しばいにっき
| 2002年7月 | 2002年8月 | 2002年9月 | 2002年10月 |
|---|---|---|---|
| 13「七月大歌舞伎」昼の部 | 2「新・八犬伝」若衆歌舞伎 | 8「九月花形歌舞伎」大阪松竹座 | 13「米朝・吉朝二人会」 |
| 14「オテロ」オペラ | 10「アテルイ」新感線 | 14「椿姫」 | 25 SMAPコンサート(爆) |
| 20「桂吉朝独演会」行けず | ?「劇評」加藤健一事務所行けず | 22「オーケストラ華夏」 | 26「霊験亀山鉾」国立劇場 |
| ?「文楽夏休み公演」行けず | 23「海の上のピアニスト」 | 26「若手勉強会」国立劇場 | |
| 21「七月大歌舞伎」夜の部 | 24,25「上方歌舞伎会」 | ||
| 25「Fosse」 |
10/26 「第四回伝統歌舞伎保存会研修発表会」 @国立劇場
片岡松次郎、片岡松三郎、片岡千志郎、片岡りき弥、片岡千壽郎 ほか開演前に、指導役である片岡仁左衛門さんよりご挨拶。「ハッキリ言って下手です。でも暖かい目で最後まで見てやって下さい。また、歌舞伎は脇の人がいなければ芝居になりません。今日は脇の人が出て来ても拍手してあげて下さい、注目してやって下さい」と。松嶋屋贔屓の私ですら配役を見て「おいおい大丈夫?」と心配になったほどの片岡一門&上方歌舞伎塾卒塾生勢揃い。ただでさえ卒塾生は「新参者のくせにいい役をもらって」と風当たりも強いのに、今回は国立の大劇場でこの配役。さぞかしプレッシャーは大きかっただろうと思います。おそらくそのあたりを気づかっての仁左衛門さまのお言葉にまたまた惚れ直しの(爆)感激ひとしおでした。
「すし屋」:松次郎くんが主役だぜ〜!と意気込んで出かけたものの、やっぱり幕が開くと不安でドキドキでした。しかし相変わらずの舞台度胸で初めての大役に全力でぶつかる姿は、細々と気になる所はあるにせよ『大器』というに充分なものでした。常々、舞台に立つ人は『なりきり』『入り込み』がなければならないと思っているのですが(つまり「ボク石垣ですぅ」という意識がカケラでもあってはいけないということ)、彼の場合はほんの最初の頃からそれが何の苦もなくできているんですよねえ。芝居に感情を込めていても、自分の姿形が人の目にどんな風に映るかということもしっかり把握しているようだし、満員の客席からの視線をあびてもそれを跳ね返すだけのパワーもあるし。何年たっても何十年たってもそれができない人もいるのに。かつて、素人でいきなり蜷川幸雄演出の芝居の主役に抜擢された藤原竜也を称して、ベテラン白石加代子が「私達が何年も何十年もかかって身に付けたものをあの子は舞台に立った瞬間からできている」と言っていましたが、たぶんそんな感じなんじゃないかな。演劇全体やTVの世界に比べて歌舞伎の世界は超マイナーだしある程度年功序列だし世襲制だから大騒ぎされることもないのですが、松次郎くんの存在は演劇界における藤原竜也の登場と同じくらいのインパクトがあるんじゃないか、と私は思っています。エエ、贔屓の引き倒しでございますね。自覚しておりますよー(笑)。
ま、一応気になった点も挙げておきましょうね、バランス上。まずは大阪弁。ダウンタウンの浜ちゃんのよう、と評した人がいましたが、同感です。ナチュラルで元気なのはいいのですが、ちょっと突っ走り気味ですね。今の大阪弁と昔の大阪弁は違うのだと言っていたのは米朝さんだったか鴈治郎さんだったか。例えば昔は「〜でおます」とは言わない。これは「〜です」「〜ます」が標準語になった明治以降の言葉だから、「〜でござりまする」というのが正しい。「全然」というのも現代語だそうで、昔は「ちょっとも〜ない」などと言っていたのだそう。