しばいにっき
| 2002年3月 | 2002年4月 | 2002年5月 | 2002年6月 |
|---|---|---|---|
| 5「月の子」 | 6「天保十二年のシェイクスピア」 | 4「サロメ」 | 2「南北オペラ」 |
| 7「文楽・菅原伝授手習鑑」昼の部 | 5「トスカ」 | ||
| 12「You Are the Top」 | 11「妖怪狂言」 | 15「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」 | |
| 20「文楽・菅原伝授手習鑑」夜の部 | |||
| 23「狂言の会」大阪松竹座 | 29「おやすみの前に」 | 26「スサノオ」 | |
| 28「煙が目にしみる」 |
6/26 「スサノオ」 @厚生年金芸術ホール
松岡昌宏、佐藤仁美、野村佑香、根岸季衣 ほかなんとまあ、TOKIOの松岡くん主演で新感線でございますよ、しかもRUP企画、なぜかいのうえひでのり演出。周りは新感線の役者で固めてるし。このへんの経緯がよくわかんないけど。客席はさすがにいつもの新感線とは違い、圧倒的に女性多し。
松岡くん頑張ってましたな。声は掠れていたけど、新感線の芝居に初主演、千秋楽間近でこの程度ならまったく合格ラインでしょう。立回りがアイドルっぽいけど(笑)、敵に対峙しているはずなのになんか目線が客席なんだもん。それを除けば言う事なしですねー。そもそも容姿が舞台向きだもん、ガタイはいいし顔はデカいし造作は派手だし。しかも声が通って運動神経がいい、演技力もなかなかでしょう。何より華がある。またチャレンジしてください。よろしく。ジャニーズからは生田斗真くんも出演。でもね、体をグニャグニャしただけで笑いが取れてるのは客がジャニーズファンだからだぜ。そこんとこは肝に命じておくようにね。私的にめっけもんだったのは佐藤仁美ちゃんかなあ。友達に「この子誰?女優?ちゃんとした女優?」とか聞いてしまった。「ちゃんとしてない女優って?」の突っ込み返しをくらいました。
RUP企画でどうなることかと思ったけど、いのうえさん演出だけあってちゃんと新感線ワールドしていたので、よかったです。
6/15 「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」 @近鉄小劇場
市村正親、勝村政信異色の組み合わせ。二人で15役を演じ分け。市村さんの八面六臂の大活躍はおおよそ予想できたけど、勝村さんは思っていた以上の大活躍。いっちゃんに負けてないじゃないの〜。
アイルランドの小さな農村にハリウッド映画のロケ隊がやってきた!田舎者の地元エキストラたちが受けて立つのは、大スター女優とエリートスタッフたち! ということで、二人の役を覚えている限り。
市村:エキストラのチャーリー、大女優キャロライン、監督、演出助手、ジエイクのいとこ、その子供時代、
勝村:エキストラのジェイク、若い女性ディレクター、ジョン・ウェインと共演したのが自慢の老人エキストラ、助監督、
おお、やっぱり全部は思い出せない(笑)。これって二人の演技力のみに依存する芝居だと思うけど、ほんとに面白かった!大満足。
6/2 「南北オペラ」 花組芝居 @近鉄劇場・・・すいません、全くもって、全然分かりませんでした。多分、これまでみた花組の中で一番理解できなかったと思う・・・花組っていつもそうなんだけど、ストーリーを一つに絞れば面白いものができるのに、2つ以上を組み合わせると途端に訳が分からなくなる。マニアな加納さんが色々盛り込みたいのは分かるけど、3回に1回くらいの割でこんなのがあると、次はどうしようかな、って思っちゃうよ、ほんと。なんとかしてください。
5/29 「おやすみの前に」 @シアター・ドラマシティ
宮本信子、宮地雅子、川原亜矢子、佐々木蔵之介、二瓶鮫一、岡田義徳今回の目的:ナマ川原亜矢子を見る!!(笑)川原亜矢子といえば映画「キッチン」(古い!)以来ちょっと気になる存在。最近は私の愛読する月刊誌の表紙を飾っているトップモデル。これは是非ともナマで見なければ、と思って観たのですが、細い〜!(当たり前だ)普通の人の半分ぐらいしか横幅がないかんじ。お顔の方は申し訳ないが美人だとは思っていないのでアレなんですが。やっぱ違うよな〜、と。特に後半でドレスを着て出てきた場面はそりゃもう圧倒されますわ。演技の方も、舞台初出演ながら頑張っていました。ちょっと動きがモデルちっくで不自然ではあるけれど。
しかし、なんといっても蔵ちゃんサイコ〜!! ネイティブ大阪弁のボンボンあり、ピスタチオなマイムあり、カッコイイし可愛いし面白いし。岡田くんも頑張ってたぞ。宮地さんのドギツイ キャリアウーマン風メイクにのけぞる、永遠のぶりっこキャラ宮本信子、などなど。(芝居の内容はどないやねん!!)
