10月


紅葉が始まっている。
おかげで、あちこちを巡るのに忙しい。一瞬一瞬を見逃したくない樹木が、
眺めが、御近所のそこかしこにあるからだ。

余所さまの家の木、近くの公園のあの木も、変化していく。
もっとも、この場合の樹木は、概ね大木なんである。庭木と言えどもケヤキ
なんぞで、庭木と呼んでいいのかさえわからない。大体、剪定なんて考えたこと
なかろう。それが何本かで植わっていて、別々の色合いを見せている。何十年も
かかっているこの寄せ植えが、たまらないのである。

もちろん、山こそは壮大な寄せ植えである。
22日に見てきたのは新岩間温泉と白山で、この日は白山の方に軍配があがった。
もう少ししたら、また話は変わるのかもしれない。多分その頃には、医王山とか
林道犀川鶴来線から見える山も戦いに参入してくるはずである。
それならそれで、なお忙しくなるではないか。

北陸の晩秋は、曇りがちとなる。灰色の空の下、山はしずまりかえっている。
刻々と変わる空模様につれて、同じ1本の紅葉がまた違う姿を見せる。
薄暗い曇り空の下の紅葉は、青空の下の紅葉よりも意味ありげなんである。

来月になれば、山の頂上は真っ白で、真ん中は紅葉、麓は緑、といった眺めも
見られるそうである。

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パンジー、今年は 8/11に、サカタの顔ナシミックスを3種類蒔いた。
シルエット・ミックスにクリスタル・ミックスにオトノ・ミックス。
さすがにオトノとシルエットは早い。10/25 現在、既に蕾をつけている株が
いくつもある。

蕾がつくのはいいのだが、株自身は小さいので、なんだかこちらが悪いことを
しているような気になってくる。それは喩えて言えば・・・うう、とても言えない。

顔ナシミックス3袋の他にシャロン・ミックスも蒔いたせいで、最終的には
パンジーは200株以上にもなる見込みである。種蒔きした時はのんきなものだが、
いざ育ち始めると、あせる。早晩、苗を置く場所がなくなる。開花次第人にあげたり
して、減らさねばならない。

もちろん、そんなのはパンジーだけではなくて、だから季節ともなれば様々な
花苗をゴミ集収日のゴミ・ステーションに運び、お持ち帰りを願う私の姿がある
わけだ。「好きにはかなわなくて、たくさん作りすぎてしまったんです〜。どうせ
なら皆様にも楽しんでいただきたいと思っていまして〜。ほほほのほ。」

モノは言いようということで、だって、いくらなんでも「あたくしの
楽しみの残りカスでよろしければ、是非!」なーんて言えないだろがよ。
パンジーの苗だけが目の前の相手との共通の現実である。

話の風向きによっては、「何でもそうだと思いますけど、栽培もそれなりの数を
こなさないと、経験にはならないんです。」と、辛そうに続ける場合もある。他に、
「ちょっとやそっとの量じゃ、貧乏臭くてやってるっていう気がしなくて。」という
やぶれかぶれのセリフも吐いたことがあるが、これは相手が農家の奥様だからこそ、
言えたもんだ。

いずれも、嘘ではない。これっぽちも、嘘ではない。

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御近所に花いっぱいの電気屋がある。店の前に花壇を作り、春とも
なればサクラソウなどたくさん咲かせている。がんばっているなあと思っていたの
だが、先日その前に小さな立て札が立った。「花を持って行かないで下さい」。

うーん。持って行くなといわれても。ひょっとして、私にケンカ売ってる?
もちろん、私に言ってるわけではないのだが、これだけ苗が余ってる私の前に
そんな言葉を突き出されたら、ろくでもないイタズラを考えちゃうじゃん?

つまりさ、山ほどの花つき苗をだな、夜に紛れてお店の前に置きにいくの。
もちろん、サボテンが欲しい人にバラを持っていくような馬鹿はしない。
その人の好きそうなものばかり置きにいっちゃうの。で、何日か後にとうとう、
「花を置いていかないでください。」と書いた立て札が立って、それで一丁上がり。

いいよなあ、そういうの。そう思わない?そう〜?

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