野村さんをさがして!
ここに住んであと
2ヶ月で丸2年になろうとしている。
その間、季節は移り変わっても、全然変わらないものがある。
「野村さんですか?」という電話である。
夜遅くや朝早くの電話こそはないけれど、うちは面倒くさいからと言って電話に
出なくて済む家ではない。で、最悪の事態を想像しながら電話をとると、
「野村さんですか?」とくる。それが田中や佐藤の中に混じってならともかく、
野村さんちにしかかかってこないのだ。
結局うちの電話番号が元・野村さんちの電話番号だったわけで、だからこそ
野村さんへの電話が延々と続いているわけだ。ということは、その旨相手に言って
一つ一つツブしていかなければ、野村さんへの電話がなくなる日は来ないという事。
それにしても、ビジネスやら私用やら(声の調子でわかるやんけ)、野村さんへの
電話は多かった。そのうち、一体野村さんは何者なのか?どんな人なのか?なんで
こんなに引っ越したことを知らない人が多いの?というわけで、日が経つにつれて、
怒りよりも今度は好奇心がわいてきた。
で、1年半ほどたった冬の日、いきなりその一部が判明したのだ。
単刀直入な人が、野村家かどうか聞きもせずにいきなり、「野村先生は、もう病院の
方に出られてますか?」と聞いたのである。おおっ、新展開!!病院でもって先生と
つけば、やはり医師だろう。看護婦でも栄養士でもないはずだし、出られてますか
と来れば、先生と名のつく患者でもないだろう。いやあ、長かったなあ!!
だが、おいこら、ちょっと待て。そんなことはどうでもいいことではないか。
問題は、電話なんである。どなたか、もし、野村さんという金沢在住(今はどう
だか知らないが)の医師をご存知なら、今度引っ越すときにはそういう事務連絡は
きちんとするようにと伝えてほしい。いやほんとに。
4月に入ってからは、ビジネス声で何本か、そして子供から1本かかってきた。
もちろん、引っ越してすぐの番号を時をおかずにこちらに渡すNTTが一番の
問題なんだけどさ。
しかし、本当のところ、野村医師に何があったのだろうか?
たんにだらしないだけならいいんだけど、何かよくないことがあったのではないかと
心配になったりして、意味もなく親近感まで抱いている今日このごろ。