5/11 「妖怪狂言」 @シンフォニー・ホール
茂山千之丞、茂山千五郎 ほか「豆腐小僧」「狐狗狸話」「梟」前の二つは京極夏彦による新作狂言。なんか「豆腐小僧」ってブームなんですかね?2,3週間後の新聞に記事を発見して軽く驚きましたが。妖怪狂言というから恐いのかと思ったら、ぜーんぜん。どれもこれもガクッとくるお間抜けでどこか愛すべき妖怪たち。
5/5 「トスカ」 @新国立劇場
ノルマ・ファンティーニ、市原多朗、カルロ・グエルフィ ほかこれがまた、うってかわってオペラらし〜い演目。歌姫トスカ、恋人で画家のカヴァラドッシ、その親友で共和党のアンジェロッティ、トスカに横恋慕する警視総監スカルピア。トスカは恋人助けたさにアンジェロッティの居所を白状し、スカルピアを刺してしまう。カヴァラドッシも処刑されて、トスカは城壁から身を投げる。まあ、なんてドラマチック。かつ主要な登場人物が全部死んでしまうという。
純真で一途な(ちょっと考え無しだけど)トスカ、いかにもイタリア男でいや〜な奴のスカルピア(イタリアの男は色気があってかっこいい!)、このあたり歌手のキャラクターにぴったり。市原多朗の真っ青な空のような声にも感激。アンコールだブラヴォーだピューピューだと客席はえらい盛り上がりようでござました。よかったな〜。
5/4 「サロメ」 @新国立劇場
ジャニス・ベアード、ヴォルフガング・シュミット、小山由美、青戸知 ほか何をトチ狂ったか(笑)GWにわざわざ上京してオペラ三昧。「トスカ」と一緒に見るとセット券割り引きになってたりするし、主催者側の意図にハマりまくりだったみたいですが。
サロメって芝居ではお馴染みですがオペラにもあるとは知らず、意外に思っていましたが、幕が開いても「なんかオペラっぽくない感じ〜」 暗いしね。この演目は多分、サロメの色気と王様のスケベぶりが勝負の別れ目、だと思う。その点では十二分に合格なお二人だったのでは。美人でスタイル良くて色っぽいソプラノ〜! ヨハナーンは・・・なんというか、オペラ歌手が演じることにそもそも無理が(苦笑)。ピアズリー描くところの預言者ヨハナーンは禁欲的でガリガリに痩せていたりするので。
もう一つ、この演目で話題になるのが「7つのベールの踊り」といって、サロメが王の求めに応じて7枚のベールを1枚ずつ取りながら扇情的な踊りを踊る場面。演出によっては、まるっきりスッポンポンになったりするらしいです。が、今回はそこまではいきませんでしたねー。この役ってオペラ歌手的にはどうなんだろう。踊らなきゃいけないし、裸にならなきゃいけないし。「私はこんなことするためにオペラ歌手になったんじゃな〜い!」とか言ったりしないのかな。大変だなー。
4/28 「煙が目にしみる」 加藤健一事務所 @近鉄小劇場
加藤健一、坂口芳貞、岸野幸正、松本きょうじ、一柳みる、白木美貴子、加藤忍、平田敦子 ほか再演。前回もかなりお気に入りの作品で、今回も涙、涙。なのだが、前回とは泣けるところ、芝居を見ながらつらつら思うこと、なんかが全然違う。再演を見る楽しみって、役者の違い、演出の違いはもちろん、自分自身の心境や成長ぶり(してれば、だが)によって感じるものが違ってくるということだと思う。
お話は、火葬場で顔を合わせた二人の男(実はユーレイ)とその家族の悲喜こもごも。加藤健一はなんとユーレイと話のできるお婆さん役(笑)で出演しています。これが可愛いのだ。
松本きょうじ、平田敦子、加藤忍といったお気に入りの役者さんたち勢揃いで、これも嬉しい。
4/23 「狂言の会」 @大阪松竹座
茂山千作 ほか仕事が終わらず、なんと3演目のうち最後の1つしか見られなかった!!(泣) 寺の庭の桜を見せまいとする住持vs見ようとする近所の人々。結局は、主人に遣われている新発意がおマヌケで、庭に入られ宴会で飲めや歌えやの大騒ぎ、挙げ句の果てに桜の枝を追って客に与える始末。という、なんとも狂言らしいお話でした。
・・・せっかく千作さんがたくさん見られると思ったのに(泣)。
4/20 「菅原伝授手習鑑」 夜の部 @国立文楽劇場
