陰、日向のある日常
妹夫婦が、車で実家に帰ると言う。
手作りのお菓子やお惣菜に紛らわせて、やっかい払いの花苗を持たせてしまう。
お金を出して買った苗だというのに、「やっかい」モノ扱いとは何事か。
それは大抵ハンギング・バスケット用の苗で、例えば名札にはマーガレットの
「クーデルスタート」と書いてあるからその気で買えば、ぼややけた丁子咲きの
花しか咲かないのが3株とか、多肉植物みたいになってはいるものの、花だけは
咲いているペラルゴニウム数種類とか、である。
ハンギング・バスケットに使う花モノは、大抵は丈夫で花期が長い植物である。
当然のことながら、1つのバスケットに同じ苗が何株か入ることになる。バスケット
の中に長らく入っていた植物は、バスケットに沿って曲がっている。
するとどうなるかといえば、まだ咲くか、来年も咲くことは間違いないが、
ひん曲がっていてとてもそのまんまでは余所サマにお見せ出来ない植物を何株も
抱えることになる。
種蒔きなどで余ってる苗の有効活用をハンギング・バスケットで目論む人は多いが、
それだけで美しい、というか「らしい」作品を作りあげるのは難しい。様々な形の
補充が必要となり、私のように、もっと苗を抱えてしまうことになるのが普通。(^^;)
そしてハンギング・バスケットで使う苗は、買った苗である。
種蒔きで得た苗より愛着は少ないが、使った金額に執着が残る。不要であっても、
おいそれと処分できないし、タダであげるというのも・・・。ああ、なんて複雑な
「やっかいモノ」なんだ!!
妹夫婦は、お菓子とお惣菜はともかく花苗は迷惑そうだった。が、かまうもんか。
花苗を運んでもらうのでなければ、だ〜れがお菓子にお惣菜までつけてやるもんか。
(と言っても、そんなたいしたもんじゃないんだけどさ。)
妹達が行ったあとは、少しだけ場所が空いて、良い気分であった。
というわけでさて、そろそろ夏の植物のお稽古をしなければならない。
買い物に行ってきますかね。
xxxxxx
出自もわからなければ、名前もわからないような植物を自分の庭に入れるような
プライドのない真似はしてはいけません!・・・とパネリストが言ったときには
聞いていた人殆どがのけぞった、ように見えた。
パネリストは、赤やら白やらの花でありさえすればいい人が多すぎる、人は全て
本当に自分の庭に必要かどうかを考えてから買うなり蒔くなりするべきだ、
と続けるのだが。
名前がわからなかろうがなんだろうが、赤いの白いの咲きさえすれば受け入れて
くれる御近所の人々がいて、何か咲いていさえすればいい両親がいるから、
私は思いっきり無駄モノ買いをし、あるもの全部蒔いて成功を目論めるのである。
どうだ、うらやましいだろう?と書いておくか。
さて、買い物に行ってきますかね。
xxxxxx
ある人から、カンパニュラの花つき苗を言付かった。
それで、「うわー、オトコの人から花なんてもらったの初めて〜!」と、
つまらんことを言ってしまう。
花はもらわなくても、植物はもらう。交換会のせいである。
いずれそれに花が着いたり、着かなかったり、たま〜に着いたり、着いても
見栄えがしないものだったりする。
私はカンパニュラを持って来てくれた人から、十和田アシをもらった。
お返しは、斑入りのヨモギである。そう言えば、カンパニュラをくれた人からは
去年、葉鶏頭をもらったものだ。
花ではないけれど、いずれも花である。
ウケないのも当然であった。
・・・って、そう言えばさあ、もらったわこないだオトコの人から
花(着き苗)を!モノは白花のシラン。上品なこの花は、あちこちから注目を
浴びて、「きれいよねえ。」「うん、とってもきれい。」って、このような会話の後。
必ず、「あの花の名は?」ときて。
「うふふっ、シラン〜!」というオチが来る。
同じオチを帰宅までに3回くらい聞いたよ、私は。