しばいにっき



2003年1月 2003年2月 2003年3月 2003年4月
5「初春狂言」 1「百鬼夜行抄」花組芝居    
6「七芒星劇団☆新感線 9「アラベッラ」   11「コンタクト」
12「初春大歌舞伎」昼の部   21「白鳥の湖」 13「文楽四月公演」夜の部
19「文楽初春公演」昼の部   25「トーマの心臓」 27「文楽四月公演」夜の部
26「初春大歌舞伎」夜の部   30「さくら狂言」  

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2003/4/13 「文楽四月公演」 @国立文楽劇場
 

 3世桐竹勘十郎襲名おめでとうございます!!ということで、口上のあった昼の部は満員御礼だったらしいのですが、夜の部は5-6割というところ。寂しいなあ。でも面白かった〜!『妹背山婦女庭訓』(いもせやまおんなていきん:これを入力するのに約1分、もったいないから辞書登録しとこー) 久々に文楽で泣きそうになりました。特にねえ、最後の『妹山背山の段』はようできてまっせ。吉野川を挟んで反目する両家、恋仲にある娘と息子、意に沿わぬ縁談と出仕を迫られ自害を選び、娘の首だけが川を渡って嫁入りする、反目していたことを悔やみ泣く親たち。かーーっ、なんて素晴らしい構成でありましょうか。作った人を尊敬するね。(ちなみに近松半二、三好松洛) 歌舞伎でも文楽でも何回見ても面白いんだけど、特に今日は演じる方にも熱が入っていたのか、良かったですわー。心を打たれましたです。ああ、いい舞台だった。
 最近、何を見ても今一つ乗りきれないなー、と思っていたけど、たま〜にこんなことがあるから、舞台を観るのはやめられないのよね。

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2003/3/25 「トーマの心臓」 スタジオライフ @シアター・ドラマシティ
笠原浩夫、及川健、山本芳樹 ほか

  ふと気が付けば、今年に入ってから観た芝居は、新感線とオペラを除けば全部『オトコ』なんでございますわね、ほっほっほ。このスタジオライフも役者は男のみという劇団。観るのは3回目です。あの萩尾望都の伝説の名作マンガを忠実に舞台化した作品で、萩尾望都信奉者の私としては、期待半分不安半分。観終った感想としては、まあ期待した部分は期待した通り、不安だった部分は不安通り、というところ。役者が男ばっかりだから、リリカルなものやSFちっくなものは台詞や縁起が上滑りしちゃってダメ(と前回『月の子』でも書いた)なんですが、今回はまあその点は前回よりは良しとしましょう。でももう少しリアリスティックかつ女役がたくさん出てくる方が私は好きですが。死の泉>トーマ>月の子、ですな。
 お気に入りの山本芳樹くんは前回、前々回とはうって変わって神経質・真面目キャラ(ユーリ)で見違えました。うんうん、いい感じです。笠原さんオスカーは、うーん、私のオスカー像はもう少しクールで大人なんだけどな、という感じ。及川さんエーリクは適役。チョイ役ながら岩崎大ちゃんがラブリー!去年客演した「透明人間の蒸気」で大活躍だった青木隆敏くんが今回も美味しいところを持っていきまくり。もー、めちゃくちゃお気に入りっすわー。もっと良い役で使ってやって!というか、野田か新感線あたりで使うと大化けするんじゃないかと思うけど。この先が楽しみです。

 で、次回作は『OZ(オズ)』・・・またSFマンガかいっ!しかもまた『LaLa』かいっ!好きなんか〜〜!と一瞬大暴れしかけたものの、主演は岩崎大ちゃん。・・・行くんだろうなー、やっぱり。

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2003/3/21 「白鳥の湖」 AMP(Adventures in Motion Pictures) @フェスティバルホール
首藤康之 ほか

