しばいにっき



2001年11月 2001年12月 2002年1月 2002年2月
3「LOVER SOUL」 1「サクラパパオー」げ、行けない…   9「二月大歌舞伎」
4,11「文楽11月公演」 1「吉例顔見世興行」昼の部 5「笑い初め狂言会」 13「身毒丸」
15「お米とお豆腐」   12「米朝一門会」 15「彦馬がゆく」
16「NHK狂言会」 18「年末ジャンボ落語会」    
19「ドン・ジョバンニ」 25「吉例顔見世興行」夜の部    
20「義経千本桜」知盛編   26「オペラ座の怪人」行けず…  
21「顔見世大歌舞伎」      
30「直撃!ドラゴンロック3〜轟天 対 エイリアン」      

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2/15 「彦馬がゆく」 @シアター・ドラマシティ
酒井美紀、筒井道隆、小日向文世、伊原剛 ほか

 文句なく面白い! さすが三谷幸喜! 早くも今年No.1じゃないかという芝居に巡り会ってしまいました。

幕末、江戸で写真館を開く彦馬(小日向)とその家族、写真を撮りに訪れる幕末の志士たち。尊皇も攘夷も関係なく「私は写真屋だ」と節操なく写真を撮り続ける彦馬。だが、坂本竜馬や木戸孝充、近藤勇らが訪れる中で、彦馬とその家族は否応なく歴史の渦にまきこまれ…

 何がイイって役者ですよ。一人一人のキャラを生かした登場人物の性格づけがなされていて、役者の魅力全開。酒井美紀ちゃんは可愛くて健気だし、筒井くんは情けない系の神経質さがいい、伊原さんの底抜け脳天気ぶりも笑える〜(長身・小顔・八等身のスタイルの良さにも感動!)。実は見る前はこのあたりの人々に不安があったわけですが。なんのなんの。ちょっと感心するほどの役者っぷりでした。小日向さんがまたサイコー。肩透かしの脱力演技がなんともいえず病みつきになりそう。気弱そうに見えて最後の最後に筋を通すシンのしっかりしたお父さんでね、このキャラクター設定がまたいいんだな。梶原さんは自由自在に暴れ回って絶好調だったしねー。ほんとに楽しい舞台だった。満足満足。最後のシーン、美紀ちゃんが竜馬(彼女を裏切って別の女性と恋仲になってしまう)からプレゼントされた”しゅーず”を抱き締めて泣くところ、涙、涙。

 三谷さんの脚本の何がいいといって、「悪い人が全然出て来ない、みんな実はいい人」ってところ。これって下手するとご都合主義やきれいごとになるんだろうけど、三谷さんが書くと「よかったねー、ほのぼの〜」って気分になれるところが凄いと思う。どこがどう違って、いつもこんな気分になれるんだろう。とっても不思議。
 で、次回作品「You are the top」も見に行くわけですが、市村正親&鹿賀丈史のはずが、鹿賀さん降番で浅野和之さんに。…うーん、悪くはないけどね、そりゃ随分違ってくるんでは…ちと不安。

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2/13 「身毒丸」 @近鉄劇場
藤原竜也、白石加代子 ほか

 ひっさびさのナマ藤原くん!しかも2列目よ〜ぐふふ(何をしに行っておるのだ!) 藤原くんのデビュー作品にして伝説の「身毒丸」再演、しかもファイナルとあらば行くしかないっしょー!というわけで。
 演出はとことんニナガワでしたねー。猥雑で役者のエナジー&個性max、舞台の上からボタボタ花が落ちてくるし。もー驚きません。あ、一つだけ驚いた。かなーりグラマーな女性が上半身裸で踊ったんですよ。これはなかなか衝撃的。予め分かっていればそれなりに心の準備ってもんがあったんでしょうが、いきなりだったので、かなり目のやり場に困る状態で(苦笑)。
 白石加代子さんは、いつもながら人外の(失礼)妖しさ怖さ。藤原くんの熱血演技も○。ただ、やっぱりこれはファイナルというか、おそらく15才の藤原くんなら満足であっただろう”等身大”の役どころが、”カリスマ”を求めてしまう今の我々観客(私だけかも?)にとってみれば役不足の感は否めないかな、と。正直言って私は『大正四谷怪談』や『弱法師』の方が好きだったりする。ごめんね、藤原くん。
 芝居を見終わって同行の友人の一言、「こいつ演技がワンパターンやなー」…笑いながらも一部納得、でございました。『弱法師』に引き続いて叫ぶシーンが多かったからだろうねえ。次は何を見せてくれるのでしょうか。蜷川さんは「ロミオとジュリエット」をやらせたいようでしたが、実現はいつかしらん。

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12/25 「吉例顔見世興行」 @京都南座


「寺子屋」:いやいや、面白かったです。夏に仁左衛門様のトークショーを聞きに行ったのですが、その話題が「寺子屋」を題材にした芸談。この松王丸や源蔵の所作はこんな気持ちから来ている、だからこうやるのはおかしいのだけど、最近はおかしいことを堂々とやる人が多くて。というような話をされていました。で、今回の「寺子屋」。仁左衛門さんの源蔵に、吉右衛門さんの松王丸。『こんな気持ちからこういう所作になるんだ』というお話の通りを忠実に丁寧に演じる仁左衛門さんに対して、『最近はこのあたりを違うやり方でやる人もいるが、それは本来ならおかしい』と仁左衛門さんがおっしゃった通りの『違うやり方』を、そのまんま、舞台でやってのける吉右衛門さん。両者の芝居の噛み合わないこと噛み合わないこと!ああ、そういうことだったのね〜。と、おかしくておかしくて。こんな見方ができるようになったのも、トークショーのおかげです。お話するのが苦手な方なのだけど、こんな芸談なら、もっとどんどんお話しして下さればいいのに。
「助六」:いやねー。あまり言いたくないけれど、ちょいと無理があるのでは。松王とかなら、ま、ともかく。ほんのちょいと浴衣姿で出てきた仁左衛門様@くわんぺら門兵衛の方がずっと素敵だったわ〜、と思うのは贔屓の引き倒しでしょうか。

