さて、わしも今までいろいろな研修担当者とお付き合いさせていただいた。その経験から「ちょっとこれだけはやめていただけんかの〜」という対応を、嫌われるのを承知で敢えて述べさせていただくとしよう。
1 長々と前置きを話す担当者
研修を始める前に「まず私どもに研修の諸注意を10分ほど述べさせてください」と言いながら、自らの話に酔い延々と独演会を始める担当者。9時からと言われそのつもりでスケジュールを組み立ててきたのに、9時半になってもまだ話が終わらない。いったいいつになったら研修を始められるのか?講師はやきもきしてしまうものじゃ。
2 研修に介入する担当者
グループワークで皆でいろいろな意見を出し合っているとき、突然担当者があるグループに近づき「お前らそれは違うだろ!何考えているんだ!」などと意見をしてしまうことがある。講師が「自由に意見を出し合ってください」と言っているのに、途中で横槍を入れられてしまうと話し合いそのものがしらけてしまうのじゃ。
3 参加してしまう担当者
講師が「〜についてはどう思われますか?」と受講者に投げかけたとき、「はい」と元気よく担当者が手を挙げ延々と自分の意見を披瀝することがある。ひどいときは「先生はこうおっしゃいましたが私はそうは思わない」などと講師を批判することもある。気持ちはわかるが敢えて言いたい。「あんたは受講者じゃないじゃろが!」これでは受講者が混乱する。意見があれば休憩時間などに伝えてもらいたいものじゃ。間違いがあれば講師自ら訂正しようぞ。
4 うるさい担当者
講義中、後ろにいる研修担当者同士で私語を交わしてしまうことがある。それも皆に聞こえるような声で話したり、笑い声まで交えることもある。せっかく受講者が真剣にきいておるのに、担当者がその妨げとなってしまう。さっき「研修中は私語を控えるように!」と言ったのはあんたじゃろが!
5 消えてしまう担当者
「それではこれから1時まで昼休みにします」と講師が言ったのに担当者がいない。受講者はどこで食事をしたらいいのかとまどってしまう。そこで仕方なく講師が「確か昼食は○○の間と言ってましたよ」などと言うものの詳しい場所は知らない。こんなときこそ担当者にはいてもらいたいものじゃ。先頭に立って速やかに食事の場所に案内するのが担当者のつとめじゃ。
6 役割を忘れた担当者
定刻の時間になっても受講者が集まらない。すると「先生どうしましょうか?」と聞いてくる担当者がいる。そこで「何か連絡ありましたか?」と聞くと「別にありませんが、研修のあることは知っているはずです。どうしましょう?」。わしに聞かれても困るのじゃ。「だったらさっさとおぬしが確認せんかい!」と言いたい気持ちを押さえながら「もう少し待ってみますか」などと講師はのたまうのじゃ。
7 自分の興味を優先させる担当者
事前の研修打ち合わせ等で研修プログラムの説明をすると、「あ〜、それは○○の理論ですね」「○○法ですね」とさも自分は知っているんだという態度をとる担当者がいる。挙句の果てに「もっと新しい理論はないんですか?」「今までと違う研修をやりたいんです」などと新奇性を求める担当者がいる。長い間研修担当者をしているといろいろな知識は自然と身につくし、そのためどうしても新しいものを求めたくなる気持ちはわかる。しかし、担当者は知りすぎた理論であっても、受講者にとっては最善と思うから講師は提案しているのじゃ。新しい理論が常にベストとは限らんのじゃ。研修担当者が研修オタクになってしまったのでは本末転倒じゃ。誰のための研修なのかということはくれぐれも忘れないでいてもらいたいの〜。
8 最初に感想文を配る担当者
研修の最後に提出してください」と言いながら最初に感想文を配る担当者がいる。だから、研修も後半になると受講者は講義を聞かずに感想文の記入に没頭してしまうのじゃ。
9 人事評価を期待する担当者
研修が終わってから受講者一人ひとりの評価を求める担当者がいる。しかし研修の目的は受講者の人事評価をすることではないはず。講師は研修時間中はいかに受講者に理解し納得してもらうかのみを必死で考えているのじゃ。もちろん一応の感想くらいは言えるが、2〜3日しかない研修での印象に過度に期待されても困るのじゃ。
10 休ませてくれない担当者
本人は気を遣っているつもりかもしれんが、休憩時間や食後などもピタリと講師に寄り添い休ませてくれない担当者がいる。それも建設的な意見を伝えてくれるのならまだしも、本人の自慢話や愚痴などを延々と聞かされるのは辛い。また、合宿研修の夜毎、遅くまで酒に付きあわせ、翌朝は起きてこない担当者もいる。講師の中には折角のお誘いを断れない気の小さい者もおることを忘れんでほしいの〜。
研修担当者殿、以上を読んで決して腹を立てないで下され。これも研修の目的を達成させたいがための苦言じゃ。どんな研修であれ一緒に手を携えて、必ず研修を成功させようぞ!! |