捨て猫騒動記

嵐は突然やってきた!


嵐のゴレンジャー

 1999年7月24日午前8時。朝早い休日出社を済ませてきた私が会社近くのガードをくぐった時、「ミー、ミー」という声が。猫? 見ると、缶ビールの段ボール箱から1匹の子猫が顔を出している。「あ、かわいい。もう1匹欲しかったところだし、拾って帰ろうかな」と呑気に自転車を降りて近づくと・・・その後からわらわら出てくる子猫達。1、2、3・・・どうしよう!5匹もいる!(蒼白)1匹だけ拾って後は捨てて帰るのもなぁ、うーん。・・・ためらうこと数分。しゃーない!とりあえず連れて帰るか。

 段ボールごと自転車のかごに放り込み、まずはかかりつかの獣医さんへ。先生もスタッフも
「うわぁ・・」とあきれ気味。「どうするの?」と聞かれて「一応育てて、貰い手を探します」と答え、「えらい!」と誉められたものの、自信はなし。本当に大丈夫だろうか?
 子猫たちは生後2週間ぐらいとのこと。とりあえずノミを駆除してもらい、ミルクやら哺乳びんやらを揃えてもらう。しめて6700円。給料日前、痛い。

 連れて帰ったはいいものの、家に入れると先住猫が威嚇するので大変。そのくせ抱いて近づけると、猛烈に恐がって逃げる。仕方がないので新入りたちの居場所は玄関先に。ミルクをやるとゴクゴク飲むし、離乳食も自分で食べられるようなので、まずは安心。しばらくは朝夕のミルクと段ボール掃除が日課になった。識別のため、首にリボンを付ける。ゴレンジャーばりに、
ピンク

子育ては大変!

 1週間様子を見たが、そろそろ先住猫も慣れてきたので新入りを室内に移す。ついでに段ボールを大きめにし、2つ繋げて、寝室とトイレに分ける。でもわかってくれない(涙)トイレの砂の上で寝るんだから。

 このあたりになると、小さいながらも5匹の性格が見えてくる。
【赤】茶トラ。一番元気で声がデカい。拾った時にミーミー鳴いていたのもこの子だった。【青】白黒ぶち。超甘えんぼう。膝に乗せてやると降りようとしない。【黄】グレー。唯一の男の子。元気がいいし体格もいい。【緑】グレー。こっちは女の子。この子もしっかりした体格。【ピンク】どう見ても一番貧相。なのに気だけはめちゃくちゃ強い。

 しばらく大人の猫を見慣れていたので、子猫は本当に可愛い!いくら眺めていても飽きないぐらい。しかし良いことばかりではない。
 ある日、会社から帰ってくると、部屋がウ○チだらけ。
脱走したんだ!しかもトイレのところには戻ってくれてない! ぎえー!! ついにキレた私はホームセンターに猫用のケージを買いに走る。9800円なり。痛い・・・

 ケージを買ってから、なんとか猫たちも落ち着いた。トイレも理解してくれたし、獣医さんに健康!のお墨付きを頂いたし。というので、いよいよ里親探しを開始。

里親さーん!

 と言っても、私は初心者。どうしたらいいのか?? ベラを譲って下さったOさんご夫婦は里親探しのベテランで、色々なアドバイスを頂く。とりあえず私は今できることをやり、Oさんご夫婦はポスターを作って下さるという。本当に感謝!

 8月3日。インターネットの里親探しのHPに載せてもらう。獣医さんにも写真を貼らせてもらう。後は、待つだけ。
 と言う間もなく、メールで連絡が来た。8月4日。大阪府内のMさん。電話でお話すると、
【赤】茶トラに似た猫を最近亡くしてしまい、寂しいのだそう。8日にお会いすることに。

 8月7日。もう1通のメール。同じく大阪府内のTさん。実家でずっと猫を飼っていた方で、結婚してからもやはり猫が欲しくなったのだそう。こちらも8日にお会いすることに。

 8月8日。まずはMさんと。本当に猫が好きで好きでたまらない感じのご夫婦。茶トラだけのはずが、旦那様が
【緑】グレーの子を気に入ってしまい、結局2匹引き取って頂けることに!嘘みたい。こんなに順調でいいのだろうか。
 続いてTさんと。こちらもご夫婦。犬派の旦那様はちょっと引き気味(?)ながら、奥様は
【青】白黒ぶちをいたくお気に入り。こちらも引き取って頂けることに!!よかったぁぁ〜〜

 その後、お盆をはさんで3匹を引き取っていただき(その後私の不手際で虫だの疥癬だのご迷惑を・・・すみません) この夏の嵐は去っていった。いや、これこそノストラダムスの言う、恐怖の大王だったのかも。




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