってた、寄せ植え教室のチラシのこと。
それで、自分ではないと伝えると、
「貴方なら教わりに行こうかと思ったけど、ああそうなの。私、第二土曜日は
用事があるから。」「はあ、それではまた機会がありましたらよろしくお願いします。」
っておい!私ときたら、そんな気、さらさらないくせに!
「貴方なら」といわれたのは、まず圧倒的に「近場」ということ、そして実力の方は
門扉の原物で判断、人間の方は御近所で情報収集、その結果なのだろうと推測する
として。問題は、全てのヒトが先生になりたいわけではない、ということだ。
大体、面倒くさい。←おいおい
花材に資材の調達もさりながら、予習を想像しただけで、暗い気持ちになってくる。
そこまでやった見かえりが、「先生」と呼ばれることだけだなんて。
そんなにいいものか、「先生」って。
もっとも、なりたい人はなりたいらしい。例えばH.B.関係の知人は現在、
手当たり次第に植物に手を出し、勉強中である。やりたいのがH.B.の先生だけなら、
H.B.に使う花材の勉強だけでいいと思うのだが、「どんな人が来るかわからないじゃ
ない!」と言う。(←「どうせなら知っておきたいのよ」と言え! ^^;)
講習会の先生をしてるだけで、植物ならなんでも知っていると勘違いするお客は
確かに存在する。が。H.B.のお客さんの99%は普通のおばさんやおねえさんで、
お花でありさえすればうれしいという人々ではないのか。
そうなると、植物好きが普通の人々の相手をするために必要とするのは、
タフな精神の方なのだが。タフじゃない人々は、先生をやめてしまうか、もっと
タフになってお金のためと割り切るかのどちらかとなり、生徒の方としては、意識を
持つ、ほんの一部のマジメな先生に出会うのに苦労する、ということになるのか。
・・・と、きれいにキマって、納得したまでは良かったのだが。
ある朝私、押し切られてしまった。教えることになったのである。さすがは先生、
口先ひとつで生徒さん達をころがして来ただけのことはあったのだ。うう。
で、どうして欲しいか聞けば先生は、言われたとおりにやるという。
玄関がきれいになって、花の名前がわかればいいと言う。そんなら、名札をつけて
あげるから製品を買ったらいかがと言いたいが、自分が作れるようにもなりたい
らしい。よっしゃ、それじゃ、なる早で卒業させようじゃないの。
というより、私の方こそ「先生」を早めに卒業したいのである。
きれいで長保ちする作品を作らせようとすれば、私が走りまわらなければならない。
とりあえず器材と、着付け教室玄関ふうな色彩の花材を揃えてみたが、
それだって近くのホームセンターで一度にそろえられるわけではない。
自分のために、植物名と解説を書いた紙きれを用意する。
前から疑問に思っていても、事典までたどりついてないことって多いから、勉強に
なる。あとは、自分が言葉にしないまま知っていることを、いかに言葉にするか。
例えば花材合わせをセンスの有無という問題にしてしまったら、
私がころがされてしまった意味がない。敵さんには敵さんの歴史があるのだから、
それが作品制作にプラスにならないわけがない。
早いとこ、私を超えて欲しいものである。
でないと面倒くさくて、ああ面倒くさくて〜〜。(^^;)
早く隠居させてくれええ〜〜。
xxxxxx
種蒔きと、草とりと、作品のツメと、つまりひっくるめて言えば、
「春だから」忙しい。嘘よ、まだ4月?そんで、もう4月?てなもんで。
ナスとししとうの苗は既に買った。エダマメは1袋だけ蒔いた。バジルは何本も
入ってるのを1ポット買ったから、これから「ほぐす」。少し養生してから植える。
蒔きもしないでポット苗を買うのは園芸やる人としては言語道断だが、1ポット
のバジルを6株に広げてあげるのは、園芸的に正しい。と言っても、今年もバジルは
蒔いたのだ。問題は、品種が「ダーク・オパール」だということで。あれはちゃんと
食えるのだが、食用と兼用する気になれない。
ニガウリも蒔く。蒔くけど、どこに植える?バラのそばでは農薬くらうし、
毎度お馴染み西洋朝顔も蒔いたし。西洋朝顔をバラのそばにすればいいのか。
でも、すでにバラのそばにはクレマチスが寄り添っているぞ。ま、いいか。
気にしなければ。ニガウリは南側の家の壁にネットをたらして、誘引するか。
こうやって、世間の庭は立体化していくわけだな。
泣けるのが、柿である。芽吹かなかった。苗を買うのが遅かったかなあ。
何故、うちで根付いてくれないのか。まさか、「富有」だから?
いやああああああ・・・!(T^T)/
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左側は「スパイス・シェード」、右側は「ダブル・プリムローズ」。
毎度お馴染み、バーンヘブンの種子である。スパイスの方は、割と好きな色だ。
ダブルの方は、25%ほどの割合でダブルが出るはずだが、最悪は一つも出ない
ということだった。うちは大体数字の通りだった。
他にももう一つ苗箱があるが、変化モノと白花と気に入ったのだけ残して、
9割は人にあげてしまう。「まるで無理に余剰苗を作ってくださるようで・・。」とは
配布係をしてくれる奥様のセリフだ。いや、たんに蒔きすぎるうえに、咲いた花に
贅沢言いすぎるだけなのである。
決着がついたので、うちは束の間片付き、相手は、大漁!という感じがするの
ではないか。実のところ、人にあげても、私も大漁!なのである。