春が始まって
2月末、今年も「菜の花・桜祭り」の手伝いに帰っていた。
帰途、電車の窓から見た河津桜は満開で、観光バスが10台も並んでいた。
人に言うために行くなら、とりあえずは河津の桜であろう。TVで中継されて
いるし、桜の名前と一緒だ。人が多いのも御愛敬である。
同じ河津桜でも、後れて桜を植えた南伊豆は、まだ樹が大きくない。しかも駅から
遠く、交通不便。ただし、その分のんびりしている。桜をゆっくり眺めたいのなら、
下賀茂温泉に宿をとって、朝晩、殆ど人がいないときを選ぶのがいいだろう。
・・・といっても、私自身はまともに河津桜を堪能したことはなかった。
あれはお客を集めるための本当の「サクラ」であって、問題は咲くかどうか、咲いたら
あとはどの程度保つか、であった。これが美しい桜であると気がついたのは
ある会で、河津桜の切り枝をとくと眺めてからのことである。(まーひどい。)
サクラはサクラでも、上等の桜と気がついたので、赦してもらおう。
大体、ゆっくり眺めさせてもらえないほど忙しいのは、桜のおかげであり
桜のせいである。どうせならば美しく咲き誇ってもらわねば。←?
もっとも、桜だけではなく、菜の花のせいでもあるな。
桜の他に菜の花畑も解放されていて、実家はその売店で売るものを調えるために
忙しいのだ。そしてその売り物の中には、そのものずばりの菜の花もある。
鑑賞用ではなく、食用だが。
食用の菜の花は茎や葉を食べることになっていて、これっぽちも咲いていては
いけないらしい。別に食べられないわけではなく、花を食べることに抵抗がある
人々に嫌われるのである。だから、ちょっと咲いているものや、すぐ咲きそうな
部分は商品から取り除く。
するとどうなるかといえば、生産現場には大量の咲きかけの菜の花のつぼみが、
残ることになる。で、実家ではそれを使って料理する。ある日試しにそれで料理を
してみたら、全然違和感がなかった。そして、元々ちぎってあったので、茹でても
切る必要がないし、非常に便利だったのである。
花食といえば、評価は「オシャレ」か「野蛮」のどちらかとなる。
うちの場合は、「リサイクル」か。オシャレでも野蛮でもなく、それをつぼみと
花でやる。評価なぞは、いらんお世話である。
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花粉症の季節がやってきて、またヒマラヤ医者のところに通っている。
何故「ヒマラヤ」医者なのかと言えば、彼が患者達に渡したところの、製薬会社の
小冊子に掲載されたインタビュー記事で知ったことだが、登山が好きでヒマラヤ
にまで行ってるから、である。別に悪意はない。多分、ない。
で、今回私はヒマラヤ医者に、薬を2週間分づつ出してもらえないかと申し出て
みた。が、前回来たのが2/19日だとやらで、ダメだと言う。そりゃ薬をもらったのと
飲み始めたのとが一致してないからで、旅行にいくから早目に出してもらうのだと
言ったではないか。
しかし、すがる私に敵さんは「出せません!」と言い、あまつさえ「あなたの状態は
私がちゃんと見ています!」とキメられてしまった。おかげで私は、「ヒマラヤン、
もしかして私が生きているか死んでいるかもおまえに決められることになるのか?」
とは言えず、まして「花粉症くらいでそんなに頑張らなくてもいいじゃん!」とも
言えず、簡潔に「けち!」とも言えず、毎週通院、が決定。
去年は2月に症状が出て、ゴールデン・ウィークまで通った。
その間に、通院の道に咲く花も緑の色も移り変わっていった。今年もやがて桜が
咲く。私はその下を、好対照なヒマラヤ医者のところに通うだろう。←とても失礼
よくしたもので、通院の道には、沈丁花から始まって、植木屋の庭に植えられた
色違いのミツマタ、そしてあちこちに植えられた桜がもれなくついてくる。
薬を飲んでいるからこそ、春の花の香りもわかる。
仕方ない、もう少しつきあってやっか〜。←?
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忙しい。おまえがかと言われても、忙しい。
だって、ハンギング・バスケットの季節がやってきてしまったのである。
せっかく作れるようになったのだから多少の展示会には出品しようと考えてしまった。
しかし、出品の一ヶ月前までには作り上げて養生し、出来ればそこで最初から
芽生えたかの如く繁らせておかないといけない。使うのは20ポット程で1個分
であるが、これが1つの店で揃うことはまずない。
設定したテーマにあり得ないテイストの苗は入れられない。
話(作品)に、説得力がなくなる。しかし何故か揃えたつもりでも、エピソードたる
要素、つまり苗が足りないことの方が多い。決めたからやるが、つらい〜。
そして、年々苗の出るのの早くなっていることよ。
春の展示会にペチュニアさえいかがなものかと思っていると、マリーゴールドまでが
売られている!!・・・これ幸いと使う人の気が知れないが、他人のことはともかく
私の苗が揃わない。
というわけで、実にならない忙しさに困っているのである。
しかし、しょせん行き先はガーデンセンターである。目的を忘れ、仕事が
はかどらないことさえ楽しい、大バカモノの私。交通費だけがかさんでいく。
うちに車はない。