何が何でも正しい昔の大阪弁を話せとは言いませんが、同じ話すにしても語尾をもう少しゆっくり話せば昔風に聞こえたのではないかな、と思います。それから、着物の裾をはだけすぎ〜!確かに若々しい勢いは感じられるし、松次郎くんは足の形が非常に良い(歌舞伎向き)なので目福ではあるのですが、ギョッとしてしまいました。もう一つ、これは客席全員が突っ込んだであろう「跳びすぎ!」家の中の一段高くなったところから勢いよく下に飛び下りる場面で、何もそこまでと思う大跳躍。これも勢い故ということでプラス方面のダメ出し。心がけは結構ですが、その瞬間やはり客席がギョッとして芝居への集中力が殺がれてしまいますのでね。
他の役者さん達も想像以上の大健闘でした。松三郎さんが弥左衛門とはお若すぎるのではないかと懸念していましたが(素顔は爽やかな二枚目さんですぅ)老けぶりも自然かつ老けすぎず、老けにこだわって芝居が流れがちなところも感情がまっすぐ出ていて、良かったです。でもこれを機会に松三郎さんが老け役への道を歩んだらどうしよう。もうちょっとカッコイイお役でいて欲し〜。弥助実は維盛の千志郎くん。失礼ながらあまり器用な人ではないので心配していたのですが、頑張っていました。これまで見た中で一番良かったです。ああ、着実に成長してるなー、と。あと少し、弥助と維盛の落差が大きく出るとよかったかな。りき弥くんは上方歌舞伎会でもこのお役(お里)だったでしょうか。慣れた感じ。千壽郎くん(権太女房小せん)、全く台詞なし、顔も半分隠れた状態で、別れの悲しみを充分に出していて感心しました。この人も『大器』。
上方風の演出は8月に上方歌舞伎会で見ましたが、松嶋屋だとまたさらに違った演出。権太の腰に子供の巾着がぶらさがっていたり、連れて来た若葉の内侍&六代君が身替わりであることを最初から客席にはっきり分からせ、権太の悲しみを見せます。これだと、最後のどんでん返しで権太の真意が分かる江戸風の演出よりも、感情移入がしやすいように思います。サービス精神豊かで情の濃い上方ならではの芝居だと思いますねー。私はこっちの方が断然お気に入り。楽しかったー。これまで「すし屋」は私の『絶対寝る演目ワースト3』に入る芝居でしたが、上方演出なら眠くならずに楽しめそうです。
最初のご挨拶通り、目だるいところも多少はありましたが、総じて大変に良い出来の公演でした。出演者の方々や指導にあたられた幹部役者の方々、黒御簾さんたち、全ての方々に心から拍手を送ります。劇場側の都合や出演者のお稽古時間、指導にあたる役者さんたちの忙しさもあるでしょうが、どのような努力を払っても今後とも続けて頂きたいと切に思います。役者は舞台に立ちお客様に観てもらい、拍手をもらってナンボの人間です。可能性を秘めた若い『三階さん』たちがクサってしまうことのないよう、勉強と達成感と快感の場を是非とも設けていただきたいと思います。
観る方からしても、役者さんの成長ぶりが楽しみでもあります。マジで楽しかったっすよ〜。
10/26 「霊験亀山鉾」 @国立劇場
片岡仁左衛門、市川染五郎、片岡孝太郎、中村芝雀、市川段四郎 ほか仁左衛門さま大活躍の舞台。色悪、なりすまし素町人、焼き場の人足、老医者、と一粒で4度くらい美味しい〜!ファンとしては『堪能』の一言。うう、素敵だったってば〜(泣)。染ちゃんの凛々しい若武士、孝太郎の十八番・可愛い女房、それぞれ十二分に役の香りを出していたと思います。
ストーリーは、ちょっと長いというかくどかったり鶴屋南北らしく残酷だったりするので、その辺りはちょっと書き直して(残酷さはともかく)近い内に再演・・・なんてわけにはいかないでしょうかねえ、やっぱり。復活狂言ということで日々いろいろと演出を変えて演じていたのだそうです。千秋楽は立ち回りもずいぶん違っていたとか。やっぱり最終日も見るべきだったかも?
