近江市場で、蟹
冬になれば、子負箱蟹が解禁になる。
子負箱蟹は香箱蟹とも書くが、実際はコドモを背負いこんでるわけではなく、
タマゴをたくさん抱え込んでいる。こいつはズワイガニのメス、の方なのである。
このへんでズワイガニの名前で売られているのはオスの方であり、
金沢では小さいコウバコの方がお高くて上等ということになっている。
実際、ズワイガニの大きいのを食べたりすると、ふと「カニカマボコ」を
思い出したりする。(ちなみにあれを作ったのは能登の方の会社なんだそうだ)
が、コウバコではそんなことはない。ミソやら何やら味が濃くて、そして、
ズワイほど大きくないので肉の味も舌触りも繊細で。うふふふふ。
そう、ズワイは大きいが、コウバコは小さい。その大きさの差はたいしたもんで、
ズワイとコウバコが夫婦関係にあると聞いたときには非常に驚いた。
柴犬と秋田犬くらいの差があると言ったらわかりやすいだろうか。で、メスが
柴犬で、こんな小さいのにタマゴ産ませるっちゅーか、てごめ(見てきたような
ことを言うが・・・)にするのが秋田犬サイズのズワイガニの方。
初めて知ったときには、ズワイガニってケダモノ(!?)じゃないかと思った。
放っておけばコウバコも大きくなるのか、それとも産卵をこなすから小さいまま
なのか??・・・もしかして、カニのお嬢さんは、タマゴが孵化した後に死ぬのが
普通で、だから大きいのがいないのか??どうもよくわからない。
ま、せいぜい残すことなく食べてあげることにしよう。
金沢の名所、近江市場で観光客が蟹を買うにはどうしたらいいか。
一般にゆでたのを買うのが確実であると言われているが、確実であるぶん、とても
高い。生のも売っているが、確実でないぶん、普通に高い。市場にはたくさん
店があるので、一まわりかふたまわりして見るのは当然だが、なんせたくさんの店
があるので、そのうち目がまわってきて、どーでもよくなってしまうことは確実。
一番安いのは、鍋用だ。中身の保証は出来ないけど、ダシだけは保証すると
いうやつ。うまくすれば、中身も入っているかもしれない???だがこれは生だし、
観光客にはオススメできない。ホテルの部屋ではゆでられないからである。
(地元民の知人はこの鍋用を買いたたいてきては、自分でゆで、うまいとこだけ貪り
食ってめんどくさいとこは捨てる、とのことである。)
近江市場の「値切り」事情については??私にはわからない。
ただ、蟹を少しでも安くと思うなら、昼すぎから夕方近くに行くに限る。
店閉めて帰りたくてうずうずしてる人のところで、うすぼんやりと買いそうな気配
だけみせて立っていると、値段は勝手に下がっていく。いやほんとに。
この方法の欠点は、タイミングを間違うと店は閉まっており、どこにも品物が
なくなってしまうということで。確実に買うんだったら午前中だ。そんなもんだ。
午前中だって、午後よりはちょっとは強気、ってその程度だ。
市場をいやがる人もいる。騙されている気がするのだそうだ。
商売、ってのはそんなもんで、騙すもなにも、どの程度の利益をあげたら「騙す」
ことになるか?ってなもんで。自分とこより安かったら、自分とこにないものなら、
よしと考えるしかないと思う。大体がとこ、相場感覚なしに文句を言おうと思う方が
間違いである。そして、地元の相場がわからないなら、自分の地元の相場でいくしか
ないのである。当然、「新鮮さ」も値段の中に数えることだ。
そんじゃお前はどうしてるんだ?と言われるかもしれない。
実は。北陸のものでもない、北海道の「毛ガニ」を市場で見てしまった母に送ろうと
某市場の店先につっ立っていたら。最初8000円だった2はいの毛ガニを5000円にする
と言われ、それでもうだうだとしていたらそれにズワイ2はいと甘エビ2盛りを
つけて1万円!と言われ。
すいません、面倒くさくなってそれでよしとしてしまい、お財布を出してしまい
ました。(^^;)うちの両親は、当分エビとカニは要らないと申しております。
追記:画像入れなきゃと思ううちに春となってしまった。もう蟹の季節も終わりです。
いやー、食った食った・・・。