お雛様と金花糖
学校時代のお友達から、e-mailが来ました。
話は、お雛様のことになりました。「お宅の雛飾りはどうなった?うちはもう
ボロボロで、髪の毛のところから虫が食ってしまって。結局、姉妹で半分づつに
分けたんだけどね。」
うちのお雛様はどうなったか?
その答えは、「聞くと母の機嫌が悪くなる。」であります。
5年くらい前にも妹とそんな話になったのですが、家に帰るたびにやることが
あって、探している暇がないのです。でも、せっかく思い出させてくれたのだから、
今度、退屈な雨の日にでも探してみましょうか。
うちのお雛様の思い出と言えば、そのまんま「祖父」につながります。
お雛様の組み立て担当が、祖父でした。何故「組み立て」なのかと言えば、昔のもの
なので、御殿がついていたからです。この御殿が組み立て式になってたわけです。
うちのはお雛様より、この御殿の方から年々ボロくなって行ったような気がします。
宮殿の御簾を巻き上げた向こうに座っていたのが、お内裏様とお雛様で、
その下が右大臣、左大臣、三人官女に五人囃子、右が桃で左が橘??
このへん、もう記憶があやふやですが、小さいお嬢さんがいる家では記憶が
更新できるのでしょう。
ところで、こちらに来て、初めて「金花糖」を知りました。
これは金沢の雛飾りで、砂糖を煮詰めたものを様々な型に流し込み、固まった
ところで取り出して色をつけたものです。この画像は諸江屋のもので、花を
かたどったあめ細工も入ってます。
あまりにきれいでカワイイので、去年はこういった遊び心をわかってくれる
お友達A、に送りました。今年はこれで最後だからというのを理由に、女の子を
持つお友達BとCにも送りました。
お友達Aは、「これを見ていると、大甘にされてた子供の頃の気分になれるのよ。」
と言ってくれます。それはうれしいのですが、今の彼女の手元には、まだ去年の分の
金花糖が残っています。いくらお砂糖でも、頼むから去年のは処分してー。
お友達Bのお嬢さんは、「3/3が終わったら食べていい?しっぽから食べるんだ!」
と楽しみにしてるようです。お友達Cは、「大きな箱だもので、何事かと思った。」
と、言葉は平静なのですが語尾にハートマークがついてました。
いつから庶民でも雛人形を飾るようになったのか、いつから砂糖をこのようなこと
のために使えるようになったのか、私にはわかりません。しかし、金花糖は、きれい
です。曇り空の、寒くて薄暗い冬を過ごす金沢だから、余計にきれいに見えるのかも
しれません。春の訪れそのものの、色合いです。
ところで、姉妹で半分づつにお雛様を分けた、とお友達は言うのです。
でも、1組のお雛様を、どうやって分けたんでしょう。うちでは今、どうやって
分けたのかが議論になっています。