それにしても、10月国立、11月歌舞伎座、12月南座、1月松竹座でしかも「義賢最期」だなんて・・・お体が心配です。それとも無事に舞台を務めておられて、それだけお元気になられたのだと安心するべきなんでしょうか。うう。
9/14 「椿姫」 @新国立劇場
インヴァ・ムーラ ほか最近オペラに行き過ぎかもしれない・・・2カ月に1回はさすがに。でも面白いのよねー、オペラって。今回は3幕もので3幕ともマジ泣きしました。1幕目で泣く人はいない、って言われたけどねー(恥)。
「椿姫」は結構有名だと思うけど、一応ストーリーを。1幕目:純朴な田舎青年アルフレードは高級娼婦ヴィオレッタに恋する心を打ち明ける。その場では相手にしないヴィオレッタだが、アルフレードが去った後、これまで感じたことのない気持ちに戸惑う。2幕目:田舎の別荘でアルフレードと暮らし始めたヴィオレッタ。しかしその暮らしにかかる費用は彼女が私財を売って賄っている。アルフレードの父がやって来て妹の縁談のために息子と別れてくれと頼み、ヴィオレッタは泣く泣くアルフレードへ別れの手紙を書く。手紙を読んで裏切られたと思い込んだアルフレードは、ヴィオレッタの出る夜会に乗り込み、満座の客の前でヴィオレッタに札束を投げ付けて侮辱する。ヴィオレッタは打ちのめされ、客達はアルフレードを批難、ヴィオレッタのパトロンである男爵はアルフレードに決闘を申し込む。3幕目:ヴィオレッタは死の床にあり、ひたすらアルフレードの帰りを待っている。窓の外には謝肉祭の音楽。そこへアルフレードが帰ってくる。自らの過ちを悟って謝罪するアルフレード。しかし喜びも束の間、ヴィオレッタの命ははかなく消えてしまう。
ヴィオレッタ役のインヴァ・ムーラ、あまり有名な人ではないようだが(別キャストの公演の方がチケットが売れていた)これがびっくりド迫力の超音波声なのであった。1幕目はコロラトゥーラだからピッタリだったんだけど、泣きの2幕目、死にゆく嘆きの3幕目はどうなるんだろうという不安も何のその、最後まで情感たっぷり。やや低音から高音までムラなく、ピアニッシモも非常に綺麗に出る人のようでした。演技はちょっとぎこちなく感じる部分もあったけど、うーんオペラ的にはこれで良しなんだろうか。対するアルフレードが良くなかった!!見た目ももっちゃりしているし(田舎青年だからいいじゃないかという考え方もあるがやっぱ男前に越したことはない)声量もない、声もこもった感じ。だいたい、海千山千の高級娼婦がクラッときちゃうぐらいなんだから、純朴とはいえそれなりに魅力がなきゃストーリーに説得力ないでしょう。それだけが残念。父親役は○。個人的にこの役はムカつく(笑)のであまりコメントしませんが。
で、私の泣きのツボ。1幕目:花から花へと飛び回る浮ついた生活を送るヴィオレッタ。その時その時は楽しく過ごしても、虚しさを感じずにはいられない。そこへ純朴な青年の求愛。「私が探していたのはこの人かもしれない。私にも少女のような甘い夢があるの」でも次の瞬間「何をバカなことを。都会の真ん中で置き去りにされて孤独な私が。今を楽しむのよ!」そこへ窓の外からアルフレードの求愛の歌声。・・・うまいことできてまんな〜、この話(笑)。いやー、このシーンを観て何も感じない一人暮らし・三十代独身女はいないと思うよ(爆)。境遇は全然違うけれども。人一倍フラフラ遊び回り、専業主婦の友達から「楽しそうでええなあ」と言われる生活を送っている私だって年中「これでいいのか」「虚しいぞ」と思っているし。