梅雨のあとさき
酔っぱらって注文した種子、が届いた。
さすがは酔っぱらいのすることで、つる植物のミックス種子は「1年草」であった。
宿根草ならともかく、なんで今頃1年草の種子を買うのかと、酔ってた私に
聞きたいものである。
そして、英国で言うところの1年草と日本の1年草は微妙にくい違うことも
あることだし・・・と、種子袋を開いてみれば、出て来たのは大量の西洋朝顔の種子
の他に、豆っぽいもの、ウリっぽいもの少々といった感じで。うう、西洋朝顔の種子
とくれば今、蒔かないわけにはいかない、まごうかたなき1年草じゃーん。
てなわけで、今我が家は西洋朝顔の苗だらけなのである。
朝昼晩と見るうちに、何粒か入っていた丸い豆っぽい種子は、スイートピーで
あることを思いだした。今からスイートピーとくるか。トホホ・・・。
問題は大量にある西洋朝顔である。ここはやはり、朝顔の樹がいいのではないか。
何本もある樹木の枝先に縄を結んで垂らし、西洋朝顔にそれを頼りに文字通り
クライミングしてもらってだな、朝顔の樹を作るつもりで・・・。
本当にそうなるかどうかは、まだ、やって見たことがない。
種蒔きじたいも、遅すぎるかもしれない。でもまあいいんではないか。
植物も地面も、しょせんはおもちゃである。
いや逆か、私の方が植物や地面のおもちゃなんだな、多分。
xxxxxxxxxx
友人から、手紙が届いた。
彼女の話によれば、最近は色気に欠ける毎日で、それというのも油絵に熱中してる
からだという。「急に絵の具を手にとりたくなった時」のため、ダンナのきれいじゃ
ない色のTシャツに通販のスパッツ、これが家での姿だという。
で、彼女のえらいところ?は、その姿では「庭にも出ない」というところなので
ある。よほどの知り合いでもなければ入って来ないような、奥まったところに
住んでるというのに。
その友達たる私は、一軒家の園芸作業って、借りた畑での農作業とたいして
違わないと知ったばかりである。つまり、「急に裏の崖から伸びている葛の葉を
切りたくなった」時や、「新しく出て来たササを見つけ、早めに根を掘らねばなら
ない」といった時を経験したわけだ。
そしたら、去年以前に買った「電車に乗ってもよい」程度のカジュアルな服は全て、
草の汁やらなにやらでシミをつけてしまい、「スーパーくらいなら行ってもいい
かな?」と真剣に悩む服になりさがってしまった。
別の友達は昔、「結婚したら世の中から男がいなくなった。」と言っていたが、
私の場合、「庭を持ったら、人に見せられる普段着がなくなった。」のであった。
うーん、これって問題ありか?
xxxxxxxxxx
ルッコラ(ロケット・サラダ)や枝豆を蒔いたことは書いた。
それから少し経ったところで、発芽したルッコラの周辺をモンシロチョウが舞って
いるのを見た。それで、一種の「覚悟」を決めた。
当然のことながら、やがてルッコラはボロっちくなってきた。
それからは、その場を通りかかるたびにルッコラをにらみつけ、見つけたアオムシを
捕っては踏み、捕っては踏み、捕っては踏み・・さすがはルッコラを食べたアオムシ
で、何匹か踏むとゴマの香りが・・・(^^;)
全部殺したつもりでいても、しばらくするとまたボロっちくなり、そのあたりを
探せば、まだアオムシは見つけられた。で、また捕っては踏み、を繰り返しすうちに
まともな部分の方が大きくなってきたのであった。よしよし。
アオムシと平行して取り組んでいたのが、隣の駐車場の崖からうちの敷地内に
垂れ下がる葛の葉の整理であった。葛くらいと思うかもしれないが、さにあらず。
だってあれは、カメムシの巣窟なのである。
金沢でカメムシが大発生し、うちの枝豆を臭う枝豆にしてくれたのは、記憶に
新しい。てなわけで、地主の許可も得ず、葛の葉だけとっぱらいに行くことになる。
それにしても、少ししかない地面だからかなんなのか、ものすごく管理が悪い。
こうなると、いっそ私が管理した方が・・・と考えてしまうが、1ヶ月目から
ご近所関係を決めてしまうのはヤバすぎる。てなわけで、葛だけとっぱらおうと
しているわけだ。(まさかこれが今時栽培植物のはずもなし・・)
管理が悪いだけあって、どこからどう葛が出てきているのか、定かにはわからず
1週間後にまだ青々としてる葉をとっぱらいに行き、そのまた1週間後にまた
とっぱらいに行き・・・。
最初の方にとっぱらった葛についてたのは大きなカメムシだけだったが、最後の
方になると大中小と、様々な大きさのカメムシがびっしりとうごめいていた。
発生だけでも我慢できないというのに、世代交代までさせてしまったのである。
ああいう状態にしたくなければ、来年からは、もっと早め早めに始末をしなければ。
そして、葛の葉を取り去り、カメムシの難が去ったと思ったら、
今度は当の枝豆にハマキムシがついていて、見落としていたのかそれとも
時間差で産みつけられていたのか、ルッコラにはまたアオムシが少々発生して
いたのであった。また、せっせとやるのみである。時期も時期だし・・・
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
掘り返したツツジの根を洗っていた。
何故そんなことをするのかと言えば土をつけたままでは捨てられないからで、
また、土も一応は資源の一部だからである。
土と根をゆるめるためにそのへんの庭石に根鉢をばこんばこんとたたきつけ、
しかる後に草抜きで土をゴシゴシ落とした。そろそろいいかなとばかりに水を
じゃばじゃばかけていたら、その中からセミの幼虫が1匹出てきた。
そろそろ羽化してもよさそうなセミは、キッとこちらにらみつけ、前足を
振り上げてくれた。セミに中指があったなら、おっ立ててくれたことだろう。
まして言葉があったなら・・・まあ、考えたくもない。
7年も地中にいて、今年はめでたく(?)地面を出、ヨメだかムコだか迎えて
いっちょ子孫でも作ろうかいというときに、セミにとってはとんでもない天変地異が
起こったのであった。すまんすまん。
これからセミはどうするのか。行き先は、うちの枝垂桜だろうか。
あれにしがみついていやみったらしく鳴き叫ぶ権利があいつには出来たの
かもしれない。あれに間近で鳴かれると辛いんだよなあ・・。