老後:潮流:食事の風景:性格と体質:お見舞い:接待予定

友達の父上は、「理想の老後は?」と娘達に問われ、
「おまえ達にかしずかれて暮すことだ。」と答えたそうである。
当の娘達には、大顰蹙をかったそうであるが、彼女らはまだ結婚していず、
父親の元にいる。口に出すほどのことは、実現することが多いのかもしれない。

一方、別の友達の父上は、嫁にやった娘にも囲まれて暮している。
広い敷地内にそれぞれ家を建てているのである。子供達は90すぎたパパの仕事を
分担して手伝っていて、当然、給与も支払われる。

幸せなパパは、日記をつけている。当然、子供達、孫達のことも日記に記す。
すると、一緒に暮している長女がそれを盗み読みしては、弟妹達にそれを伝えたり
するのだそうである。パパは自分の日記が読まれているとは、気がついていない。
と思う。多分。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

南から北上するのは、黒潮。それでは、北から南下するのは?

何であんな話になったのかは、覚えていない。
ただ、海流の名前が思い出せず、一人で悶絶していたのである。
目の前ではそのさまを、配偶者が面白そうに眺めている。

「もう片方は色の名前がついてない、ってことだけはわかるんだけど。
でも、黒潮という名前のせいで、つい、色の名前のついたものを思い出しちゃうん
だよねえ。大体 赤潮 なんて、プランクトンのせいでそう見えるじゃない?」

「黒潮は、黒く見えるから、そう呼ぶんだよね。」
「そしたらさあ、北の方から来るのは 白潮 かなんかで、両方混ざるあたりは
ごましお、 かあ?」・・・真ん中へんの潮流に名前はない。

「だからあ、北から来るのは親潮だろ?」
「そうそう、親潮!!・・・で?問題は、何で、潮が親に見える?」

「何でかと言われても。つまりだな、親は 冷たい んだよ〜。」
「ええっ、嘘よそれ。それを言うなら親は 甘い んだよー!」
・・・海は、意外な方向に変身をとげつつあった。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

南米に暮していた人を知っている。
暑い夜の夕食は、皆で庭のテーブルで食べたそうである。
テーブルから少し離れた庭の四隅には、背の高い灯りをつけてあった。
テーブルの上には、灯りは置かない。

やがて食事が始まる。夜である。緑濃い田舎である。
虫やゴキブリが飛来する。が、とりあえずその目標は、四隅に置かれた背の高い
灯りの方だった。そして、いつしか灯りの下にはカエルが集まってきて、
落ちてくる虫たちを待ち構えていたそうだ。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

岡山には、「おとなしいもんほど、屁がくさい」という
含蓄のある諺(^^;)があるのだと噂の真相に載っていた。

本当にそんな諺があるのかどうか、私は知らない。
岡山在住の知人はいるが、聞いて本当のことを言うかどうかもわからない。
元々、この諺は、暗喩というものだからストレートに使うのもよくないわけで。

しかし、そう言われたら、人はどっちをとるのだろうか。
「おとなしい」を採用するのか。それとも「くさい屁」の方か。
さて、私は、アナタは、おとなしい方か。

ちなみに、私の知人の一人は、全然おとなしくない。
彼女が近寄ってくれば、「ああ、またアラ捜しに来やがった・・」と思うし、
遠ざかる後ろ姿を見れば 「行った先で、また悪口言う気だな。」と確信する。

問題は何か。
この諺によれば、少なくともそいつの屁は臭くない、ということだ。
ちょっと悔しい。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

夫の上司が、入院した。
これがなかなか気の毒な話で、「おやぢを見たら結石と思え!」という主義の医者に
結石の検査をしまくられ、痛いまんま時間ばかりがすぎていき、やっと本当の
ところがわかって手術されたのが翌日の午後、という話だった。

業務連絡かたがたお見舞いに何を持って行こうか?と夫が言う。
食べ物は論外、花って感じでもないから、やはりここは本、だろうか。
去年来たばかりの上司だから、ご当地本がいいんじゃないか?

高橋治の「風の盆恋歌」、ついでに松本清張の「ゼロの焦点」なんかどうか。
捨てるのも売るのも面倒だし本棚の邪魔となった本をいい機会だからと
夫の上司の見舞いに流用しようとする私は、困った奴では、あった。

「いやー、あの人はそんなの読まないだろう」と言って夫が手にとったのが
山科けいすけ「C級サラリーマン講座」。ほう、これを。そう言えば、その昔、
「動物のお医者さん」をお見舞いにあげたことを思い出した。



本棚が少しだけ空いて、本と夫に手をふって送り出して、それから色々やって、
半日後くらいにふと気がついた。上司の病名は確か、盲腸炎。げげっ、ちょっと
失敗しちゃったかも。頼むから、無事退院してくれ・・。

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

岡山の、屁がくさいかどうかわからない人から、密告があった。
人形町の井上さんと、そのお友達のI嶋さんが、「百物語」を見に行ったさい、
うちの噂話になったのだそうである。

「雨ノ森さんち、金沢の次はどこへ転勤になるのかなー?」
「なんか、東京みたいって言ってたよー。」
「えっ、東京・・・・?」

二人そろって「・・・それじゃ、駄目じゃーーん!!」
いや、こういった言葉づかいをするとは聞いてないんですが、確か違う言葉だった
気がするんですが、意味としてはこういったものでありました。へい。

彼らとは、大分で芝居を見たあとフグを囲み、なおかつそのあとコーヒー飲んだり
ラベンダー・アイスを食べたこともあり、今度は金沢に遊びに来る予定であるが。

つまり、彼らときたら、自分たちは東京で「百物語」なんぞ楽しんでおきながら、
雨ノ森さんの方は、どこか食べ物の美味しい地方にいて、遊びに行く僕らを歓迎
してくれなきゃ〜、るんるん、と思っているのであった。なんか間違えてないか?

実際、同じような期待をしている人は、多い。
その筆頭は、私の家族、である。そりゃー私だってそれにかこつけて
美味しいものを食べる気ではいるんですけどね。
二人とも、なんて正直なんだろう。早よ、来い。
そして東京に帰ったら,お芝居のチケット一緒にとってもらおうっと。

その後、人形町の井上さんは、バレてることを知ってか知らずか、とても丁寧な
e-mailを寄越した。「4月14.15日あたりはいかがでしょうか。」ふふっ、まかせて!
腹さえ許せば回転寿司のハシゴにだって連れて行ってあげるぞ。(^0^)/
「い寿司」もいいけど、「きときと」あたりも一応ね。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX