あの件は、あれからどうなったのか。
忙しかった。
まず、ハンギングバスケット.の先生をした。と言っても生徒は一人で、おまけに相手は
長く着付けを教えている「先生」なので、私は生徒に「先生」と呼びかける「先生」となった。
この先生をマスターにしてしまえば私はお役御免ということもアリ?だが、先生にその気は
ないことがわかった。
「二足のわらじは履けない。」と答えられたのである。さすがは既に先生をしている
だけあって、この人にとって「マスター」試験を通るということはそのまんま、
「弟子をとる」ということなのであった。うーん、私って上昇志向なさすぎ?
自分にも出来そうだという気持ちが1ミリもなければ、人は習い事などしない。
が、この人の場合はとりあえず「玄関をきれいに!」という目的で来ていて、御近所で
手抜きも考えつかない程に初心が残る私を先生に選び、そしてオトナらしく望みは
ちゃんと段階を踏んでいるのである。(踏んでいないのは私の方。うう。)
少し前、マスターになっても自分一人では花材が揃えられず、いつまで経っても
「通う身の上」の人がいると聞いた。してみると、いわゆる「お教室の成功」とは、
下手な望みを持たない人を沢山集めて、永遠に習いに来てもらうことなのかも
しれないと思える。
で、肝心のお教室風景はどうだったか。なんせ相手はたった一人なので、
「ご自分でなさる場合は」を主語に、とっくりと話が出来たし、「枯れ補償」をつけ、
「病害虫相談」をつけ、設置用フックもつけ、花材からして「着付け教室風」で
いくという、大サービス。私も楽しんだのである。
そして春なので、ハンギング・バスケットの展示会がいくつも開催されている。
その日程は、全て「先生」に伝えてある。美しい作品を見て参考にし、講習会には
是非参加してみて下さい!というわけだ。そう言うと、知人達は皆驚く。←失礼な!
が、展示会は勝手に勉強してもらう、一番のチャンスではないのか。
余計な情報も受け取ってくるかもしれないが、それはそれで私の勉強になる。
私一人から受け取る情報だけで済ませようとはちょこざいな、とは言って
ないし、もちろん出来れば私も教えて欲しい、とまではさすがに言ってない。
しかし、教わりたい人が出来たら御紹介するし、それはそれでいいことなのだから
遠慮なく言ってくれと私は言っていて・・・ああ私ときたら、相変わらず段階を
踏んでいない。ともあれ、なんだかんだ言って、楽しかったのであった。
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春が日付を新しくしていくうちに、オーリキュラの「ウィニフレッド」と
「タランチュラ」が開花し、次いで「シリウス」も「レムス」も開花した。しかし、
いずれも微妙に花期がズレていて、全部まとめて撮影しようなんて思ってるうちに、
気がついたら全部終わってしまった。
残ったのは、一体全体いつ咲いてくれるのかわからない実生株の群れと、
「レムス」についている、種子。やったー!今春は「ウィニフレッド」に種子を
蒔いたが、次は「レムス」の種子を蒔くことになるわけだ。
もう少し意識的に交配をしてみたいのだが、なんせ腕が悪いので、
開花率は低いしそうなると結果的に花期も合わない。一体これでどういう交配の
組み立て方が存在するのかと、頭が痛い今日この頃。って、ここ3年くらい
同じように「今日この頃」とやってるなあ。
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作品を展示会に搬入して帰宅したら、門前に義弟の車があった。
聞けば先日、ぐずり大福と化した姪を5時間面倒みてくれた感謝の印に、ガソリン
(ビールともいう)を届けに来てくれたという。
えーかげんな子守りだったので、私としては何故ビールなどにありつけるのか
よくわからなかった。が、妹夫婦は翌日もやってきて、義弟は外壁のペンキ塗り
を手伝い、妹は大福を預けて自分は美容院に。4人分の夕食を作り始める頃、
さすがの私も気がつくのだ。ここは、妹夫婦の「プチ実家」になっている、と。
ここまでは平和な忙しさだった。翌々日、ものすごい強風が吹き荒れ、夕方には
事務局から作品が破損したという連絡が来る。天候には勝てない。作品は、なるべく
なら作ってから1ヶ月程して根付いたところで搬入すべきなのだが、事態が事態
なので、作りかけの作品をててっと完成させて、代わりに持って行った。
台風並みの強風が吹いただけあって、現地はものすごい状態で、破損した
ラティスあり、アクセサリーと本体とがお別れしたものあり、お終いには、
「お母さん、僕のあのギボウシ、どこに行ったんでしょうね。晴海の展示会に
使った、あのギボウシですよ・・・」な〜んていう冗談が思い浮かぶ始末である。
ものかげに退避させていた作品を設置するのを手伝い、帰宅は夕方となった。
それだけで十分なのに、また数日後に、ダメ押しがやって来るのである。
この日は、4月における観測史上最大の強風が吹いたのだが、搬出日の前日には、
今度は5月における観測史上最大の強風が吹いた。搬出日初日は雨が降り、
会場の最寄駅をもつ都営大江戸線は、事故のために長らく止まった。
強風と強風の間、私は寝台車で岩国まで行って一日を過し、また寝台車で
帰ってきたのだが、こちらは何故か忙しかった、という意識はない。
これってまさか、自分が他人を煩わせるか、逆に他人や天候に煩わされるか、
で決まるんだろうか?
そう言えば、他には展示が終わるというので、浜松花博にも急いで日帰りで
行って来たな。もしかするとこれって、全般的に楽しく遊んでいた、ということに
なるのだろうか?そう言えば、会合だけで4つくらい出たな。
結局、園芸やってれば、春はどうやったって忙しくなるのである。
忙しかった。だから楽しかった。おしまい。