だからヴィオレッタには「何言ってんの!あんたには幸せになる権利がある!自分を諦めるな!」と叫びたかった。2幕目:父親から「アルフレードの妹の縁談のため諦めてくれ」と言われたヴィオレッタは愛するアルフレードのために身を引く、ということになっているが、私にはヴィオレッタは『悟った』のではないかと思えて仕方がない。自分がいくら本心からアルフレードを愛していると言っても、良識ある(と自ら信じる)人々からは決して理解されることがない、そしてアルフレードが属するのはそんな『良識ある』世界なのだ。ヴィオレッタはそれを悟り、諦めたのではないか、と。この場面でのアルフレードの父親は良識という物差しか持たない、人の心を推し量る想像力もない薄っぺらな人間、対するヴィオレッタは清濁あわせ飲む、勘の鋭い人間で、愛する人のための単なる自己犠牲として片付けるのはあまりに短絡的に思えた・・・というのは考え過ぎかな〜。3幕目:『もうすぐアルフレードがそちらへ行くだろう』という父親からの手紙を読み「待っても待っても来ない!」と叫ぶヴィオレッタ。それだけで、ガ〜ッ(T^T)と(笑)。今際の際に立ち上がり「力がわいてきた。生きるのだわ、嬉しい!」と叫んで、息絶えるヴィオレッタ。またガ〜ッ(T^T) ・・・単純すぎるって(笑)。このシーンはヴィオレッタの幻覚だったという解釈もあるそう。んな残酷な。ええやんか、最後くらい幸せを感じさせてあげても。
・・・なーんて、久々に語ってしまった。芝居観てあんなに泣くのは久しぶりだったもので。涙によるカタルシス。いいよね、芝居って。んで、調子に乗ってマリア・カラスのCDを買ってきて聴いているのですが・・・すいません、やっぱ、カラスは全然違うのでございますよ。カラスの後、スカラ座では四半世紀もの間「椿姫」は上演されなかった(あまりにカラスが素晴らしすぎて、その後誰がやってもブーイングの嵐だった)というのも納得。
私はシロウトなもので間違っていたらアレなんですが、「椿姫」のソプラノのアリアは技巧的に凄く難しいんじゃないかと。これまで聴いた「ドン・ジョヴァンニ」や「トスカ」のソプラノは純粋に『ぶちかまし』系だったりごく単純に甘かったりと、それほど複雑でないような気がしますが、「椿姫」のアリアは技巧的だし感情の振幅も広いので、CDを聴いても毎回新しい発見があって面白いです。ということで、しばらくは「椿姫」漬けの予定。
9/8 「九月花形歌舞伎」 @大阪松竹座
市川染五郎、市川亀治郎、片岡愛之助 ほか「三国一夜物語」ってどんなお話?答え:浦島太郎のお話です。いやマジで。復活作品で若手が挑戦して、というパターンでは面白かった試しがないんだけど、これは予想外にめっちゃくちゃ!面白かったですねー。歌舞伎ではお約束のお家の重宝紛失、生き別れになった兄妹、敵討ち、に亀の恩返し(笑)の話も交えてほのぼの感もあり、そもそも家どうしの対立の原因が『雅楽』をめぐるものっていうんだから気が利いてる。染五郎・亀治郎の夫婦が、竜宮城の竜王と妃で男女入れ替えの早変りというおもだか屋さんテイストのサービスもあり。水中を泳いでる設定でフライングもあり。いやー、楽しい楽しい。染ちゃんのサービス精神には敬服いたします。ああ、また危うくファンになってしまうところだった。
肩の凝らないエンターテイメントとして、まだ観ていない方には絶対おすすめ!
