宝クジ
恥ずかしながら、私も買っている。
大量に買うわけではないが、年間にしてみれば中々の金額ではないかと思う。
問題はこの「中々」で表現されるところの金額だが。ま、いいじゃないの。
宝くじの話と言えば、盛り上がるのだか盛り下がるのだかわからないのが、
「当たった時の使いみち」だ。あれはあまり話題にしない方がいい。
なんとなれば、語るに落ちまくるからである。
例えば、若いもんに 「1億円ってどれくらいでしょうかねえ?」と言われた夫は、
「1日1万円使って、ま、30年かな。」と答えた。若いもん、それを聞いてうっとりした
声で、「そんなにあったら、僕、毎日寿司食べちゃいそう・・。」
そういう夫は、「3億円当たったらどうしよう〜?」という私に、即座に
「オレは 2億でいいぞ!」と言い放った。どうして夫の取り分の方が多くなる
のか、謎である。大体、その、「で」というのは何なんだ、「で」というのは。
私、結婚間違えたかもしれない。
お金持ちの友達がいるが、彼女も宝くじは買うとのことである。
今回は、事業をやっているお友達と一緒に2億円が当たるのを買ったのだそうである。
そして、もしもどちらかが当たったら 5000万円をもう片方に分けよう、という話に
なったのだそうだ。
「私、身内が多いからこの約束は果たせるかどうかわからないわ・・」
「馬鹿ね、身内なんかに教えたらお金に狂っちゃうに決ってるじゃない!」
「私だって狂うかもしれないし・・・」
「何を今更。私とアナタは若い頃からお金使いまくってきたんだもの、大丈夫よ!」
理屈としてはともかくとしても、中々豪気な中身の話では、ある。
だが、そのあとはもっとすごかった。お友達は言い放ったそうなのだ。
「大体、2億 なんてね、1年に 5000万円使えば4年で終わりなのよ!
ね、5000万円分けるくらい、大したことないでしょ!?」
こんなセリフ、1日1万円でうっとりしてた彼には絶対、教えられない。
一方で、こんな人ならばオカネに狂うことはないだろうなあと実感も、する。
結局、分けることを約束させられた彼女は、その夜、そのことをダンナさんに
話したそうである。
するとダンナさん、「僕には、15万円だけ下さい。」と言ったのだそうで。
彼女としても、何故、「15万円」なのかがよくわからないらしいが、「泣かせる話
です。いい人と結婚したと実感しました。」と結んでいる。ま、確かに。
うちのなんか、3億のうちの 2億を寄越せって言うんだからな〜。←しつこい
以前、アメリカで日本円にして 15億だかもっとだったかを当てたという家族が
TVに出ていた。家族は両親と娘一人で、お父さんはヨレたTシャツに
アポロキャップという姿で、たんなる普通の人々、に見えた。
同じアメリカの話で、宝くじに当選した人の8割だったか9割だったかが
最終的に全てをなくし、不幸になっているそうだが、彼らは一体呑気にTVなんか
出ている場合なのか。15億、というのは並みの人間の理性の範囲を超えてるぞ。
今にまともな友達から去っていき、孤独になったと思ったら今度はろくでもない
とりまきに囲まれる。そして・・・。私だって、15億円手にした友達と、それまで
と同じようにつきあえるかと考えると、怪しい。逆だ、それが普通だ。
同様にして、自分が宝くじに当たったとして、お金で変化しないのか??
私個人としては、日本で 3億円握ったくらいじゃ、絶対的不幸になるにも、幸せに
なるにも、足りないような気がしている。「これだけあれば、大抵のことはカタが
つく!」という所ジョージのCMは実にお下品だけれど、その通りとしか思えない。
しかし、こんなことは現実に当たってみなきゃ〜わからないしな〜。
そう思えば神様に、「いっちょ私を試してみないか〜?」と言いたくもなる。
もっとも、神様の方こそは、余所でとっくに試しまくっているのであろう。
ところで、夫の上司の奥様は、第一勧銀でパートタイム銀行員をしていて、先日
宝くじに当たった人がお金に替えに来たのを見たそうである。そう聞いたときには
驚いたが、考えてみれば金沢に第一勧銀ってただ一つしかなかったような。
そして石川県は、全国一、宝クジに当たる確立が高い県なのだ。当たったらそこに
現れることを考えてみれば、金沢の第一勧銀は、日本一当選者を見慣れている銀行、
ということになるのかもしれない。ま、彼らにとっては他人の当たりくじなど、何の
意味もない・・訳でもないか、第一勧銀に預金してもらわにゃならないから。
なんだかなあ。
しかし、宝クジに限らずお金の話って、本当に、盛り上がるんだか
盛り下がるんだか、わかりませんね・・・。それで、第一勧銀ってどっかと合併して
名称変わるんですよね。その日にこの話は「古く」なるわけかあ。