歯医者、絵と漫画と猪の日
その日は、忙しかった。まず、歯医者。その後JTBに寄って、後に美術展。
金沢美術工芸大学、と言ったか、そこに関わりのあった当代随一の画家、作家達の
大学所蔵の作品を見せる展覧会なのだが、何より鴨井
玲 の絵画に引き寄せられた。
不幸なんだか幸せなんだかわからないこの画家の画集を、買おうか買うまいか。
それ以上に、この人の画集を持っていると不幸になりそー。(^^;)
誰か、嫌がらせに私にプレゼントしてもいいですよ。と書いておこう。
展覧会の後に行ったのは、漫画喫茶だった。
懸案の漫画は金沢在住の漫画家による作品で、「雨柳堂夜噺」。主人公は、骨董屋の
孫息子。骨董だけあって、品物は色んな過去を持っていて、毎回様々に不思議な
ことが起きる、というわけだ。金沢ってば骨董屋や古美術屋だらけで、そんな環境
の中にいれば、非常にしっくり来るのである。
こんな大きな本、場所とりで、文庫版コミックスにならないと買えない。
だから一応読んでおくのだが、読み終わった後でも欲しいことには変わりはなく、
非常に困っている。ついでに言えば、坂田靖子も清原なつのも花都悠紀子も金沢の
出身で、今市子は富山の出身である。
そうそう、今市子、某誌の近況報告を見たら、今年の夏、暑さに負けて立山に
登ったと、どこかで聞いたようなことを書いていた。71歳の父上に追いつけない恐怖
というのはさもありなん。そして、後日別の雑誌を見たら、ちゃっかり山登りが出て
くる漫画を描いていた。モトはとったというのかな???
その後、馴染みのビストロに。こないだの猪肉はコンフィともう1種類作ってある
から、出しますねと言ってくれる。食べて、猪なのに豚そっくりであるのに驚く。
シェフによれば猪らしい臭いのする部分もあり、鹿肉そっくりな部分もあったけど、
歯ごたえの感じは、さすがはイノシシなのだとのことで。(^^;)
マダムは煮込みにしたらしい。「でもこの人は、色んな資料を出して調べてお料理
を作ったんですよ〜。」って、相変わらずノーテンキでカワイイな。なんか、ここまで
来ると逆にそういう部分を大事にしてあげたい気になる。
何でもそうだが、普通は、「数」こなさなきゃわからない。
猪肉を体験させる、と言ったら傲慢だが、現実にそんなつもりなのである。
袋の中に何キロ入れたかはわからないが、量が多いのは、ちょっとやそっとの量では
意味がないからである。猪を知る助けにならないからである。
実際は、解体作業からお呼びするのがスジというものだが、いかんせん遠いな。
と、ワインで酔った頭で考えてしまった。フランス料理、を食べたい人ではなくて、
フランス料理にした猪肉を食べたい人々と、いずれはテーブルを囲みたいな、とも。
もちろん、中華料理にした猪肉、も同様である。
あと、半年。