10月末的朝顔

 10月も下旬となると、さすがに西洋朝顔も種子だらけである。
堂々と目立つコレは、通行人の話題になってきた。会話どころか、
「今日もたくさん咲いてるわあ!」とおっきな独り言を言った人もいる。
私は伸びたツツジに守られて、植え替えなんかしながら背中でそれを聞く。

 後追いで蒔いた朝顔は、やはりしょぼい。が、しょぼいなりに咲いている。
ただ、切り倒した樹木の枝を石垣の斜面に立てかける形で組んでおいた場所が
あり、その根元に植えた分だけは、悪くなかった。

 途中、中指くらいのぶっとい黒いアオムシ??がついて茎だけにされてしまい、
青汁(そう呼びたいんですけど、駄目?)と、いくつあるかわからない敵の脚の
握力?に恐怖しながら駆除したこともある。

 アオムシ毛虫の類に対する恐怖というのは、具体的にはせいぜいがとこ「かぶれる」
ことに対する恐怖なはずなのだが。あの姿に、あの脚力(握力??)に、青汁への
恐怖を私はいつ、どのようにして学んでしまったのか。それとも、学んでおいた
方がいいのか。まさかその丸坊主になった朝顔が蘇るとまでは思っていなかった。

 組んだ、というより、たんに乗っけただけの枝ぐみは、最初は不評だった。
夫の奴は、「不気味だ」と言い放った。「そのうち慣れるから。」と私は言ったが、
案外そういうものではないのか。

 咲き始めて判明したのだが、朝顔の花色は見事にバラバラだった。
ラッキーだったのは、花色が偏っていなかったということで、うまいこと紫や青や
水色にピンクが散り散りに咲いた。

 それがまた、組んだ枝にからんで咲いているので、わけのわからないものに
なっている。ある日、物音がしたのでそちらを見たら、通りがかりの人が思わず
近寄って確かめているのだった。これがきちんとした、市販のネットにからめて
あるのなら、驚かなかったのかもしれない。

 この枝組みは、いつの間にか、真中の方の枝が少しだけ崩れているような
気がする。両脇の大枝が、キウイの主幹だったからか、よくネコがよじのぼっては
ツメをといだり顔をこすりつけたりしているので、多分そのせいではないかと思う。
形が形だから多少崩れていても問題ない。

 ネコは日に一度は朝顔をその足元から長々と見上げている。
花が咲いているだけあって、昆虫などが来るのだろう。それを狙って、朝顔の
つるの茂みを見上げている。いたら、どうするのか。多分、とびつくのだろう。
こいつは1mくらいなら楽勝で飛び上がれるのである。

 うまいことに、組んだ枝がネコに倒れかかることはない。
朝顔のつるで、お互いに縛りあっているからである。これからこの家の庭は花が
増えていく予定である。ネコの滞在時間も増えることになるだろうか。

                  xxxxxxxxxxx

 ある種苗交換会で、ピンクのカラーをもらった。
別のところで、ジギタリスのアプリコット2株、濃いピンクと白の各1株を
もらった。そうそう、ニューサイランももらった。

 ここは関東、居並ぶ人々は全てベテランばかり。植物はいずれも大きくなるヤツで
あり、ベテランともなれば庭も棚も一杯で、手を出せる人は限られている。こう
なると、庭を手に入れたばかりの私の出番である。ピンクのカラーなどは花つき
だったので、帰途注目の的だった。それは、花束を持つ人に対するものとはまた別の
視線である。

 私も、種苗交換に出すなら、なるべく咲いているのを出すつもりでいる。
名札違いとまではいかないにせよ(いや、私ならありそうな気が・・・^^;)、
説明だけよりは、論より証拠、みたいな、でもやはり持って行くのが楽しいからだ。

 出来れば帰り道、その人が同じ幸せを感じてくれるとうれしい。

                xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

 ビオラの類と、2袋のカラー・ミックスと。
早くも私は、「あああああ、どうしよーーーーーううっ!?」という気分。
ネットでは、常々種蒔きのことを「案ずるより蒔くが易し」と言っては煽ってきた。
我ながら、なんて無責任な奴なのか。

 いやあ、案じた通り、全然易くないでやんの。
まず、当然のことながら、大量の発芽。そして、サイズと色はわかっても、
本葉2〜3枚くらいでは、いまいち名前がわからないということ。

 ビオラはいくつあっても構わない。矮小種の苗も、場所をとらないというので
たんまりと残してあるが、これも正体がわかりしだい喜んでもらわれていくだろう。
もしかすると、正体がわからなくてももらわれていくかもしれない。

 問題は、中性種と高性種である。ヤグルマソウやゴデチア、スターチス、アスター
くらいなら今でもそれとわかる。デルフィにレース・フラワーくらいならわかる。
他は全滅。グラス系らしく、針みたいな葉が出てるのに至ってはもう。それもこれ、
高性種で、花色は白とくる。もしかすると、パンパス・グラス?

 パンパス・グラスみたいなのを育てるのって、独特の難しさ(他になんと言えば
いいのか?)がある。実家に植えればある日さくっと刈り取られるのは目に見えて
いるし、それなりの株に育てるにはウチは狭すぎるし。いっそサトウキビなら
いいのに、ってか?それと判明する前に枯れるべなあ、やっぱ。
大体、サトウキビの花色って白か?

 ああ、困った困ったと言いながら、喜んでいる。