思えばン年前、菅原の通し上演があり、それを見たのが私と文楽との馴れ初め、ってわけで。懐かしいなあ。その時には昼の部しか見なかったので話題の『火を吹く玉男さん』は見られず、今回が初見。吉田玉男さん、御年83才!火を吹くというのが驚きなのではなく、その前後の立ち回りが驚異的なのでした。それまでは『静』の菅丞相だったのが、恨み、憎しの『動』の菅丞相へ。片方だけならそれなりに遣ってくれる人形遣いはいますよ。でも両方できて両方ともが人間国宝の名に相応しいとは、いやはや。この時代に生き、この人の芸を見られて幸せだと思うことのできる人の一人です。
・・・とはいえ、夏休み公演の徳兵衛を見逃してしまったけど。(8/12記)
4/12 「You Are the Top」 @シアター・ドラマシティ
市村正親、浅野和之、戸田恵子市村正親&鹿賀丈史、話題の共演!となるはずが、鹿賀さん急病のため降板、急遽、浅野さんに白刃の矢が立ったという舞台。(しかも浅野さんを選んだ理由というのが、俳優名鑑をアイウエオ順に当たっていって最初にスケジュールが空いていた俳優だった、ってのも何だかなあ) 市村さんの存在感に対抗するにはまだまだな浅野さんだけど、鹿賀さんだったらきっと出ていなかったであろうナイーブな感じが出ていて、なかなか好感。戸田さんは最近TVで人気が出ちゃったけど、やっぱ舞台の人。そして市村さんはいつも通り、まさにオン・ステージ状態。
4/7 「菅原伝授手習鑑」 昼の部 @国立文楽劇場文楽は久々、かな。確か正月は行けなかったから11月以来になりますか。あまりに久しぶりなので『集中のしかた』を忘れてしまったようで(?)どうにも眠気に勝てず。せっかくの玉男さん@菅丞相なのに、勿体無い。昼の部は2月に歌舞伎座で見たということもあり、若干感動薄し。夜の部に期待するかな。
今日はハプニングあり。源蔵と戸浪が菅丞相の奥方に呼ばれて近くに寄る場面。太夫と三味線は休みで、シーン……と、そこへ ♪ピロピロピロリ〜 携帯だよオイ、切っとけよ!(怒)と、その時劇場にいた全員が思ったことでしょう。これで緊張が切れたのか、戸浪を遣う勘寿さんが、段を上がろうとした瞬間にドサッという音とともに、まともにコケてしまい…あんなにまともにコケたのを見たのは初めて。完全に人形が下に落ちてましたからねー。下駄も脱げたみたいだし。皆さん、上演中は携帯は必ず切っておきましょうねー。いやマジで。
今月は劇場ロビーにお楽しみあり。天神さまにちなんで、大阪天満宮に納める技芸員さんたちの絵馬が飾られています。なんといっても可愛いのは寛太郎くん(中学生)の「マッチョになりたい!それから、彼女がほしい!」です(笑)。玉男さんは「祈・健康」、簑助さんは「菅公さんの人気にあやかって文楽が栄えますように」だったかな。簑太郎さんや紋寿さんの達筆が印象的。「とっとこハム太郎」のイラストは和右さん、玉佳さんの自画像も微笑ましい(そっくりだ〜)、勘録さんも人柄が出てて楽しい(ダイエットの成功をお祈りします・笑)、宗助さんと喜一郎さんは「一緒に書いたでしょ!」とつっこみたくなる、七・五調の俳句だか短歌だか都々逸だか。一つ一つを写真に撮って保存しようかと思ったくらいです。これから劇場へ足を運ばれるみなさま、お楽しみにね。
4/6 「天保十二年のシェイクスピア」 @厚生年金芸術ホール
上川隆也、沢口靖子、古田新太、池田成志、西牟田恵、村木よし子、阿部サダヲ、小林勝也、熊谷真実ほか原作は井上ひさし、「『天保水滸伝』をベースにシェイクスピアの37作品を取り込んだ上演時間4時間半の大作。74年に初演されたが、あまりの長さにほとんど再演されることがなかった」(朝日新聞劇評)だ、そうです。今回は台本を大幅にカットして上演されました。とはいえ、休憩時間25分をはさんで終演まで4時間!普通の芝居では私が見た最長記録かもしれない…
いやはや、大変に面白うございましたっ!!37作品なんて全然分からないけど(そんなに作品があるとも知らなかった・汗)、リア王、リチャード三世、ハムレット、ロミオとジュリエット、マクベスetc.etc.程度は判別できたかなあ。ほんのちょっとだけなのね、恥ずかしい。そんなこと分からなくても楽しめるんじゃないかなー、と思っていたのですが、劇場で偶然会った会社の人(普段は全然芝居を見ないそう)は「全然分からない(から面白くない)」ようなことを言っていました。うーん、そーなの?
