ひこばえな気持ち

 もうだめだろうと思いつつ植えたまんまにしていた柿(富有)の苗の根元から、
緑の葉が茂り出した。しかしこの「根元」から、というのが問題で、台木から芽生えた
ということもあり得る。キュウリの台木はカボチャだが、柿の台木は何なのか。

 で、「柿 台木」で検索してみたら、柿の台木は柿であることが判明した。
求める性質を持つ品種に接ぐことが多いらしい。ほほう。

 私の周囲では、「富有」や「次郎」を植えるのはつまらないことになっている。
全国版で個性がなくて、せっかくホームフルーツとして植えるなら、例えばその
地方に根ざした特有の品種などを選ぶべきだ、ということなのである。

 しかし、私の記憶にある田舎の柿の品種は、柿臭く(?)いまいち水分に欠けた。
皮に黒い模様がつく品種の場合は、味が薄くておまけに晩生だった。結局、結実が
待たれたのはいつだって富有だったのだ。(個人的に次郎はいまいち??)

 しかし、ワタクシという人間は、けっこー簡単に気が変わるのですね。
毎日新芽を見ていたら、なんとなくコレでもいいような気がしてきたのである。
台木は幸いにして甘柿らしい。どんなのか、食べてみたいではないか。
大体、富有なら、どこでもあるし。(^^;)

 根元から出てる新芽だからそう思っているだけで、本当に台木の芽かどうかは
実ってみなければわからない。問題のひこばえは、未だ高さ15cmほどで、実るまで
何年かかるかはわからない。がんばれ。とりあえずはひとくち。さあ。

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 このあたりでは、キウイは人気のあるホーム・フルーツである。
隣にも、反対側の隣から一軒おいた家にもあるといった具合である。実はこの家にも
ある。あまり好きではないうえに、日陰になるので、引っ越すなり苦労して棚ごと
処分した。一応は。

 しかしキウイの丈夫であることよ、戦いは自分んちのキウイだけに終わらない。
ある日ふと見上げれば、隣の家からキウイのつるが伸びてきて、うちの電線に巻き
ついているではないか。台風が来るのに、余計な抵抗が電線にかかっては困る!
というわけで問題のツルだけでいいから切ってくれるよう、隣家の御主人に頼む。

 が。御主人ときたら、いまいち話が通じない。
お終いには、「なんだ、全部切れという話かと思った〜。」って、キウイのつるはモト
から何本か出ていて枝分かれだってしているのに、1本のつるみたいに思っていた
らしい。それでも何日か後、電線に巻きついていたつるはきれいになくなっていたから
ありがたい。

 が、それだけならまだしも、ついでに、もっと切ろうとしている。
「よそのは実がついているのに、うちのは実らないから切ってしまおうと思って。」
それは花芽がつくべき枝を途中で我慢ならなくなって切っているから、ではないのか。
しかし、隣人に向ってあんまりうるさく言うのもヨロシクない。
ここは電線が電線らしくなったことでヨシとするべきではないのか。

 というわけで自分の裏庭に行くと、またキウイが蘇っている。
その蔓を眺めているうちに、むくむくとやる気が出てきてしまった。余所のに
口出ししてないで、自分んちのを立派に育てていくってのは、どうだろう?

 それはいいのだが、根元からばっさり切ったキウイから出てきた枝って、
これまた台木の芽ではないのか。調べたいような、調べたくないような。

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 「貧乏蔓」、そして「藪枯らし」。
いずれも同じ蔓草の名前である。学名、Cayratia japonica。ブドウ科。
ただ丈夫に繁茂しまくって共生できるかもしれない植物にものりあげ、
日光をさえぎって枯らしてしまうことになる、らしい。

 これがうちの庭にも生えてくる。なんとかなくしてしまいたいが、しかし
根は太く長くしかも折れやすく、根っこからとろうったってそうはいかない。
ではどうするかと言えば、辛抱強く芽が出たところでひっこぬくしかない。

 元々草むしりには熱心ではない私だが、引っこ抜くだけと決めれば簡単なのと、
名前が名前なのでやる気は続いている。発芽はするものの見つけ次第抜いてしまう
せいか、出て来る茎も細い。

 困るのがお隣で、もちろん抜くようにしているのだろうが、うち何本かは花が
咲くまで放置されている。種子となったらそれが落ちてきて困るのはうちなので、
ボランティアでもいいから抜きに行ってやりたいくらいである。

 そして何故か、敵さんは「貧乏蔓」とは絶対に呼ばない。あくまで「ヤブガラシ」
である。「貧乏蔓」と呼ぶのは、「フウセントウワタ」を「キンOO草」と呼ぶのとは
わけがちがうのに!!

 いや、同じか。私はフウセントウワタをあっちの名前で呼ぶつもりはない(普通は
そうだろう。ちなみに教えてくれたのは知人で、近所で家庭菜園やってる
おばあちゃんに聞いたのだそうである。ついていけない程おおらかである。)一方で
「ヤブガラシ」で済むところをわざわざ「貧乏蔓」と呼んでやる気を喚起している。

 話がそれたが、この場合の問題とは何なのか。隣人が、「貧乏蔓」という名前には
フタをしてなかったことにする一方で、「ヤブガラシ」という名前にもろくに反応
してくれない、ということなのだ。

 ここ最近になって隣人は蔓を根元から抜き、しかる後に根っこを掘り返していた。
ああ、そんなに必死にやったら辛いばかりで長続きしない・・・。うう。