写真
免許証の更新をしてきた。
免許証の更新、と言えば問題になるのは大概、写真である。
私も御多分にもれなかった。今度こそ、まともな顔写真が欲しい!!
今の免許証の顔写真はまさに殺人犯のソレなのである。
去年財布を拾ったときには顔写真について思いっきり考えさせられた。
こんな顔した女の財布なんて、誰も届けてくれるわけがない!!それくらいすごかった。
顔写真をなんとかするまで財布を落としてはならない、ってくらいすごかったのだ。
問題は他にもあった。視力である。前回の更新のときには、危なくひっかかるところ
だった。あれから何年経ったか。普通は悪くなる一方だよなあ。私は眼鏡を持って
ないので、作らなければならない。だが、それを夫に言ったら、「更新のときだけ
オレのを持って行けばいいよ」。
そんないいかげんな!!
だがこれが試しにかけてみたらぴったりと良く見える。このまんま借りておきたい
くらい。元々夫とは左右の効き目が違うはずだが、細かいことはどうでもいーや??
更新のときの視力検査くらいなら気にしなくてよろしい。運転することなんて
ありゃしないんだし、必要ならあとで作ればいいんだし。
というわけで、写真撮影である。
助かることには、最近の免許証の顔写真は自分で持って行くことになっている。
そしてあちこちに写真ボックス、みたいなのがあって、その中でお手軽に写真が
撮れるようになっている。
そんなわけで家の近くのバス停前、写真屋さんのボックスに入った。
(バッグの中には夫から借りた眼鏡が。ほほほほほほ)所定の指示に従っていくと
目の前には鏡が出現する。ここだっ!というわけでそれに向かって思いっきり
小さい目を見開き、少々にっこりめな顔を作った。
出来た写真はといえば、ほほほほほほほほ、てなもんだった。
だが、残念ながらヘンな線が入っている。それで写真屋さんに言ってもう一度
撮り直したのだが、やはり線は入る。結局、ほほほな写真はあきらめざるを得なかった。
その程度にほほほな写真が撮れるのなら、ボックスで十分だということもわかった。
私は気を良くして、これまた近くのファミリーマートの横のボックスに入ったのである。
同じように目を見開き、心持ち笑って撮影。出来た写真はといえば、なんか、
その。前の、線が入ってる写真の方が美人じゃん。
だが、線は線なのでこれを使うしかない。大体、証明写真ボックス・ツアーを行う
ほどの差でもなかった。それを持って警察署に行ったらするすると終わった。
視力検査はと言えば、なんと裸眼でも「合格です」とのことだった。
帰宅して夫に報告、写真を見せた。
「これじゃサギだ。随分若く撮れている。」というのが夫の感想である。
えっ、私は自分の顔をこんなもんだと思っていたんだけど。もしかして普段、油断
しすぎ?でも、いつも目を見開いてにっこりばかりしていられるはずもない。
その写真がサギなら、最初に撮れた写真は白鳥とか鶴とかいうものだったのにと
思えば、ちょっと残念だった。財布を届けてもらうにはサギで十分にしても。