ハワイ行ったり沖縄帰ったり友達のグチをきいたり

 戦争関連について書こうとしていた。
しかし、知らないことだらけ。例えば「航空母艦」などという言葉は私の
語彙の中には入ってない。大体、「空母」なんていわれると、空の上にいるような
気さえしてくるのに、航空母艦てのは船。いるのは海の上。本当?

 本当のところ、戦闘機をのっけてざばざばと戦地近くまで運んでくれるのが、
航空母艦。母艦、かあ。そうすると、戦闘機は子供達って感じ?なーんか
コモリガエルみたい!で、コモリガエルの形の船なんか想像して笑っていると。

 「航空母艦、英語でなんていうか知ってるか?」と夫から奇襲をくらう。
よしなさい、そんなこと私は知りたくない。私は普通のオバサンらしくあろうと
しているのに、そんなこと知ってしまったらわけのわからんオバサンになって
しまうではないか。

 「AIRCRAFT CARRIER SHIP!」 言ったわね、アンタ。で・・・?なんだって?
えあくらふときゃりあーしっぷう? そのまんま、ではないのかそれは。空とか
母とか艦とか、そういうオモムキのある重厚な言葉はどこへいったんだ!!
いや、どこへも行ってないか。「えあ」もあるし、「しっぷ」もあるな。

 しかし、「母」という言葉をなくしてはナンだか寂しいではないか。
マルコなんかなあ、母を訪ねて3000里も旅をしたんだぞ!・・・関係ないか。
大体、えあくらふときゃりあーしっぷを直訳すれば、飛行機運搬船。
なんだか、いきなりお安くなっちゃったかんじである。筏あるまいし。

 「それじゃ、戦艦はどうだ?」
ええいうるさい。そして、聞けばやはり、そのまんま、なのであったが。
さあ英語で戦艦のことはなんというか。それがねえ、ばとるしっぷ、なの。

 ・・夫はそれから「巡洋艦」とか「駆逐艦」とか「潜水艦」とか繰り出してくれるので
あったが。お前は江畑謙介か!(余談だが、私はあの人の知性を愛していて、
話を聞くたびに「今度生まれてきたらお嫁さんにしてもらいたい人NO.1」の座に
鎮座ましますことになるのだ。向こうの都合?そんな些細なことは考えない。)
「潜水艦・・・って、たんく、じゃなかったっけ?」 「それは戦車。」

 くやしくなった私はやがて言った。「植え替えって英語、知ってる?」

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 沖縄で、ダンナの同級生夫妻と会った。
夫妻は現在、沖縄と東京を往復しながら仕事をしている。その夫妻と
久しぶりに沖縄で会って、地ビール飲み飲み話をしたわけだ。

 ヨットを買った、という景気の良い話を聞く。見本市がフランスであって、
だからフランスまで行って買いつけてきたらしい。スタッフを置いているのかと
聞けば、それじゃ面白くないので自分で操縦してるという。

 操縦にも慣れて、座間味の海は素晴らしいですよ、な〜んて話も、される。
めでたいなあというわけでにこにこしながら聞いてたまでは良かったのだが。
じゃあ、来年は一緒にヨットに乗りましょう、沖縄でね!・・ううっ?

 ・・・マジ? 「友達」ってなんて恐ろしいものなの!?
沖縄まで行くくらいは何ともないんだけど、ヨットにまで乗らなきゃいけないの?
そりゃまあ、「せっかく買ったヨット、思いきり見せびらかしたいの〜、うふふ。」
ということだからしょうがないんだけど。

 困ったわ。見せびらかされてあげるくらい、なんでもないんだけど。
でも、お土産は「日焼け」なのよーーー。おまけに、正しく見せびらかされて
さしあげる為に、シュノーケリングの練習まですることになっちまって。

 そんで、これが愚痴であるということを誰も理解してくれそうに
ないんですけど。

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 友達が、お怒りの手紙を書いてきた。
彼女は、貧乏でシケたことが大嫌いで、おまけにとんでもなく理不尽で、しかも
それを自ら認めるという、稀有な人である。

 清清しい彼女が何を怒っているのかといえば、不況の波に洗われきった
習い事仲間達がしょぼくなっており、それだけでも我慢ならないのに、今度は
キレイにして派手に遊びまわっている彼女の方が、意地悪な目で見られることに
なった、ということであった。

 「漬物作ってお家をきれいにしておけば仏頂面してる権利があるなんて
思うんじゃないわ!」とか、「善とか正しさが勝つだなんて、そんな幼稚な考えは
捨ててもらわなければならないのよ!」とかで、相変わらず論旨は乱れているが、
言いたいことだけはわかるってのが、付き合いの長さのなせるワザ・・・?(^^;)

 彼女は、自分を「善」や「正しさ」に結び付けるつもりはさらさらなくて、そこが
彼女の面白いところであり、うざいところでもある。大体、この人の正しさと
きたら、ただ一つ。「勝つ」こと。←だから時に「うざい」し、あきれも感心もする。

 そんなわけで、「善」や「正しさ」は場所柄とか場合によって違うから、お金がある
アナタは贅沢やオシャレが「善」や「正しさ」で済み、歓迎されるところへ行くべきだ。
・・・漬物も作らなければお掃除も嫌い、そしてどうやらオシャレや遊ぶことにも
向いてないらしい私はそう書いておくことになるのだが。←他にどーしろって?

 それにしても、みんな大変だ。大変だけど、概ね徒労だ。
私は、世の中「好き」と「キライ」、ついでに「なりゆき」しかないと信じている。
そんななかでは、「善」も「正しさ」も、自分の好き嫌いを他人に認めさせる
道具でしかないように見える。つまり、しょせんは自分で自分を引き受ける
覚悟がない奴の自己弁護にすぎない・・・ように見えるというわけで。

 彼女が本当に嫌いで、なおかつ反撃すべきなのは「善」でも「正しさ」でもなく、
そんな言葉をタテにとって彼女に暗く貧乏臭くみみっちいことを無理強いしようと
する人々なのである。

 彼女なりの「善」や「正しさ」はちゃんと実行されていて、それが彼女をして
魅力的に見せている理由のひとつでもあるのだが。(こんな陳腐な言葉でくくって
私の賛成を得られると思うことじたい、明らかな「間違い」だって。)わざわざ教えて
やる必要はないか。つきあい続けているという事実が物語ってくれるし。

 こんな私の楽しみは、「屁理屈」作りであった。

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