庭成り難し


 つい先日まで、あちこちでひまわりが咲いていた。
この場合のあちこちとはしかし、うちの庭のことである。
春に種子を蒔いて、当然ひまわりだからどかどか発芽した。例のごとく御近所に
分けようと考えていたが何日か、ちょっと薄暗いところに置いてしまった。

 当然のことながら、苗、へろへろ。こんなんじゃ、人様にあげられない。
というわけで致し方なく実家と自分の庭に植えたのである。そしたらひまわりの
やつ、育つにつれてそんな過去はすっかり忘れ、堂々と大きくなった。
おかげで裏庭にはひまわりの林(10本だけどね)が出現し、窓は、ひまわりの絵の
額縁となったのである。

 本当にひまわりは嫌いではない。ただ、人に言えないだけだ。
何故、育てやすいというだけで人はひまわりをバカにするのだろう。
・・・と言っても、この場合の「人」ってのは・・・。ま、いっか。

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 そこかしこで、やたらめったらダンゴムシが死んでいる。
こいつらはなんでも食う。腐蝕質が好きとは言うが、幼苗なんかものぼって食って
しまう。というわけで、思いついてはデナポンをざらっとばら撒いた結果である。

 問題は、そのまんま忘れてしまうということで、だって、撒いてすぐ片付けたら
ダンゴムシごとまだ効力のあるデナポンまで片付けてしまうことになるんだもの。
そう、デナポンは粒粒で、死んだダンゴムシと分別しようとしたら箸やピンセット
が必要になる。面倒くさえ。

 あるとき、オーリキュラの鉢を移し替えようとしたら、容器の中にはダンゴムシが
いくつもいた。それで例の如く幾粒か撒いてみた。食いついたやつは少し経った
ところで、「ううー、腹の具合がああーー」とばかりにもがきだす。本当に「腹具合」
に来るのかどうかは知らないが。

 しかし中には、デナポンを無視するのがいる。
もしかすると生き残ったこいつら同志でペアリングしたら、この庭はデナポンが
効かないダンゴムシだらけになるのか。そこでやっと気がつく。
撒くべきは、殺虫剤ではなくて忌避剤であるということを。

 どうしても保護しなければならない状態のものだけでいい。
商売モノじゃないんだから、多少のムシ食いがあってもいいのである。
バカだったねー、はははははは。

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 ツツジの生垣を、いずれは全て植え替えるつもりでいる。
しかし、遅々として進まない。何故ならば、全ての生垣をいっぺんにやったら
家が通りから丸見えになるからである。で、育った苗を少しづつツツジと
替えていくことになる。

 しかし、植えてみると育ったつもりでもかなり小さいことがわかる。
実生のアイビーゼラニウムも限界まで育てたつもりでいたが、全然だめ。
あまり丸見えにならないようにと、フェンスにラティスまで追加し、ツルハナナスと
からませはしたが。ツルハナナスも小さいので、やはり丸見えに近い。

 で。別の方にはハゴロモジャスミンを植え、その隣にはラベンダーを植え、
そのまた隣にはムベを植え、いずれもポットで育てているととても大きく見えるが、
植えると小さい。御近所の人に見ざるが如くして見られるのは仕方ないが、
通り掛かりの物売りや勧誘の人に居留守が使えないのが困りモノ。

 いずこも作りかけとはそんなものだと思うのだが、それにしても完成するときが
来るのだろうか。生垣くらいは早く伸びてくれて、ちょうどいいところで成長が
とまってくれてもいいと思うのだけど。あるわきゃーねえか。へ。

 御近所の人々は、プロにやってもらっている。うちだけが芒洋としてなお粗雑な
状況で、だからだろうか、通りがかるたびにうちをしげしげと見るオジサンがいる。
先日、アジサイを剪定しているところに通りがかったので挨拶してみたら、アジサイ
の剪定の仕方をこんこんと話してくれた。いい人ではあった。