二月の庭
妹から電話あり、その内容は園芸カタログが届いたという報告だった。
妹夫婦は田舎の実家に様様な果樹など植えて楽しもうとしているところである。
なるべくなら珍しいものが良いのだそうで、それなら参考にと手持ちのカタログを
2種類、送ったのであった。
「面白そうじゃん!!」と喜ぶ妹に、水をぶっかける。
「えー、まず、そのカタログは参考文献くらいに思っておくこと。そこしか売って
ないってことはないんだから、比較検討して買わねばならないわけね。種苗会社にも
クセがあって、例えば送ったKの方は一見安いけど、安かろう悪かろうだという定評
がある。もう片方のTの苗は悪くないらしいけど、いまいち高価なんだって。」
「結局自分の目を磨くしかないんだから、面白そうなのがあればメモだけしといて
現物も見に行くこと。現時点での大きさと値段はひと目見ればわかるけど、どれ
くらいでどれくらいの大きさになるかってことも聞いといた方がいいかも。これで
実質の値段がわかりやすくなるし、最終的な大きさを聞いておけば、植えるときの
株間もわかるよね。話は聞けるだけ聞かなくちゃね。それで、インターネットの検索
の仕方なんだけど、あれはこないだ教えた通りで、結局大事なのはキーワードの
選び方で・・・」
我ながら、くどい。しかし、「あのみちーはあー、いつか来たみちー」なんである。
多分、これを読んでる人々もまた、そうなのではないか。
くどいお姉さんがいたかどうかは知らないが。
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思わしくないパンジーは、白とレモンイエローの2色だけが咲いている。
100株は育てたる!と思った1袋から出来たのがたった7株で、そのうえミックス
なのにこの2色だけ。寒そうなこの季節にこの色かと思えば、力が抜ける。
それでも、互い違いに植えとけばそうそうヘンでもなかるべえというわけで、
定植にいく。それがどこかと言えば社宅と歩道の間の狭く細長いスペースである。
往来にそんなもん植えてどうすると言われそうだが、元々これは、社宅美化用植物
として播種したのであった。
実際他にも、どーでもいいような、そうでもないような苗が階下の苗置き場に
置いてあって、こちらも殆どは社宅美化用植物である。栽培容易な、けばけばした、
わかりやすくカワイイ植物達。何かあったら怒るのは確かだが、財布と手間という
次元ではあまり惜しくない植物達。ま、そーゆーことである。
先日、別の棟の同じ場所に、ミニバラとパンジーが植えられているのを発見した。
株間をきちんととって植えられたそれは、買った苗のようだったが、ご丁寧にも
2株ばかり、盗まれていた。しょーがありませんねえ、言ってくれりゃあパンジーの
苗くらい・・・!!
ここは補充してやりたいところだが、うちのパンジーの苗は顔ナシで、植えてある
のは顔アリなんである。どう見ても、ちぐはぐ。そして同じ社宅とはいえ、どこの
どなた様が植えているのか、わからない。そして、探し当てるのもかったるいしと
思ってたら、いつの間にかプリムラの苗が補充されてしまった。しょーがないったら
全く、言ってくれりゃあプリムラの苗くらい・・・!!
白と黄色のパンジーを定植しながら、これも盗まれるかもしれないと考えた。
が、盗まれても、また植えたらいいのである。苗はくさるほどある。いっそ、遠慮
なく盗んで行けばいい。今は寒そうな色だけど、暖かくなれば逆にそれが良くなる。
色が色だから使いみちは広いだろう。出来れば来年は自分で買おうと思って欲しい。
ところが。そこまで悟ってみたというのに。2週間が経っても苗は全然
盗まれないのである。喜んでいいのか悪いのか。
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2月の沖縄に行ってきた。
沖縄では、がじゅまるやブーゲンビリアを盆栽に仕立てる人々がいるくらいは
知っていたし、その昔はクロトンが大流行したというのも知っている。
しかし、今回見た沖縄では、普通に「草花」が流行っていた。
ハンギング・バスケットを下げているお家がたくさんある。
植えられているのはインパチエンスであり、ペチュニアであり、ベゴニア・
センパフローレンス。庭には赤いサルビア、そしてコスモス。2月だぞ、2月!!
そしてごくたまにポインセチアの大木が。うう、やっぱ沖縄。
北部に属するところの、許田の「道の駅」の斜向かいにあるドライブ・インで、
地場野菜の種子を見つけた。日本で唯一残る、華南系胡瓜の種子、「赤毛瓜(通称
モーウイ)」もあったが、島大根はなかった。季節外れなのか、それとも農家が
自家採取してるから売られていないのか??よくわからない。

加温されていない温室では、ナゴランが売られていた。これって観光植物だった
のね。「道の駅」の方では、盆栽展が開催されていて、もしかすると沖縄の
園芸シーズンって冬???と考えさせてくれたのだった。
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実家の庭に、ポピーの苗を植えていた。
母、「どれ、私も手伝おうか。」 「ん、でも、なんか球根が植えてあるみたいだし。
大丈夫?」 「どの球根も、私が植えたものなんだから。この庭に関しては、
おまえよりは詳しいよ〜。」まあ、言われてみればそうであろうな。
だが。向こうの方で小さな「あっ。」が聞こえたと思ったら、
母はシゴトを放り出して、どこかへ行ってしまったのであった。