広報活動というよりも

 白い西洋朝顔が咲いている。
これが良く茂ることは知られている。実際、うちでもその通りで、門の傍に蒔いたの
だが、あまりに茂るのでもう少しで門をとられるところであった。そしたら、
「もらい水」でなく、「回り道」することになったのだ。

 白い花だと寂しく見える場合もあるが、なんせ西洋朝顔なので、花数は多いし花も
それなりに大きいしで、さすがは膨張色?こちらに迫って来るようにさえ見える。
その気合いのまんまに伸びて、ツツジを覆い、となりの槙の樹にも巻きついた。

 予定としては、槙に朝顔が咲いたように見せるつもりだったのだが、花も葉も
フェンスからずずずっと続いているので誤魔化されようもない。そして槙の樹に
この花は、あまりにもとっぴなのである。美しいとかいうより、「何これ」って感じ。

 花は家の中からもよく見えるが、公道側にも茂っている。
先日までこちらを振り向きもしなかったご近所のお嬢さんが、出勤しながらつい、
花を見る。そこにいるのが花がらつみをしてる私なので、挨拶することにもなる。

 つまりあれは、私の名刺が咲いたわけなんだな。

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 種蒔きをしている。
私の秋の種蒔きは概ね一年草であり、美化用である。
あちこちから怒られ、嫌がられるミックス種子も相変わらず重宝している。
情報にも修行にもならないが、楽しみになり、得る苗も多い。(^^;)

 知人は、ミックスは何が出てくるかわからないから困るのよ〜、と言っていた。
私にしてみれば、何が出て来るかわからないから面白いのよ〜、ということになる。
久しぶりに、今秋蒔いたのはタキイから出ているサヒン社のカラー・ミックス。
矮小種、中性種、高性種と3袋もミックスが入って200円。

 お得というコメントをはばかりたくなるほど、お得である。
これに入っている種子の全てを育てあげることが出来たら、それはウデが良い
というのを通り越して、犯罪に近いのではないのか。

 以前、名古屋のハンギング・バスケットの先生方と話す機会があった。
「苗代が高くついて大変。」と生徒さん達に言われるというので、「そりゃー、苗を
買うから悪いよー。」と言い、せめてもの節約案として、このカラー・ミックスを
お薦めし、矮小種を種子から育てることを提案したのだったが。

 今にして思えば、そのとき私は、「またやっちまった」のであった。
つまりハンギング・バスケットは、外に飾れる切花のようなものであり、材料費という
視点で比べるべきは花壇の苗ではなく、フラワー・アレンジの材料費であると
言うべきなのであった。

 花が好きだと聞いたとたん、自分と同じだと思ってしまうのはやめなければなら
ない。そう考えようとしているにも関わらず、時々ころっと忘れてしまう。
様々な次元の人がいるということを。

 いや、逆か。つまり、だからこそ余計なことを言わずにはいられないのである。
きっかけ次第で人がどうとでも転ぶのなら、そのきっかけを作ってやれたらいいと
思うのである。ここはひとつ素直に、「言われてみればそうですね。」と、晴れやかに
答えてもらいたい。

 そう企むのに、何の遠慮が要るだろうか。
「アレを蒔けば、嫌でも値段以上の苗がとれますよ。」と、私は言った。
花を育てる為には場所と手間が要り、育てた花をハンギング・バスケットに活かす
ためには新たな資材や他の植物が必要であることなどは、些細な話である。

 やってみれば嫌でもわかる。・・・考えもしなかった種蒔きをやってみたその人が、
だまくらかされて失敗したと思うのも、うまくいかなくてムキになっちゃうのも、
自分が咲かせた花の美しさにうれしくなって元々の目的を忘れてしまうのも、
全て「アリ」だ。

 出来れば、だまされて良かったと、事情の複雑化に、晴れ晴れとファイトを
燃やしてくれることを希望するものであるな。わはは。