花がらみ16 :秋深し
私の積ん読物件の一つに、「BOTANICAL LATIN」がある。
これを買った当時、私は知人からいただいた月刊サキュレント
(サボテンと多肉植物の雑誌)のラテン語表だけしか持ってなくて、
もうちょっと何とかしたいよなー、なんて思っていた。
それで、書名だけで BOTANICAL LATIN を注文してしまったわけだ。私の手に
余るソレを。届いたとき、その外見で「しまった!」と思い、一度開いてぱたんと
閉じ、以来年に一度開けてみるかどうか、ってところで。あー恥ずかし。
この秘密の一番恥ずかしいところといえば、あきらめて本と格闘しさえすればいい
ものを、未だに見ないようにして生きているということである・・・って、ここまで
書いておきながら、気力がどーもいまいち。
「オレが読むよ。」と言ったまま、読んでないのは夫である。
夫は植物には何の興味もない。少々ながら覚えがあるのは、ラテン語の方である。
もちろん、神父を目指していたわけでは、ない。だったら面白いけど。←?
ある日、驚いたことにはその夫が帰宅して「おい、オレは何と、BOTANICAL
LATIN
を余所で見かけたぞ!」と言うのである。それは尾張町にある夫いきつけ、いえ、
かかりつけの某医院の医者の机の上で、言われてみれば建物の前には確かにそこそこ
植物が植えられているなあとは思っていたのだが、たんなる美化行為だと思って
いた。よもや趣味だったとは!!←これ、もしかしてすっごく失礼かな?
それでそれで、あなた、なんか聞いてきた?とコーフンする私であったが、
夫の探りはと言えば、「先生、お庭をお持ちなんですかあ?」という間抜けな
ものだった。そして返事はと言えば、「ああ、卯辰山は私の庭ですよ〜。」という、
更に更に間抜けなものだったのである。
先生が言ってるのは、何かというと卯辰山に行っちゃあうろついて遊んでいる
という意味なのだが、夫そこであえて「ほー、先生、土地持ちなんですねえ〜!」
とボケをかましてみせ、医者はまさか今更冗談ですとも言えず、「いや、あの、
その・・・」とうろたえた、と。(^^;)
さして高くもない御近所の山(卯辰山は病院の後ろ側にある)をうろついている、
ということは自然観察系の人なのかもしれないが、とりあえず、面白くもない
冗談(自慢?)をいう人だということは、判明した。いや、はっきり言ってこの
話ではそれしかわからないのであるが。しかし、どんな奴かと興味はつのる。
敵は開業医である。私が丈夫であることを抜きにしても、顔を見るのは
簡単な部類だ。内科もやってるらしいから、風邪でもひいたら、ひとつ見物に
行ってみるか、ってところで。
まーしかしアレだ、XX科とか、ZZ科とか、物騒な専門でなくて助かった・・。
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最近、種子採りをしていた。
非常に簡単な部類のそれは、ツリフネソウ。I.
textori という。
I.はインパチエンスのことでホウセンカ関係、種子は熟すと一触即発状態となる。
「触れなば落ちん」とはよく言うが、この種子の場合ははじけてぶっ飛んで
しまうわけだ。万有引力の法則だけでは済まない。おとなしくない。
だが、茶封筒の一つもあれば、なんてことはない。
茶封筒の口を開いて種子をすっぽりと取り込んだ姿でちょいと種子に触れれば、
熟した種子は茶封筒の中ではじけて落ちる。種子のサヤ、つまりゴミも一緒で、随分
溜まったなあ、なんて思っていると殆どはゴミだったりするが、まーしょーがない。
何故こんな種子採りなんかしてるのかと言えば、「園芸ニュースレター」のせい、
いえ、おかげである。去年、何かのついでに
「こちらはツリフネソウがきれいです」
と書いたら「是非、種子をこちらに!」と言われてしまったのである。なるほどそう
来るか。そんなら意地でも送ってやろうじゃないの!
しかし、久しぶりにツリフネソウ咲き乱れる場所に種取りに行ったら、花は
終わってわけわからん状態になっていたのだった。多少がっかりしたが、その後
山渓の「山の花」でツリフネソウの種子の写真を発見。(全ての植物の種子の写真
がついていたらなあ・・採取時期、蒔きどきなんかも。)
去年は失敗したが、あれから1年。ツリフネソウとショウジョウバカマに関しては
花のありかは充分覚えたし、それどころか今となっては臭いでわかる?ようになって
しまった。で、今年、満を持して封筒持って見に行ったのが3週間ほど前か。
しかし、シャクトリムシを横目に、ツリフネソウの種子を採ってみたが、青い。
未熟。何故、青い??普通、黒いのでは??青いまんまでいいわけ?たいへーん!!
だが、見る見る間に緑の種子は茶色くなっていくのであった。私って、アホー。
始めてしまうとけっこー楽しいもんである。
岩間温泉への道でも採った。湯涌から駒帰までの道端でも、採った。駒帰の道端
でも、採った。駒帰の道端では、ことに種子が太っていたものだ。大丈夫、
誰かがシアワセにしてくれるからね、多分。な〜んて言いきかせながら採った。
それだけじゃなくてね。その駒帰の道端で、汗なんかぬぐいながらふと上を
見たらね、こともあろうに紫色のアケビが3つ、ぶらさがっていたのさ。
その晩のデザートは、アケビとなったのね。うふふふふふ。
多少乾かしてから、ツリフネソウの種子を送った。
「丸1年かけて採取した種子で〜す。」とカードに書いたが、敵さんにとっては
何のこっちゃであろう。アケビのことはナイショですね、もちろん。
今度はアケビの種子を送れだなんて・・・もしかして、そうすりゃ良かったのか?
