種苗交換会
関東に帰ることで、様々な種苗交換の場を持つに至った。
種子を蒔く時点で既に植物それぞれの行き先を考え、ふりわけてしまったりして
いる。別に本末転倒なのではなくて、いやそうかもしれないけど、つまり。
たんに種子蒔きすると、そうなりやすいというだけのことなのだ。
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「出来すぎた苗をもらってえ〜」という必死のお願いが届いていた。
私のと違って、こいつの持って来る苗は定評がある。こないだなんて、講師に
苗の出来をほめられていたくらいである。しかし。いくら良い苗であろうとも、
今年は川越ビオラのおかげで手一杯!!正直にそう書いて送っておいた。
種苗交換会の翌日、e-mailが届いていた。
最初の言葉は、「僕の苗、もらってくれたー!?」というものだった。絶句。(^^;)
まあ一応売れ残ったのを、気の毒だからと言いながら珍しそうなのをひきとって
きたのだが。黙っておこう。調子に乗ったらいかんからな。
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名札落ちと言う言葉がある。しばしば起こり得ることである。
ただ、「名札落ち」というラベルがついたものは交換会にも出て来る。
当然のことながら、名前がわからないものやミックス種子から出たものは
「名札落ち」とは言わない。
うちの場合は、名札落ちもミックス種子から出た名ナシもなんでもアリだ。
しかし、蒔いて育ったからには植えるかあげるかしなければならない。苗だからとて
日々大きくなる、というか大きくならなきゃ困るがしかし、大きくなるとともに
加速度的に場所をとることになるのも当たり前の話。
そんな中で、「川越ミックス2000」はともかく、「ピンク&ホワイト」と「ののはな
ブルー」だけはもう安心しきって花が咲く前から配布しまくっていた。蒔いて育った
からには植えるかあげるかしなければならないが、出自ははっきりしてるは知る人ぞ
知るはで、いやもう配布しやすかったこと。
ところが、さる有名人が自分が採取した、その「ののはなブルー」の種子が、実は
交雑してしまっていたことを告白してくれたのである。げげっ、それってもしかして
私が既に配布しまくってる奴!?
それを聞いた日、私は別口の2次会で苗の配布を行おうとしてたところであった。
うーーん、いきなり名ナシになっちゃって、おまけに花もついてない。さりとて
持ち帰るのは嫌だし〜。しゃあないか?というわけで、たどりついた別口の交換会で
マイク握った私は明るく正直に言い放った。
「こちらは、宮崎の川越さんが交配したビオラで去年の新花コンテスト入賞花の
ピンク&ホワイト、そしてこちらは同じくののはなブルーなのですが、あの有名な
XXさんのところで交雑してしまったという曰くつきのもので〜す!」
他人事だというのにつきあって青くなってくれた人も見受けられた。
が、笑いと共に受け入れてくれた人も、ナンのこっちゃの人もいて、嘘もなく苗は
もらわれていったのである。人間、正直が一番・・・とまで言ってしまっていいのか
どうかはわからないが。
問題はこの後で。だってあちこち配布しちゃったし。とりあえず次の会合まで
には手持ちの分が咲くから、自分が配布した苗が本当に交雑した奴なのかどうかが
完全にわかる。謝るのはそれから後ー?トホホホホ・・・。
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交換会にCarexを持って来た人がいた。
指差して「あっ、コレ何!?」と聞いた人がいた。「ああ、それはね、かれっくさ。」
と答えてやったら、「ええええええっ、枯草!?」と敵さんは驚く。冗談だと言ったら
ヒドイと怒ったので、一応は謝っておいた。
冗談ではあるが、シャレでもあるのだが。まあ確かに枯草状態だったが、交換会に
本当に枯草持って来る奴がいるわけないじゃん。大体、グラス類なんざ端から
刈り取ってしまいたくなる私でさえ Carexくらいは知ってるぞ。
枯草状態のカレクス。
ま、確かにあまり面白くないかもしれないけど。なんかこう、理解されないという
孤独感がひしひしと。ええ。ぐれてしまおうかしら。
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Erodium が出ていた。
出来れば欲しいと思って自分の順番を待っていたら、かの、「苗、もらって
くれたー?」の人が目の前からかっさらって行ってくれた。
「やられたー・・。」
去り行く背中に向かって口元にはラッパまで作って聞こえよがしに言ってやる。
近くにいる人が、そんな言い方するもんじゃないってなことをさりげなく大げさに
なおかつ冗談めかして??言ってくれる。なんて良い人なんだろうと思ってしまう。
まあ確かに、言わない方がいいのかもしんないけど、言っておいてもいいのだ。
彼ほどの人になら、それはつまり「この私、さりげなく殖やしてくれることを期待
してますからね、うふふ。」という意味にもなる。
しかしそれが通じているかどうかは、また別の問題だと、「良い人」が教えて
くれたことになるのだが。そそくさと逃げて行く背中は、もしかして通じてないって
ことかしら。
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苗の入れ物に困っている。最近ではもう、苗箱の底にラップ敷いて苗入れて
苗に高さがないのをいいことにそれを風呂敷で包んで持ち歩いてる始末。
で、皆その風呂敷包みを見るとだな、何故か食べ物だと思うのですね。(^^;)
家庭菜園の会にその調子で苗を持って行ったら、食い意地の張った女どもの
注目の的!!あげくに、中から苗が出て来たので心底あきれられてしまった。
彼女らは食い意地も張ってるがオシャレな女どもでもある。で、「結婚式の引き出物
入れる、マチの広い袋とかあるじゃん!」と言ってくれるが、そんなもんいつまでも
残っているもんかい。
別の会では、大きな箱を持っていれば苗を持って来たんだろうと思われるし、
一方、バッグ1つなら、種子が入ってるんだろうと思われることになる。
大体、おぢさん達なんぞは段ボール箱一杯に苗を入れて来るんである。
私にも、見栄というものがある。段ボール・デビューはちょっとまだ出来れば
したくないんですけど・・・いや、そうでもないか。したい。是非したい。
そんなに沢山の苗、出来たらうれしーじゃん!想像しただけでうっとりしちゃう。
こうやって、女としての大切なものがまた失われていくような気がする。