有為無為
ハンギングバスケット.の展示会を見に、知人二人と八王子は南大沢まで足を運ぶ。
出品している私は作品の手入れに、知人二人は高見の見物である。
南大沢は新宿から1時間くらいか、多摩丘陵にあって秋にはハンギングバスケットの
マスター試験の作品もここに展示される。今回は一般、マスター合わせての展示会である。
が、まあそんなこたあどーでもよくて。
南大沢に向かう電車は多摩丘陵の風景の中を走り、窓からは、丘陵の自然が
見える。問題はこの多摩丘陵に自生している樹木であった。
知人二人がきゃぴきゃぴと話す樹木に、私は全然なじみがないのである。
自然条件としては、多摩丘陵と私の田舎にそう大して違いがあるとも思えない。
なのにこれは一体どういったことなのか。なんで私は花の咲くこの木を自分の故郷の
山で見たことがないのだろう??
つらつら考えたことは、私が故郷で見慣れたものは人が管理する里山であり、
多摩丘陵はそうではないのではないか、ということだった。なんとなれば里山とは
規模の大きい畑のようなものなのである。樹木は作物のようなもので、人々はそれで
炭を焼き、枯れ枝を燃やしては暖をとり、煮炊きをした。
つまり、あるいは白い塊になった花をのせ、あるいはしたたらせているあの
樹木たちは多分私の故郷にもあったのだが、炭にするにも材木にするにも(他に樹木の
利用ってどんなんだ?)不適だったので、切られたのではないかと。で、私はその
ような役立たずの木(失礼!)に改めて出会って、きれいだと感動しているのでは?
なんとまあ贅沢なことをしているのだろうか。
里山を成立させるために、人間にはきつい労働が強いられてきたのである。だが、
今や人々は今や労働から解放され、雑草や雑木を再発見する私がいる。(再発見
どころか、最初から観賞用と出来たらもっと贅沢で素敵なのだが??)
以前、環境保全として苦労して維持されている里山とやらを見たことがある。
それは懐かしくも美しい風景かもしれないが、何やら虚しく薄ら寒かった。
里山ときたら、「役に立つ」がゆえにダムや高速道路にもなってしまってもいたのだ。
なんだよあれって。
しかし、この贅沢が生物としての幸せでなくてなんなのか。
行き着くべきところまで行き着いたのである。
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イラクで拘束された日本人のニュースを興味深く聞いている。
この場合の日本人とは、フランスの外人部隊で21年間傭兵をしていたという人の
ことである。日本政府は大怪我を負っている彼を救うべく努力しているとニュースは
伝えている。しかし。
まず最初に考えたのは、日本人ってなんだべ?ということだった。
なんたって彼はフランス国民の税金でフランスの国益の為に21年間戦ってきたので
ある。(その後彼は英国の警備会社に雇われてイラクに行き、拘束されたが、こちらは
ただの出稼ぎってやつであり、その証拠に?どっかの偶然見た英字新聞の見出しは
「セキュリティのプロ、誘拐される」というトホホなものだった。)
その彼がイラクに行ったのは日本で家庭を持ちたくなったからで、資金稼ぎで
あるとも伝えられている。彼の場合の家庭を持つための資金稼ぎというのは、
もちろんそのへんの女が喜びそうなこじゃれたマンションを買うためではなく、
生活の基盤を日本で築くための資金だろーなーということくらいは、わかる。
彼が日本に帰って生活のためにやることは、会社員であってもその仕事は
「籍を置く」といった格好か、さもなくば稼いだ資金で経験を活かした会社を始める
といった体のものではないのか。そんで、家庭を持つってか?そんな特殊な人に、
いきなりそんな普通のことを言われても。どこでどうやってどんな女と出会うのか。
もちろん、いるところにはいるのだろう。で、なぜかそういう男を選ぶ女は美人
なのである(美人でない奥さんもちゃんといるが、たんに表に出てこないだけという
説もあるが)例えば先日イラクで亡くなった日本人カメラマンがいたが、奥さんは
美人だった。
カメラマンといえばアラーキーの奥さんを思い出すが、あの奥さんも美人だった。
(結婚披露宴で、ついでに妻のヌード写真まで披露したってのは本当の話なんだろう
か。うう。)美人も極まるとそういう男を選んでしまうのだろうか。
で、美女とそういう特殊が男だからと、ちょっとハードボイルドな雰囲気を想像
したくもなるが、それだけで生活が成立するはずもなし。ゴハンを2合炊こうか
それとも3合にしようかと迷ったり、トイレット・ペーパーの補充をしたり、
カーテンの柄でケンカになるのが「家庭」だあ。
しかし、彼の生死はいまだわからないらしい。
無事日本に帰って来てもらって、「あの人は今」あたりに出てもらうとか、どこかに
独占手記を書いてもらいたかったのだが。