真っ当な世界に住みたい


 今年もマンゴーが届いた。
それは別に良いのだが、例のごとく私の方に何やら用心が足りなかったらしく、
首やら口の周囲にブツブツが出来てしまった。時節柄、湿疹は熱を持つし、
それに汗が沁みて中々不快である。

 で、暑い中医者に行くのである。
ところが、確か皮膚科も標榜してたつもりでいたその医者は、たどりついてみれば
アレルギー科をも標榜する内科、なのであった。これじゃダメじゃん!なはずだが
しかし、暑い。いつもの花粉医者のところまで行く気になれない。それでその医者に
泣きつくことにした。

 だが。やはり、ダメなものはダメだったのである。
診てくれはしたのだが、この医者、どっかおかしい。「以前にも、こうなったことは
ありますか?」と聞くので、「はい、あります。だから用心してたのですが、湿疹が
出来た部分をみると、多分、マンゴーを食べた夫が使ったタオルでうっかり自分の
汗を拭ってしまったんだと思うんですが。」と答えれば。

 「しかしねえ、マンゴーなんて、そんなに一般の家庭に転がってるようなもんじゃ
ないでしょ?」とくる。おまえの疑問はそれかい!?なんと大胆な。転がってるから
こういうことになったと言ってるのに。幻のマンゴーの果汁でかぶれたってか?

 医者はなおも言う。
「いっそ、マンゴーを家から排除してしまったらどうです?」
「・・うちでは、この季節になれば必ず夫の親戚から送られてくるんです。」
そこまで言えばさすがに医者は黙ったが。

 確かに完熟マンゴーが家にごろごろ転がってる家というのは普通ではないかも
しれない。しかし、マンゴー自体は、今やファミレスにさえ置いてあるくらいだし、
それそのものでなくとも、マンゴーを使ったデザートの類は腐るほどあるではないか。

 経験がないうえにモノ知らずだというなら、くだくだ言わずに患者の言うとおりに
処方箋だけ出して稼いでおきゃーいいのに、その程度にさえ明るく前向きになれない
ようなヤツにお金を出さねばならないとは、なんたる不幸だろう。

 だが、何がすごいかと言って、「じゃ、薬を出しますから治らなかったらまた来て。」
と言って、敵が堂々と処方箋を出し、私も半信半疑なりにその薬を飲んだりぬったり
したら、ちゃんと効いた、という事実である。

 私はどう考えるべきなのだろうか。来年またかぶれてしまったら、薬のための、
ひとつの手続きと考えて、あの医者の顔を見に行くべきなのだろうか。

 昔、同じようなことがあったことを思い出す。
大分でプリムラが原因で手がかぶれたことがあった。が、そう言ったら医者は、
「だって、サクラソウが原因といったところで、植えてからかなり経っているなら
今更かぶれるわけないじゃないですか。」

 植えたときは小さかった。その当時は水やりか肥料やりくらいがプリムラとの
ふれあいである。だが、時を経て大きくなったサクラソウは花を咲かせたのだ。花は
いずれしおれるから、ひとつひとつ花ガラを摘んでやらなければならない。
葉に触れない花がら摘みなんぞはない。そこで「今更」ながらにかぶれることになる。

 ・・・この医者のことをバカ、とまで言っていいわけではない。
園芸についてわかってないだけのことである。だが一体、ここで説明しなきゃならん
のか、本当に?かぶれてかゆい指を抱えて、正しい処方箋のために医者とバトル
したかどうかは私は覚えていない。が、このときも薬は効いた。

 かぶれは治っても、イヤな気持ちは残る。
本当のところは、小麦粉をごま油でといて塗っても効いたのではないかと
思ってしまう今日この頃である。

                  xxxxxxx

 うちは新聞をとらない。
勧誘は来る。来ても「うちでは新聞をとりません。」ときっぱり断る。
かわりと言ってはなんだが、テレビガイドと週刊朝日を買う。それで事足りる。
いや、事足らせることにしている。