でも悪役の愛ちゃんは見せ場が少なくて残念だったな〜。やっぱ座長は染ちゃんだし東京色に負けちゃうのは仕方ないのかな。で、松次郎くんも出演しております。将軍の家臣の一人、参詣人、竜王の廷臣、最初の2役は台詞も結構ありの大活躍で、私も大満足(笑)。相変わらず度胸はいいし所作は馴染んでるしちょっとした自然な芝居のできる人だし。ああ、やっぱり松次郎くんはええわ〜〜〜。あえて難を言うなら、参詣人の台詞がちょっと時代っぽかったかもしれない。でもいいのさ、松次郎くんだから(爆)。
8/10 「アテルイ」 劇団☆新感線 @新橋演舞場
市川染五郎、堤真一、水野美紀 ほかなにを好き好んで東京まで、次の日に用事ができたから日帰りになっちゃったし、しかも暑いし。とか開演まではややブツクサ気味に思っていた私ですが(行くと決めたのも自分だが)、堤さんが花道から現れた瞬間に「いや〜ん、観に来てよかった〜〜!」って。単純すぎる。だがしかし!何回観てもカッコイイっすわー、ワイルド系の堤さん。TVにもよく出てるけど、舞台の方が断然かっこいい。生の舞台で堤さんから客席にぶつけられる熱気や匂い立つような色気はTVでは絶対に伝わらないと思う。生で見る首から肩、背中にかけてのラインは死ぬほどセクシー。「野獣郎見参」が大好きだけど、ビデオを買う気にはなれない。きっと生で見た時のあの感じは味わえないと思うから。
が、主演はあくまで染ちゃん。立回りも「阿修羅城の虜」よりも数段進化している、殺陣も台詞も。これまたカッコイイんですわ。舞台の上に組まれた丘の上、風を受けてすっくと立つ染ちゃん@アテルイ。ああ、素晴らしいカリスマ。
植本潤ちゃんもオイシイ役だったなー。最近花組では力抜けまくりの役が多かっただけに、こういう裏表のある恐ーい役をやってくれるのが新鮮。水野美紀ちゃんもなかなか。大柄だから舞台映えするのね。正直言って、もう少し筋肉を付けた方が凛々しくなっていいとは思うけど。アクションもそこそこ無難にこなしていたし、声も潰れてない。これから1カ月間でさらに上達することでしょう。新感線の役者陣もお約束通りの大活躍。
新感線って、ほんとに裏切らない。今まで観た中でハズレだと思ったものは1本もない。これってすごい。
8/2 「新・八犬伝」 @シアター・ドラマシティ片岡愛之助が座頭相務めまする〜。上方歌舞伎塾の塾生たちをはじめとする上方の若手の役者さんたちに活躍の場を、ということで企画された公演。もとの「南総里見八犬伝」が長い話だけに、いくら端折ってるとはいえストーリー全体はちと冗長な感じ。役者陣も、愛ちゃんとベテランさんたちは問題ないとして、歌舞伎塾の卒塾生はそれなりに芝居できている人とそうでない人とに差があって、なかなか難しいな、と。歌舞伎塾の卒塾生は世間の注目が集まっているだけに、人気も高いし舞台に出る機会も他のルートで入門してきた役者さんたちよりも(多分)多い。その分、周りからのやっかみなど諸々あるだろうし、だからこそ、普通の役者さんたちが成長するよりもずっと早く成長する必要があるんじゃないな、と思っています。入門して2年以上がたち、周りの目も「頑張ってるわね」の一言では済まされなくなる。そろそろ各人の正念場となってきているんじゃないでしょうか。
もちろん松次郎くんは素敵だったですよー。彼がそれなりに気持ちを入れなければならない芝居をしている(妹の死に泣く場面がある)のは初めて観ましたが、おお、なかなか。こういうのってちょっとでも難があると『学芸会』になるのですが、彼の場合はちゃんと『芝居』になっていましたねえ。感心。
7/25 「フォッシー」 @フェスティバル・ホール行ってみたら2階はガラガラでびっくり。まあ、去年も同じものを上演したからだろうけど。私の座っていたのは一番安い最後列2列だったんだけど、途中で2階の前の方に移動しましたとさ。主催者のみなさま、申し訳ありません。
中身、ですが。席の関係もあるんだろうけど、前半は盛り上がりに欠け、後半はかなり楽しめた感じ。一貫したストーリーがあるわけではなく、いろんなダンスナンバーが次々と出てくるので、自分なりに「これは好き」「これはイマイチ」というのがあるようです。大澄賢也も出演。
フォッシーの振付け(動き)って独特。手首からさくがクネクネしたり肩をあげてみたり。どこかで観たことがあるなー、と考えていたら、思い付きました。パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ!!(爆) ・・・失礼しました。
7/21 「七月大歌舞伎」昼の部 @大阪松竹座
尾上松緑、片岡仁左衛門、市川團十郎、尾上菊五郎 ほか「堀川波の鼓」:・・・
「口上」:菊五郎が珍しく真面目な口上をしていたのが印象的でした。当たり前なんだけど、言わば親代わりだし。
「吉野山」:松緑襲名披露の演目。しかしなんといっても眼目は仁左衛門さま@早見藤太でしょう(爆)。この人は、何をやってもなんでこんなに可愛いんでしょうか。惚れ直してしまった。舞台写真も買ったっちゅーねん!
