しょぼいんだかゴージャスなんだか
ある休日、夫に誘いかけてみる。
「ねー、ブック・オフ、行きたくない?」
「オレはもう、本を買うのをやめようと思っている。」
「あんたはやめたらいいわよ。私は買うから一緒に行こう。」
この提案は、却下された。
「アナタって、向ヶ丘遊園のブックオフ、まだ行ってないんじゃない?」
「そりゃまあ行ってないけど。」
「ブック・オフと、駅前の100円ショップをハシゴしましょうよ!」
組み合わせがひどすぎてイヤだと言われた。
「何言ってんだか、安物が大!好きなくせに〜〜!」
「オレはたんにリーズナブルな品物を選ぼうとしてるだけだ!安いからじゃない!!」
「リーズナブルというだけで既に安いって意味じゃ〜ん??」
本当のところ、妻は夕飯を作るのがイヤなのである。それで夫の大好きな安物、
いえ、リーズナブルな店を巡った後、外食に持ち込もうと狙っているのだ。
ブランド・ショップを巡った後のワイン付きの食事でもいいのだが、そうなると
準備が必要で、そこまでは面倒くさい。で、ブック・オフの黄色のビニール袋が
浮かなくて、なおかつそれなりに美味しい店が望ましいなーなどと邪念をたくましく
しているのであった。
他によく利用するリーズナブルな地帯と言えば、高津の見殺し、じゃなくて
身代わり地蔵のあたりである。ブック・オフとワールド・フラワーとユニクロが
あって、おまけにマクドナルドがついてくる。つつましく、精一杯生きている、
真面目な家族のような組み合わせが、中々良い。
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友人から何年ぶりかで電話があった。
このパターンで行くと、宗教、選挙、借金、あたりを思うのだが、こいつに限っては
あるわけがない。ではなんだったのかと言えば、田舎の実家の土地に携帯電話の
鉄塔を建てさせてくれないかという話である。
元々の話を持ってきたのはこいつのダンナで、鉄塔を建てる仕事をしているらしい。
このHPを今までも読んではいたのだが、ふと、そーいえばこの人の家ってけっこー
資産家だったんだよなあ、ご実家の土地に鉄塔建てさせてくんないかしら?
と思ったのだそうで、「お父さん、古希だからまだ大丈夫だし。」という気持ちもある
らしい。(読んでくれてありがとう、トホホ・・・^^;)
管理するだけでどれだけ時間があっても足りないくせにろくなお金にならない、
例えば北海道の原野のような土地を資産と呼ぶかどうかはともかく。いやいやもしか
すると、管理しなきゃならないぶん、北海道の原野の方がましかもしれなかった。
よくよく話を聞いてみれば、くだんの鉄塔には電磁波がもれなくついてくるらしい。
しかし、どうせ貸すなら家から遠く離れた、本格的な原野に決まっているので、
あまり関係がない。サルやイノシシの反対運動を気にするやつはいない。(あら、
これってもしかしたら自然破壊??)
デメリットは電磁波として、メリットはといえば借地代、なのだろうか。
なんせ山の中なので、ろくなもんじゃないというのはわかる。もしかすると、バカに
出来る金額というか、なくてもいい程度の金額かもしんない。・・・てことは、
そんなものはなくてもいいか、さもなくばご近所の人に話を譲ってもいいのかも。
「そんでさ、山奥に貸すことになるとして、そこまでの道はどうすんの?」
「さ〜あ??作るんじゃない?」と友人はこともなげに言う。言うは簡単だが、これは
結構に大変なことなのだ。道にする土地の権利関係と、管理はどうなるのか。
私は電磁波よりそちらの方が気になるくらいである。
「にしても。うちの田舎って田舎だけに人間が少ないんだけど。サルやイノシシが
携帯使うならともかく、それで鉄塔なんて作ってペイするの?」
「さあ。」・・「あんたね、何のために電話かけてきたんだおいっ!!(;^O^)/」
「鉄塔のため〜〜。」ううう。
帰宅した夫にそのことを話してみた。
夫はいやに詳しかった。何でそんなに知ってるのかと聞いたら、夫こそは電波とか
鉄塔とかでは、一級なんとかと、なんとか三種の資格を持っているのであった。
(忘れているあたり、私も人のことは笑えない・・・)
そう言えば夫は昔、管理のために鉄塔に昇ったりもしたのである。
鉄塔は普通山の中にあるから(いずこも同じだ)たどりつくのが大変で、それに
冬だからとて茶色の皮ジャン着て行ったら「イノシシと間違われますから、もっと
派手な色を着てきてください。」と言われたそうだ。
そんなわけなのだが、彼女からの電話だけで、本格的な話は未だ来ていない。
やはり人間のいない土地に携帯電話の鉄塔を建てても意味がないようである。
本当は、そういうところにこそ必要なんだけどねー。