植物のお名前
古巣の知人達と「関東、東海花の展覧会」を見てきた。
展覧会で何が見られるかと言えば、生産者が市場の理想を目指して作った切花、
鉢花、そして何故かフラワー・アレンジメントの展示である。
古巣にはたくさんの生産者がいたのだが、園芸の仕事をする人は少なかった。
というわけで、誘ってくれるのを幸い、年に一度開催されるこれの展示を見ながら、
貴重な人々と話をしに行くことになる。
どう貴重なのかといえば、私の周囲には趣味家しかいない。
交配、改良をする人はいるが、生活をかけて植物を生産してる人は殆どいないので
ある。そういう人々が趣味家とどう違うのかといえば、これが天と地ほども違う。
例えば、これは当の生産者自身も騙されていることかもしれないが、彼らに
かかれば、実は花だってトマトやキュウリと一緒なのである。花は商品。
例えば切花の中で、一番消費されているものは何か。キクだ。きれいとかなんとか
ではなくて、安定して(その用途を思えば、ちょっとヤだけど)需要があるのがキク。
してみるとキクはコメに似てるかもしれないが、コメだけあればいいかと言えば、
そういうことでもない証拠に、花屋に行けば、ジャガイモやトマトやキュウリや
シソやシイタケにあたる花や枝モノが沢山売られている。
こう書くと全然ロマンチックではないようだが、自分の作ったトマトの出来映えに
うっとりする人がいるのと同様、自分の栽培した花を見てうっとりする人だって
いるから心配ないのである。(←例えが逆やがな〜 ^^;)まともな人間なら、
こういうことを踏まえておかねばならないと思う。(普通の人間は違うかも・・?)
てなわけで、この展覧会はプロが専門の設備やら何やら使って作り込んだ、
市場の都合に合わせた花々がずらずらずらーっと並ぶことになる。たまにイイなと
思う花があっても、品種名もさりながら、学名なんぞはまして期待しない。
何の花だったか忘れたが、タグの「花色」の部分に、「もも」と記入されてたのを
見つけてしまったくらいである。事務局だか農協だかわからないが、とにかく品物を
出してくれえと言われ、「しゃーねえなあ。」とか言いながらメンドくさそうにタグを
書いてるジイサンが見えてくる。(なんか、カワイイ〜)
そして知人によれば、「品種名なんてのは、簡単なのが一番!」だそうである。
何故か。時間押せ押せで青筋たてて箱詰めしてるとき、画数の多い難しい漢字を
使ったのや、長い品種名なんかだと、箱に書くのが大変だから、である。
「大体、片仮名なんかで書くと、漢字を知らないみたいでカッコ悪いじゃない!」
というのは、彼がわざわざつけてくれるオチ。
笑いながら、流通上の略称が出来あがるわけだと納得する。
もっとも、私が思い出せるのは「ローテ・ローゼ」を「ローテ」と言うくらいだけど。
「トルコギキョウ」が「トルコ」・・・まんまやんけ。あ、「孔雀」ってのもあったな。
これが何かと言えば、「孔雀アスター」だった。やはり、まんまなのだが私は
これがわからなかったのである。
「実は、孔雀事件というのがあってさあ。」そう言われ、まるで江戸川乱歩にでも
ありそうな耽美な名前だけど、何が起こったの?まさか、動物園から逃げた孔雀が
農家のハウスに忍び込んで切花を食うだけ食い散らかしてしまったなんていう話じゃ
ないわよね?と思ったら、孔雀なんか全然登場せず、添え花にちょうどいいアレの
話だったのである。これだから略称が問題になるのか。違うか。
そんなこんなで、年に一度、私は池袋に赴く。彼らの笑い話から現実を逆算させて
もらう。訳知り顔で、自分の都合だけを押しつける傲慢な趣味家にだけはなるまいと
思う。それはいいんだが、今年の二次会は5時から始まって、気がついたら
9時45分!!来年は、もう少し体調を整えて行こうか。
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http://homepage2.nifty.com/zyosui/
古巣の知人のサイト。最初はちょこちょこっと画像を出していただけだった。
感想を言えというので、「遠野なんてオイシイところに住んでるくせに、それを書か
ないなんてもったいない。」と、書いた記憶がある。
普通なら、「楽しそうなサイトですね。けむりの木、私も欲しいな。」な〜んて
書くのかもしれない。が、そんなのだったら、私に聞いてくる意味がなかろう。
久しぶりに見たら、素直に遠野のことを色々書いていた。えらいえらい。
ただ、BBSの会話を読んでいると、あんまし関係なかったかもしんないなーと
今頃思ったりする。(^^;)大体、あの生意気なヒット数!!おいこら、少し控えろ!
・・あれから何年経つのか、こんな私だが、今でもつきあいは続いている・・・。
けっこーすごい奴かもしんない。たんに、ヘンなのか???
それは読んだ人の裁量に任せることにしたい。
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「先生がね、どうせ覚えるなら学名にしとけって言ったのよ。」
そう後ろから聞こえてきた。それだけならまだしも、「店によっては、いくら
言っても学名表示しないところとかあるらしいし・・・・あっても片仮名だったり
するし・・・」と続く。
げげっ、ここは何とか知らんふりしとかなければ!!と思うそばから背中を
ツンツンと突かれ、「ねえねえ、オカメヅタの学名、知ってる?」と聞かれることに
なる。いやん、もう。
「さあ、ヘデラ・なんとか、じゃないのー?」と、答えるが、これじゃあんまりなので
「あっちの本屋には沢山本があるんだから、そっちで調べりゃいいじゃない。」という
解決策?も提示する。「あ、そっかー。」という答えで、助かったかと思ったのだが。
ところが、助かってはいなかった。
「あのね、学名と、ヨウメイと、和名だったら、学名を覚えた方がいいでしょう?」
と来る。ヨウメイって洋名と書くのか?多分、英名、のつもりだべ?
というわけで、「あら、アタシが聞いたのは、学名、英名、和名、全て覚えりゃ
完璧、という話だったわよ。」と話をずらし、「そんなのは無理よー。」という答えを
得ることになる。当たり前だ、私だってそんなもん覚えてやしない。それどころか、
園芸の始め方がヘンに偏っていたせいで、絶望的な和名オンチだ。えっへん。←?
しかし、名前とは何なのかをよーく考えてみてほしい。「どうせなら」学名、という
言い方はある意味間違いはないだろーけど、学名「さえありゃ」話が通じるという世界
なんて、趣味家にはあまり関係のないものである。英国行ったら少しは違うかも
しれないけど、昔からある植物は英名の方が通りがいいだろうし、帰国後の自宅近所
のガーデン・センターでは、オカメヅタはオカメヅタではないのか。
と、私が言っても説得力はないだろうなあ。面倒くさいので、最終兵器を使った。
つまり、「学名だってさ、ころころ変わるもんなんだよ。」コレである。
当初の理屈は、学名さえ覚えておけば大丈夫、というものだった。
あまつさえ、学名も英名も和名も全て覚えるのは面倒くさいからヤだという話だった。
だから、天地がひっくり返るほど驚いてくれた。
でも、よーく考えてみりゃ、それでびびる必要はナイとわかるはずである。
だって私ら趣味家なんである。新しい学名なんて、知らなくて当たり前ではないか。
でもって、自分が使ってる学名が古いと教えてもらったら、お礼を言って改めて
覚えておきゃいいというだけの話なのだ。それで何がイケナイんだか。
本当にもう、うざいぞっ!(;^0^)/