「らくだ」:実にお気楽〜な演目。團十郎&菊五郎ってのはいつも息が合ってるねー。しかし大阪=阪神タイガースのネタってのはどうかと思う。大阪でもタイガースファンって実はそんなに多くない。周りを見回してもせいぜい1割。のわりには大阪で道行く人に「六甲おろし」を歌わせたら8割方は歌えてしまうんだろう、といのはあるけど。もちろん私も。
7/14 「オテロ」 ワシントン・オペラ @NHKホール
プラシド・ドミンゴ ほかドミンゴですよ〜。世界の三代テノール。60才になり、もうそろそろ引退して指揮者に専念するんじゃないかとも言われていて、もしかして私がドミンゴを聴けるのはこれが最後かもしれない。いやー、ドミンゴは素晴らしいです。これまでほんの数本だけどオペラを観てきて、これはいいなと思った歌手は何人かいるけど、そりゃもうドミンゴは全然違いましたです。文楽でいうなら玉男さんみたいな感じ。声量が圧倒的にあるというのでもない、声がとびきり美しいというのでもない(もちろんいい声だけど)、何より役に対する解釈が行き届いていて、演技が細やか、泣かせる芝居ができるのだ。うーん、参った。
休憩時間、ロビーで壇ふみさんを見かけました。おお、芸能人だ。さすが東京。
7/13 「七月大歌舞伎」昼の部 @大阪松竹座
尾上松緑、片岡仁左衛門、市川團十郎、尾上菊五郎 ほか「矢の根」:なんというか、どうということのない演目(笑)。後見の千ちゃん、がんばれ!
「鳥辺山心中」:仁左衛門さま@半九郎、一応今回はこれがメインのはずだったんだけど・・・この演目いまいちストーリーに説得力がないからなー。どーしてそこで果たし合いになっちゃうかなあ、そーしてそこで心中しちゃうかなー、と。「濁りに沈めど濁りに染まぬ清き乙女と恋をして」という台詞もクサすぎてカユくなる。仁左衛門さまが言っても「う…」と思ってしまったのは自分でも意外だった。
「吉原雀」:完全にお休みタイム。菊之助の踊りは玉三郎タイプだ。キメがなくてフニャフニャクニャクニャ。気持ち悪い。玉三郎のお兄さんを見習ってってこと?これからこんな人が増えていくとしたら恐ろしいことだ。菊之助くん、私はあなたの演技は買うが、踊りはいただけない。いい踊りをたくさん観て勉強してください。
「蘭平物狂」:松緑襲名の演目。前半はかったるくて仕方ないのだが、松緑の台詞がよくなっているのに驚き。舌が長いのかペタペタした感じだったのが、全く無くなっている。きっとものすごーく気を付けて、ものすごーく努力したんだろうな。後半の立ち回りは、迫力。大ハシゴを使った見栄など。花四天さんたちの活躍にも拍手。
トップページへ
ご意見/ご感想はこちらまで
@nifty ID:VZC03253