最後の秋、である

実は、遊びまくっている。これが最後の秋となれば、何も見落とすわけには
いかない。食べ落とすわけにもいかない。おかげでたーいへん!なのだ。(;^0^)/

まず、今年から兼六園は紅葉を目当てにライト・アップし、無料開放に及んだ。
夜8時からは池の上に張り出して建てられた東屋から胡弓の演奏まであると
あっては、行かないわけにはいかないだろう。

7:40に夫と兼六園下のバス停留所で待ち合わせ、石川門を横目に兼六園に入る。
兼六園に来る人は、思った以上に多かった。夜の無料開放についてはTVなどでも
知れ渡っていて、私達だってその中の一人なのであるが。

園路に入ると、足元を照らすべく、まずはかがり火がたかれていた。
もちろん、火元はガスであるがそんなことはどうでもいいのである。ガス・ボンベは
きちんと隠されている。暗い道では、ろうそくを使って足元を照らしている。
そう、蛍光燈なんていう無粋なものではない。ろうそくには、陶器製のカバーが
被せてあった。



ライトに照らし出され、逆さに池に映る松の枝振りが美しい。
その日は晴れていて、一点の雲も見えなかった。空にはいくつもの星が光っている。
兼六園は高台にあるので、眼下には金沢市街が、目の前には卯辰山の黒い影が
広がる。お約束の8時、女性がライトアップされた東屋にて胡弓の演奏を始めた。

胡弓の音は、スピーカーを通していて、なおかつ少しだけ大きすぎた。集まって
いる人々は、殆どがそれを目当てにきた人なれど、もう少し耳を澄ませたくなる
ようなものであってほしかった。「あの、楽の音は?」なんて言いながら、庭の奥
深くまで訪れていきたくなるような、少しの不作法のいいわけになるような・・・。

胡弓の音を後ろに、和ろうそくの道しるべを使って、時雨亭に出た。
お抹茶のお接待があることは知っているが、見学だけでは駄目なのだろうか?
と、中からおぢさんが3人、出て来た。「お抹茶を飲まなくても、予約がなくても
見学だけということが出来ないのかな?」と夫は私に言ったのだが、中の一人が
「あ、大丈夫ですよ。私は公務ですから。」と言った。

わざわざのお応えありがとうございます、というわけで会釈なんかして、一方で
「どうぞどうぞ」と番をしている和服姿の女性に言われ、中に入る。
ご立派なおぢさんの気配が充分消えた後で「あれって誰?」と夫に聞けば、
答えは「県知事。」あ、それで公務と言ったのか。

大分県知事は、「一村一品運動」で有名な人だった。ファンも多かった。
知事のお気に入りの健康法は後ろ歩き健康法というやつで、大野川の土手を
ちょっとしたスピードで後ろ歩きしているという話であった。
石川県の場合は、兼六園の中を公務で行き来してたりするのであった。


その翌日は、白山に登った。
登ると言っても、そんなご立派なもんじゃなくて、車で別当出会いまで行って、
車置いて、行けるとこまで行って帰ってくるというカジュアル登山。
大体普段から運動なんてしたこたないのにいきなり登れるかっちゅーのである。

しかし、面白かった。軍手をしてフィールド・アスレチックのノリである。
あちこちに様々なキノコが生えている。時々、御醤油系の不精臭が漂ってきて、
カモシカか熊の臭いだろうとは思うが、一体ここで何をしたらこんなに臭うのかと
不思議だ。ついでに言えば、何故ケダモノの臭いまでお醤油系なんだろう?
同じ臭いは新岩間温泉を歩いているときにも感じた。

変化に富んだ道であり、なおかつ同じ道を帰って来なくても済むコースだった
ので、楽しく汗がかけた。時に山登りの人に出会うが、私たちほど軽装の人という
のは、いなかった。熊よけの鈴を鳴らしながら歩いている人もいたが、さすがに
早い。立山でも熊よけの鈴を着けてるひとがいたが、田舎のデパートほどの人口密度
の室堂で、何故、わざわざ??余計なお世話だが。

帰りには白峰村の総湯に行く。思ったよりも身体は冷えていて、ありがたかった。
しかしここ、350円もするくせにドライヤーもない!湯涌の総湯はドライヤーあるし
300円だし、設備としてはもっときれいだぞ!いやもう、総湯に関してはうるさく
なっているのであった、私。もちろん、「山」とか「ひなびた」とか、そういうのが
好きな人にとっては関係ないのかもしれない。

11/3は、新岩間温泉方向に山登りに行ったのである。行ったが車両通行止めで、
しょうがないから車は置いて、近い登山道を登ってみたのであった。
ところがこの道の面白くないことったら。(^^;)単調な道がだらだら続き、
濡れた枯れ葉で足元がすべる。紫色となった朴葉が散りばめられた道はさすがに
美しかったが、同じ道を降りてくると思えば「もー駄目ー。これ以上行ったら、
帰れなくなるー。」ということにも、なる。登山は、気分だ。多分。

お昼は、おにぎりとお茶。魔法ビンというのか何なのか、熱いものを入れても
ぬるくなるつもりでいたら、ほうじ茶が熱いままなのに驚いた。こんな風だと、
もう缶のウーロン茶なんて買えない。夫は鬼くるみ拾いをしながら、私は
ツリフネソウの種とりしながら車を目指す。

と、いうわけで今度は尾口村の「かんぽの宿」の御風呂に入ることにする。総湯と
違い、800円だが、当然バスタオルもシャンプーもリンスも揃っている。そして広い。
風呂だけではなく温水プールもあり、両方使える。今度は水着を持って来よう。

風呂は広いだけではなかった。紅葉の山を目前にする露天風呂もある。
ジェット・バス、なんてのもある。「押す」と書いてあるボタンを押したら、非常に
強い 1本の水流が背中を押し、どうなったのかと言うと私はその効果を得るために
力一杯ふんばってその場にとどまらざるを得ず、隣にいた人は驚いて避難してしま
った。他にあちこちから水流が来るのもあって、疲れた足のマッサージにぴったりで
あった。痛いくらいなんだもん・・。(^^;)

風呂から出ると、廊下には無料のマッサージ機が置いてあった。
私は基本的にこういうのは趣味ではないが、無料、でもあり、それは売り物としての
お試し物件でもないようだった。で、座り込んだわけだよ〜。

わかったことはと言えば、さっきのジェット・バスの方が楽しいし効果あり
そうということと、空気圧を使うマッサージ機ってのは力を抜くときの音が
「おぢさんのタメイキ」そっくり、ということなのであった。

つまり、あっちを押しては「ハア〜」、こっちを押しては「ハア〜」なんである。
機械はがんばってる割にあまり気持ち良くないという事実と、この「タメイキ」とを
ミックスすれば、なんかもう笑いたくてたまらないのだが、両脇で機械にカラダを
任せている人々のことを考えれば笑うわけにもいかず、いやあ、辛かった。

夕方 5時には家に帰りつき、そんでどうしたのかと言うと40分ばかり歩いて
食事に行った。

そんなに毎週毎週遊んでいていいのか?と言われるかもしれない。
いや、私は身を挺してだな、色々活動しているのだ。その証拠に。紅葉見物なんか
して遊んでるのは週末だけじゃないも〜ん。
どーだ、まいったか。えっへん。