 先日、その新聞について、友人からいやな話を聞いてしまった。
(それでおすそ分けにこれを書いている ^^;)

 それはいつもの新聞の勧誘から始まった。
「うちは20年この新聞だし、替える気はありません。」と彼女は断ったのだそうである。
すると相手は、何やら紙を出してきた。

 「あのねえ、奥さん、これ見てごらん?このマンションで同じ新聞取りつづけていて
洗剤ひとつもらってないのは、奥さんとこともう1件だけだよ?他の人たちは皆
新聞渡り歩いて色々もらってんの。奥さんだって新聞を替えるとちょっとゴネれば
洗剤くらいは手に入るんだしさ、代理店だって長々ととってもらうよりはいったん
やめて、それから新しく入った方が助かるわけ。ね、悪いことは言わないから
新聞もたまには替えて、ちゃんと洗剤くらいもらおうよ。」

 そう言われて友人は心底あきれかえり、憤懣やるかたなく、何故か私に
「ぜひ、このことを、HPで訴えて!」と私に訴えたのであった。(^^;)

 それはまあ、広告なくして成立しないと思えばマスコミへの視線も曇ることが多い。
それにしても、こだわって新聞読んでる人間に向かって、いまどき誰もマジメに新聞
読んでるやつなんかいないよと言うか?それも、自分が売っている新聞のことを。

 あの〜〜、そんな新聞を我々が改めて購読する必要がどこにあるのでしょうか。
(そんな洗剤で洗ってきれいになんかなるわけがない!と私あたりは言いたいのだが、
悲しいかなヤブ医者が出す薬が効くのと同様、洗剤は洗剤なのだ。くくうっ!)

 まじめに読まれてもいない新聞に携わっている人々の立場やいかに。
それ以上に、こいつの立場は一体なんなんだ。自分のことを「必要悪」と言えるのか?
購読者はといえば、愛読者ほど傷つかねばならない。洗剤もらって新聞を渡り歩く
人々はどうなのか。誰も彼もがバカみたいである。

 それとも、問題がたて方違うのだろうか。
彼らがオマケの洗剤を理由にしてまで新聞にしがみついているのは何故なのか、と。

                 xxxxxx

 久しぶりにパンジーを種蒔きしようと思った。
それで種子を購入すべく、反町まで行った。種子袋を持ってレジに向かうまでは
良かったが、途中で種子の採取地の内容が気になった。

 もしかすると輸入種子ではないかと思い、レジのオバサンに聞いてみた。
この会社が改良、交配したパンジーなら早咲きと思って間違いないが、輸入種子だと
年内に開花しない恐れがあるからだ。8月に早蒔きした挙句、春まで長々と開花を
待たされるのではたまったものではない。

 レジのオバサンは早速、内線電話で聞いてくれた。
聞いてくれはしたのだがしかし、「わからないそーです。」という返事。

 その昔、種苗会社でない会社が輸入種子を気候の違いも踏まえずそのまんま販売
して混乱したことがある。しかし、ここはれっきとした種苗会社じゃなかったのか?
この会社の看板とも言えるパンジーを売り出すのに、そんなことも調べてないの??

 大体、この店に置いてあるからには、お客の9割がたは早蒔きすれば年内に咲く
もんだと思い込んでるのでは?何の注意事項もなく同じように袋を並べて売って
いてもいいのか??と、愕然としていると追い討ちがかかる。

 「ご心配なら、今どきはすぐに苗が出ますから苗の方を買われたらいかがですか?」
・・・次にはもう一人のオバサンが、「本来、パンジーは春咲くものなんですよねー。」
自分達の商品に対する調査不足を棚にあげて、イヤなら苗を買えってか?勉強不足
だから、そんな高望みを抱くんだって??

 数日後、この種苗会社に公開質問しようとHPを開けてみた。
公開質問できないようになっていた。これじゃ意味ないじゃん。
もしかして、株主になって総会で質問とか??株主総会で園芸相談ってアリ??

 本当、真っ当な世界に住みたい。