日本人にとっては、アケビなんざなんでもないようだが、外国行くとそうでも
ない。誰だったか英国から種子の個人輸入をしようとしたら、逆に、アケビの種子
を入手出来ないものだろうかと御相談されたそうである。
北陸で育つくらいだから、英国でも充分育つ。
彼の地では、「魅惑のつる植物」といったところだろうか。
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今年はサルビア属!と決めてやってきたはものの、ふと気がついてみれば
なんら意味がなかったと言えるのは他でもない、だって来年は転勤だからである。
佳境の佳の字に入るところでここを去らねばならない。次に行く場所がどんな
ところかわからないのに、我ながら、馬鹿だった。(^^;)
おまけにサルビア属、いやに流行っちまってあっちでもこっちでも見かけるよう
になってしまい、こうなると面白くない。いやほんと、基本的に面白くはないが、
割りと好きな系統が見つけられて、これだけは収穫であった。
植えられるかどうかもわからないまま持って行くのは、葉が細かくて
フルーツ系の香りがするタイプ。詳しい人は、2〜3心当たりがあるだろう。
S.azurea も持って行くうちのひとつで、葉に良い香りはないが、現在葉色が紫色
に変わっていて、なかなかいい感じである。
大体、花色がイイんだよね。いやもう普段はさ、「なにい?青い花が好きだと?
今どきそんな奴ばっかりじゃん。自分の目でちゃんと見てんのかなあ?たまにゃ
ゲテゲテした花ほど好きです!って奴に出会ってみたいよなあ!」
なんてことを
常々言い放ってるくせに、よろっときちゃったの「azurea」
、きれいな空色。(^^;)
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バーンヘブンのプリムローズは1種類につき 10粒蒔いて、順調な品種で7株、
サイテーな品種で 3株が育ちつつある。10月からは、おっかなびっくりの肥培に
努めた。気温を保てられれば、来春早くから花を見られるだろう。と言っても
現在の住環境では肝心の気温が保てないから、咲くのはいつになるやら。(^^;)
種子袋には大体1品種あたり50粒の種子が入っているので、差し引き40粒の種子が
残っている。花の感じを見た後に、気に入ったら引っ越し後に残りを蒔き、あまり
好みでなければニフティ・サーブの園芸フォーラムの配布に出す。どっちにせよ、
現在育ちつつあるやつは、花を見たら処分する予定。
それはいいのだが。「引っ越しがありますので、これらのプリムローズは花を
見たら処分する予定です。」と、某尊敬し奉る知人の一人になんかのついでに書いた
ら、すぐさま、「処分のときには声をかけてください」と返事があったのである。
確かこの人、同じ種子を蒔いたはずである。てことは、自分の分が腐るほどある
のに、このうえ私の分まで引き取ってくれるというのか!!何たる親切!!
でも、そんな親切に乗っかるような図々しいこと、私には出来ません。きっぱり。
それにしても、「処分」には二つあると思う。積極的なやつと、消極的なやつ。
方法としては、「捨てる」と「誰かにあげる」だと思うが、さてどっちが積極的処分で
どっちが消極的処分なのか、迷っている。処分するということに対して積極的なのは
捨てる方であり、植物に対して積極的であるのは誰かにあげる方なのだ。
いずれにせよ、誰しも、様々な段階の人々相手に、それなりの植物(^^;)を、
植物の世界を広げるためにこそ、積極的に処分していただけたら、と思うのである。
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おまけ:本当に風邪ひいた。今年で2度目!年に2回も風邪ひくなんて、私、もしか
して病気かもしんな〜い!!←このセリフ、どこの病気だ、どこの?
前回の症状とは違い、今回の症状は、1歩あるいて、「あ。」ってやつ〜。(^^;)
せっかくの風邪なのに?胃も節々も痛んで、辛くて辛くて、ええ、はっきり言い
ましてちょっと遠い尾張町の医者まで行く余裕がありませんでした。お約束の
結論は、「元気になったら行って来ようっと!」ということになるのでしょうか。
あまりに辛くてひーはー言いながら御近所の医者に行ったものの、この人がまた
とろとろ話す、いえ、とても丁寧な説明をしてくれる医者で、しびれをきらした私
は、「センセ、早く家に帰って横になりたいんですーー。」とやってしまいました。
幸い、出してくれた薬は、実に良く効きました。治ればもーなんでもイイや。
ただ、どうしてこんなに弱くなってしまったのかは気にならないでもない。
最近になっての、何か変わった行動と言えば。カニの食べ過ぎくらいしか思い
浮かばないんですね。してみると、どうしたらいいのでしょう。物事は前向きに
解決していきたいと思うワタクシであります。やはりここは、迎え酒ならぬ迎え蟹
ということになるのではないでしょうか。顰蹙?