くるま

  「車の運転を始めて、何か変わったこと、あります?」と聞いたら、
馴染みの酒屋の奥さんは「自転車に乗れなくなりました!」と即答した。
そう、何故か金沢では自転車は車道を走っている。

  東京都では、歩道を自転車が走ることが認められている・・・「されど」と書いた
のは人形町の井上さんだった。石川県でも、歩道を自転車が走ることは認められてる
らしいのです。くだんの奥さんによれば。

  しかし、何でかなあ。金沢では、自転車は折り目正しく車道を走ってくれるので
ある。繁華街でもなけりゃ、人が歩道にいることなんてめったにないのよ、ここ。
東京なら、人が多いから自転車で歩道走るのって大変だし、大分では歩道に段差が
あるから骨格ズレる自転車走行になる。で。金沢ではどっちも大丈夫なのに。何故?

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  駐車場には、一応線が描いてある。あっちがINで、こっちがOUTだよ、とか。
私は、そういった標識があっさりと無視される場面に、よくでくわす。

  道路行政が無茶苦茶だの、運転マナーが最低だのという話は、日本全国どこにでも
転がっている。少なくとも、大分にも石川にも、ある。知人は「夫は環八でお品の
悪い運転を身につけたのよ。」と言ってたから、東京にだってあるのだ。

  してみるとこれは、ルールが違うという話か、でなくば、相手や土地柄のせいだと
思えば、自分は傷つかなくて済むのだという話ではないかと思える。

  そう思ってはいるのだが。駐車場に入っていって、さて車を駐車スペースに
入れようとギアをリバースに入れたとたんに後ろの車にクラクションを鳴らされた
ときには、心底驚いた。呆然と見送った車の中には中年夫婦が乗っていた。
私は己の権利を主張すべきだったのだろうか。未だに悩んでいる。

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  どうせ車買うなら、面白いのがいいなと思っていた。
が、夫が買ったのは、超の字がつく大衆車の、しかも中古だった。何でも夫婦の
2年分の海外旅行費用を水準にして買ったみたのだそうで。何て堅実な奴だろうか。

  が、最初はぶーぶー言ってたのに、自分が運転するとなったらこれはこれでイイ
ものだと思うようになった。結局私が好きなのは「車」そのものではないし、その
種類によって表現されるナニか、でもないのだ。

  が、こういうのは少数派で、普通は4WDを新車で買って、街しか走らない。
そして夫は、社内の人々から「もっといい車を買ってください」と言われるのだそうで
ある。夫は平気だが、周囲の方が居心地悪いらしい。ごめん、一番ボロで。
でも、うちにはこれがぴったりなんですー。こういうスタイル、ありだと思ってー。

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  ・・・知人は九州にあって、車を持たないで生活していた。
九州にあって車がなければ辛かろうといわれるかもしれないが、あにはからんや
彼女はお金持ちであり、周囲にも恵まれていたので、なんてことはなかったらしい。

  しかし、時が来て、上に立つ身の上になったら、そうもいかなくなった。
車を買う理由が理由なので、何に乗ったらいいのか真剣に考えたらしい。
「で?どうなさったの?」

  「うん、一番嫌いな奥さんのところに行って、どんな車が欲しいかを
さりげなく聞いたの。で、その車を買ったのよね〜。」
お、おまえというやつは・・・と笑いをこらえつつ。

「もう1クラス上のにしてやれば良かったのに〜い。」
いやあ、言うのはタダですね。