 みなさまご存知の超有名バレエ作品「白鳥の湖」でございますよ。しかしAMPのはひと味違う!どこが違うかって、スワンがみんな男なんですよ〜。びっくり。男とはいえ、『トロカデロ・デ・モンテカルロ バレエ団』の男がチュチュはいて、というパロディちっくな作品とは違います。原作では、「結婚相手を決めろ」と言われた王子が「ちぇ、自由がなくなっちゃうよ」とフラフラ出かけた湖で、魔法で白鳥の姿にされた可愛いお姫さまに出逢って恋をする、となっていますが、AMP版では、孤独で愛情に飢えてて成長しきれない王子が湖で出逢うのは『逞しい』スワンなんですねー。守ってほしい、自分もあんなふうになりたい、そんな感じでしょうか。最後にはスワンもろとも死んでしまうのですが。
 初演でスワンを演じたのはアダム・クーパーというダンサーで(今回も来日)、カリスマ的な容姿と相まってえらく衝撃的だったそう。今回の来日公演は日替わりキャストで、私が見たのは首藤康之の回。・・・いいのよ、いいんだけどねー。やっぱり日本人は体格的に不利だなー、とひしひしと感じました。だってスワンが全然カリスマじゃないんだもん。隣のお兄ちゃん的で、王子を守るって感じじゃないし群舞の中にいても全然目立たない。身長はともかく、肩の骨格とか胸板の厚さとかが、全く違うんだもんねえ。特にスワンは上半身裸なので差が際立ちます。唯一パーティのシーンで革パンをはいて現れた時には「あ、ちょっと三島由紀夫ちっくでかっこいいかも」とは思ったけど。友人が次の日に見た時はアダム・クーパーで「でかくてカッコよくて、ほんとに守ってくれそうだった〜」だって。う、ちょっと悔しい。
 でも(フォローするわけじゃないけど)首藤さんはなかなかいいと思う。バレエなんて5年に1回くらいしか見に行かないけど、彼が別の作品に出るなら見に行ってもいいかも、と思いましたです。

 客席はえらく盛り上がっていて、アンコールも「ブラボー!」の嵐。それも、客の98%は女なのに、男声で。「??」と思いながらアンコールの途中で席を立って出入り口の方に移動すると、そこにいた係員のにーちゃんが「ブラボー!」 ・・・ああ、そーゆーことね。なんかガックリ。歌舞伎でも声かけオジサンが常時何人かスタンバってるけど、あれはあれで舞台効果の一つだからいいの。玉三郎の舞踊公演で「スタンディングオベーションをしろ」と指示した紙が客席に置いてあった時と同じくらいのガッカリ度だわ。そういえば私はあの時以来、玉三郎を見限ったような気がする(笑)。

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2003/2/2 「百鬼夜行抄」 花組芝居 @近鉄小劇場

加納幸和 ほか

 原作は少女マンガ(今市子)。妖怪変化が現れる家と見鬼(ケンキ)の少年、その家族。芝居では「妖怪版サザエさん」なんて言ってたけど、まさにそんな感じ。原作が一話完結ものなので、4つのエピソードをオムニバス形式の脚本(わかぎえふ)にしてありました。でも4つはちょっと長いかも。
 なんと研修生の子が主役に抜擢!加納さんに「もう次はいないかも」なんて言われてたけど、どうでしょうか。各務も抜擢から常時準主役級に成長してますしね。どこか別の劇団で芝居をしていたのか、基礎はある人のようだし、頑張ってほしいものです。
 で、今回は出演していない各務立基がなぜか『豆まき』にだけ出演していました。久々に見るリッキー君、(そういや目張りなしで見るのは初めてかも)つぶらな瞳が可愛かったです。ぜひ次回作では加納さんとからんで下さいませ(笑)。

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2003/1/12,26 「初春大歌舞伎」昼・夜 @大阪松竹座

中村鴈治郎、片岡仁左衛門、中村魁春 ほか

昼の部:
「春調娘七草」
「将軍江戸を去る」
「口上」
「二人夕霧」
夜の部:
「義賢最後」
「京鹿子娘道成寺」
「曾根崎心中」

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2003/1/6 「七芒星」 劇団☆新感線 @シアター・ドラマシティ

佐藤アツヒロ、奥菜恵、古田新太、高田聖子 ほか

 このお話、七宝星=伝説の7人の英雄 vs 七芒星=7人の凡人、という構図になっておるのです。が、七宝星の役者陣のアクの強さに比べて、どうも七芒星のキャラクターが弱く、今一つ感情移入できないという残念な結果に。一緒に見ていた友人も同じ感想だったのですが、後日もう一度観た時には「すごく良かった〜」のだそうで。飲み会で一緒だった別の友人も「新感線は1回目は筋を追うので精一杯だから、本当に楽しめるのは2回目から」とか言うし。『一期一会』がモットーの私はどうすりゃいいの。まあ『アテルイ』は何回でも観たいと思ったけどねー。ああ染ちゃんカッコよかった〜(ご婚約おめでとう!)。堤さんステキだった〜。
 佐藤アツヒロ君はなかなか良いです。芝居もいいし体もよく動くし。ただ、この日は大阪初日で喉の調子も良かったけど、日程の後半は声が潰れて悲惨なことになっていたらしいです。まだまだ修行が足りんのう。『大江戸ロケット』以来の奥菜恵ちゃん、すっごく良くなっていてびっくり。前回はまだ「コメディが恥ずかしい〜」みたいな意識を感じたけど、今回は「楽しい〜!」気持ちをビシビシ感じたね。そうそう、まずは役者が楽しんでくれないと客も楽しくないって。がんばれ、オキナちゃん!

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