熱血中華屋で豚足料理を食べる
というわけで、豚足を食べに行った。
豚足と言っても姿煮というわけではない。中華の脚料理関係の特色は・・・と言う
より、動物の脚を料理したら、何を食べることになるかと言えば、ゼラチン質だ。
豚足も、殆どこのゼラチン質を食べることになる。ゼラチン質じたいは何とも思わない。
冬の間、大根と牛スジをさんざん煮て食べたからである。特異と感じるのは
甘酸っぱい味付けと、骨にからまる肉&ゼラチン質と、盛り付けすぎる汁、だった。
食べにくい外見は、そんなもんだと言える。豊富すぎる汁も、サービスと言えるが。
「食べにくいでしょ?どうしたらいい?」と聞かれる。この場合の食べにくさという
のは、少なくとも手で持ってかじるというお見合いにだけは出せないといった状況を
強要する外見、そして、ちょっと間違えると豊富な汁が着ているものに飛ぶ、
という二つのことをさす。
豚脚肉がつるりと骨から剥がれる、というわけにはいかない。そしたら、あとは
汁の問題となる。「小皿をつければ皆そちらに移し替えて食べるんじゃない?味が
足りなければ、元の皿から汁を少し移すと思うよ。」と言ったが、本当にそうなるか
どうかはわからない。
どえらいカワイイ、パートのお姉ちゃんは「中国の人」と言って、手掴みで食べる
真似をした。「そう、吐き出すのも上手で、1個所にきちんと出せるよねえ。台湾の
田舎に行くと鶏が足元にいるんだけど、金沢じゃねえ〜。」と、一体誰の味方なのか
わからないコメントを出してしまう。
・・・豚足の骨に残る肉をつつくなど、鶏の道としては問題があるのかもしれない。
が、イギリスのキュー・ガーデンではリスがサンドイッチのチーズを気に入って
しまい、もっとよこせと言って大変だったんだぞー!と書いておこう。
豚脚はビールのつまみという感じではないということがわかった。甘酸っぱかった
のである。酸辣湯というスープが四川料理かなんかにあって、それは酸っぱくて
辛くて、よくわからない味で、それに似ている。私は海外に行ったときに不思議な
味に出会うと、うまいとかまずいとかではなくて、「こういう味」なのかと思い、
そのまま食べることにしている。
しかし、わからない人もいるだろう。第二次世界大戦で、日本軍の捕虜になった
西洋人はゴボウ食べさせられて、木の根を食べさせるなんて虐待だと怒ったそうだ。
わからなけりゃー、何を言いだしても仕方ない。というわけで、白板の「ビールの
お供に!」を「大連味」と書き換えた。他に、何と書けばいいのだろうか。
その後、モヤシとニラと牛肉の炒め物のあと、ゴマ団子を注文した。
3コ入り「点心」となっている。点心をいまどき知らない人は少ないのだが、しかし
そういう問題ではない。点心にも色々な味があって、香港の飲茶で何度も失敗してる
が、食事の最中に甘いものを間違えて食べてしまうと悲劇となる。で、「これって
甘いやつ?」と聞くが、マスターにもお姉ちゃんにも、何のことだかわからない。
食べてみたら、中にあんこが入っていた。(^^;)良かった、最後に食べて。
それで、点心の隣に「デザートに」と書くと、マスターと姉ちゃんが「デザートって何?」
と聞く。そうか、デザートという習慣が中国にはないか。すると、中華料理のコース
にデザートらしきものを付け加えているのは、皆日本に迎合してるわけか??
デザートなんて、元々は日本にもなかったと思う。
けど、今では蔓延している。で、それを私は何と説明したらいいのかわからない。
元々点心てのも「小腹がすいたときに食べるもの」と何かに書いてあったが、昼と
夜に開けてる店で、「おやつ」や「お十時」でもなかろう。
文化の違いが、テイストの違いが、困りながらも、面白い。それが、この店に
入り浸っちゃう理由だし、真剣に答えちゃうところが、相手もなんだーかんだーと
聞いてくれるし、ちゃんと受け取ってくれる理由だと思う。