夏のしまいごと

 春、加賀太胡瓜の苗をカタログで見つけた。
注文した。届いた。植えた。当然、お支払いもした。(なんのことだか ^^;)
ところがそこで、夫が職場を異動となった。今度の職場は出張があって、出張先には
金沢も入っていた。なんで苗を植えたところでこういうことになるんだか。

 胡瓜を作るのは初めてであった。それでも苗は育っていき、やがて実をひとつ
着けた。初モノの収穫は、夫が金沢に行った翌日のことだった。初モノなので、
仏壇にも供えた。(加賀仏壇に住まう姑も驚いたに違いない、わっはっは。)
供えた後は、幸か不幸か自分ひとりで食べた。

 元々苗も2本しか植えていないのだが、実をつけるのもゆっくりだった。
いくら加賀太キュウリは収量が少ないと言っても、こんなペースでいいものか。
普通、家庭菜園でキュウリなんて作ろうものなら食べきれないほどできて
家族から顰蹙をかうはずなのである。

 私が聞いた話では、「ボケた胡瓜ほどまずいものはなく」、「夏が来るたびに、
ああ早く普通の八百屋にある胡瓜が食べたい!と思ってしまう」そうだし、別の
知人は家族どころか近所の人まで見向きもしなくなって、しまいにゃ家庭菜園を
やめたとのことだ。

 だがこちらは自家消費にも満たない。(それを見越して、出張する夫にも太胡瓜の
お土産を頼んだくらいである。)いいのか、これで。キュウリ農家をやっている
知人は、キュウリが弱らないよう、とにかく水と肥料をがんがんやれと言った。
素直に従ったおかげでか、私は2本目の太胡瓜をスポンサーと食べることが出来た。

 1本200円と考えて、送料と苗の価格を思えば、5本出来れば、モトをとることが
出来る。出来れば最後の1本で種子採りをしたいとまで考えていたのだが、結局は
そこに台風がやってきた。苗(?)はへろへろ、着いているのはU字型にひんまがった
3本目の胡瓜である。(^^;)

 それがたいして大きくもならず、今度はしみじみと黄色くなってきている9月半ば。
来年のための資料を探さねばと思う、今日この頃。

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 夏は暑さに困る以外、やることが少ない。
それで、パンジーやビオラを蒔くことになる。今年は11月始めにあるフリマの
品揃えのため、ほんの少々多めに蒔いた。人にやる以外の用途を作ってみたのである。
11月始めではちとキツいが、ちょっくらやってみるか、と。

 今回はフタつきの仕切りのある小さな容器にコーヒーの濾紙を敷いた上に蒔いた。
これで野菜室に入れると発芽が揃うらしい。確かに、今までの「開放状態に
バーミキュライト」よりはこちらの方が早めに発根した。

 しかし、揃うかどうかは種子によるのだ。「ののはなブルー」なんて一昨年の種子
にも関わらずは全てが一度に出揃ったが、「ピンク&ホワイト」と、市販の、ある
ビオラ種子は2週間もかけてだらだら長々と発根する一方で、出ないものも多かった。
1ヶ月半経って9月半ば、双葉から本葉4〜5枚まで生育の状態は幅広い。

 先日、苗床から移植したが、8袋真剣に蒔いただけあって、やはり数が多い。
それでいて、1粒10円にもなりそうな種子(ケチくさいかね?)に限って発芽が
悪いのである。だから高価なのかどうなのか。固定種なら種子採りをしてみるか。
大体、F1系だったら発芽が揃うし丈夫でいー感じ、のはずなんだから、サギだ。

 昨日友人より電話があった。今年は忙しくてパンジーやビオラの世話が出来なくて、
38袋分の苗を、やっと定植出来たところだ、というのである。
「あんたにも分けてあげるから。」と言われて、断れなかった。

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 園芸相談されることがある。
「うちの玄関先には日が当たらない。だから植物が長持ちしないので困っている。
いつもきれいにする方法はないものだろうか。」

 これは簡単な話である。夏なら日陰用植物を飾れと言うし、冬ならば、日当たりの
良いところをバックヤードにして、植物にはそこと玄関先を往復してもらえと言う。
相手は至極満足そうで、現実にこれでうまくいったそうである。

 こういう話ならいいのだが、答えられない場合もある。
例えば、カニサボテンがうまくいかないという話。シンビジウムも、シクラメンも
答えられない。答えられたのは、コチョウランのみ。

 共通項はなにか。部屋置き植物である。
部屋に植物を置くのが好きでない私には、話の外。唯一コチョウランについて
答えられたのは、江尻光一にノせられて何年かキープしてみたことがあるからだが、
それ以来部屋に植物を置いたことがない。というわけで私は「本当におめーは
園芸やってるんかい」といったふうな視線を浴びることになる。

 思い起こせば、昔の(今もか?)園芸相談の本はこういう、部屋置き植物の
管理関係のネタであふれていたものだ。近場の奥さんに聞いてないで、本くらい
調べろよなーと言いたいが、近場の奥さんの存在価値はこういうところにあるのだから
致し方ないのかもしれない。

 「部屋置き植物」はインテリアだ。インテリアだからして、その管理は、家事だ。
興味のないことに対して冷たい私は、家事にも冷たい。
部屋置き植物に対する無関心は、すなわち・・・ま、深く考えるのはやめておくか。