役者も達者な人が揃ってました。熊谷真実の狂言回しが秀逸。上川さんは顔半分が火傷メイク&目の下にクマで見違えました。舞台の上川さんは初見だったんですが、声もいいし動きもいい、芝居に重さがあっていいんですよねー。うーん。TVに出すのが勿体無い人だ。古田は相変わらずのキャラ。一部マクベスで正統派シェイクスピア芝居も見られて、お、こりゃイケるんちゃうか!と。西牟田&村木も意地悪姉妹ド迫力対決で火花を散らしてて、イイぞ〜。阿部さんに至っては「くー、たまらん!」とのたうち回りたくなるほどツボを突きまくる演技。で、このメンツに入ると沢口靖子は不利ですねえ。確かにすごーく可愛いし、台詞も普通のテンションの場面では問題ないんだけど、立ち回りになると体のキレが悪いし、テンション高い台詞は棒読みになっちゃうし。きっとあまり器用ではないのね、この人は。うーん。それでも「澪つくし」(なつかし〜)を覚えている私としては「よくぞここまで」の感、なきにしもあらずです。
最後のシーン、宙づりになった三世次(上川)の体から噴き出す鮮血が、芝居ズレして鈍くなった私にさえ、鮮烈でした。
3/5 「月の子」 Studio Life @シアター・ドラマシティ原作:清水玲子。な、なつかし〜!「花とゆめ」「LaLa」愛読者だった私は懐かしさのあまり涙ちょちょ切れそうでございますよ。しかし、清水玲子のシは支離滅裂のシ。絵は抜群に綺麗でキャラも魅力的なのだが、連載が長期化するに従って話が分散して収拾がつかなくなる傾向にあった…ような気がする。確かこの話も私は最後までは付き合えなかったような気が。なのでラストは「ほっほう」という感じで結構楽しめはしましたが。
役者さんたち。前作ではしとやかな女性役だった岩崎大ちゃんがアート役。短髪にジーンズでオトコしてます!可愛い〜!大ちゃんて華奢なのねん。脚とか腰とか細い細い。走り回っても怒鳴っても「へ?」ってびっくりしても、可愛いったら可愛い〜〜!!じゅるじゅる。前作で私の一番のお気に入りと相成った山本芳樹くんは根性悪のティルト役。これまたイイ感じ。最後の最後で一瞬だけ出てきた及川健さんは、スッパリ髪を切ったせいか、これまた前作よりずっとずっと可愛いのでありました。じゅるじゅる。…なんか今回は話より役者にミーハーしちゃってダメでしたねえ。
しかしなあ、この話を選ぶ事自体、どーなの?!という感は否めない。男ばかりの非現実的な劇団なのだから、SFでしかもあまりに非現実的な話をあてはめると、なんというか…あまりに嘘臭くてね。(ん?花組もそうだな。だけど、あれは表現形態が全く違うから、楽しみ方も違うけどね) 申し訳ないですが、私は前作「死の泉」のシリアスで骨太な造りの方が好きです。また、私は見ていないけど前々作「トーマの心臓」「訪問者」も多分良かったんだろうと思います。さて、次回作を見に行くかどうか、迷うところです。
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