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12/1 「吉例顔見世興行」 @京都南座

 今年も顔見世の季節となりました。この季節の京都は心地よく寒く、鴨川の上にはユリカモメが飛び交い、南座には「まねき」が上がり…冬ですねえ。
「時平の七笑」:なんだかよく分からない演目(汗)。
「引窓」:軽いおかしみと情愛にあふれていて私が好きな上方の演目の一つ。同行の友人は初見だったようですが、面白い!と言ってくれました。ほほほ。そうでしょうそうでしょう。鴈治郎さん熱演。田之助さんの母親はニンに合ってるし、秀太郎さんの嫁役もキュート。ほんとにこの人は幾つになっても可愛くて、びっくりしてしまう。
「ぢいさんばあさん」:仁左衛門VS菊五郎。…しかし、仁左衛門さま襲名披露興行(と書いたら後日友人からチェックあり、松竹座柿落しの時だそうです、失礼失礼)の時に松竹座で観た仁左衛門VS玉三郎カップルのラブラブぶりにははるか及ばず(爆)。あれはなー、玉さまが男殺しだったからなー(爆)。手の取り方一つとっても全然違うのね。こちらでも仁左衛門さま@可愛いお爺さん、が楽しめます。
「積恋雪関戸」:ようやく、主役(今月は一応『十代目板東三津五郎襲名披露興行』の名目なのです)が登場。さすがにキビキビした踊りに感心。吉右衛門さんが一瞬だけ登場。それも似合わない白塗りで(暴言)。菊五郎@墨染はなー。菊五郎のキャラクターだと思うんですが、何をやっても『生』っぽくて、桜の化身には見えないのね。TVで観た歌右衛門の印象が強烈だったからかもしれない。(比べるなって)

ともあれ、顔見世らしい演目、楽しく、ホロリ、華やかな興行でした。満足満足。
さらに、晩ご飯を食べたおばんざい屋さんの大根煮が感動的に美味しかったのだ〜〜。極楽〜(涙)!

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11/30 「直撃!ドラゴンロック3〜轟天 対 エイリアン」 劇団☆新感線 @厚生年金芸術ホール
橋本じゅん、高田聖子、ほか

 ストーリーは…説明するのも馬鹿馬鹿しいからやめておきますが(笑)、「轟天」シリーズというのは、新感線の中でも特に『おバカ路線』で知られた芝居。今回はシリーズ最終と言う事で、おバカにもさらに気合いが入り…いやー、形容するのは難しい! 面白いのよ〜、とっても。新感線の芝居は、「とにかく観て!絶対面白いから!」としか言い様がないですな。久々に高田聖子さんを見られて楽しかったし、満足。

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11/21,22 「吉例顔見世大歌舞伎」 @歌舞伎座

 中村富十郎さん病気休演につき、仁左衛門さまが沢山見られます。が、やはりお疲れのご様子でした。先月も歌舞伎座だったし、来月は南座で顔見世だし、心配です…
夜の部は一等席で、昼の部は二幕を幕見で見ました。
=昼の部=
「菊畑」:歌舞伎らしくて面白い〜。仁左衛門さま=奴知恵内は軽妙でおかしみがあって魅力的。
「封印切」:思いがけず、仁左衛門さまの可愛い八っつあんを見られて嬉しい〜。いつもなら憎まれ役の八右衛門、仁左衛門さまが演じると忠兵衛よりも愛嬌があってイイ男に見えるから不思議(贔屓の引き倒しか?)鴈治郎さんはますます芝居が崩れてきているような気がするなあ。自分の物にしていると言えるのかもしれないけど、歌舞伎の「封印切」は松竹新喜劇や吉本新喜劇になっちゃいかんのよ、絶対。そのほか、奇異に思えたのは、忠兵衛VS八右衛門のやりとりの時に、治右衛門もおえんも火鉢に凭れて後ろを向いていたこと。いつもこんなだっけ??田之助さんのお膝の加減でそうなったのかしら、と私は邪推してしまったのだけれど… で、松次郎さん。太鼓持ちの一人として登場。たとえ脇でも、主役の人の立ち居振る舞いにきちんと対応している様子が見て取れて、好感が持てましたです。はい。ああ、でも台詞はなかったな〜(涙)。
=夜の部=
「良弁杉由来」:菊五郎=坊さんには見えんぞ、オイ!的演目。かえって人間味が出て良かったのかもしれないけど。松次郎くん、良弁の母親を乗せる輿を担ぐ役(=力仕事)でご出演です。頑張って〜〜。
「茨木」:これまた思いがけず、仁左衛門さまの渡辺綱。んも〜〜〜、カッコいいの何のってえええ〜〜〜(倒)!! お体が心配ながらも、ひたすらウットリ、幸せを噛み締めておりました〜〜。
「新口村」:仁左衛門さまお得意の演目。忠兵衛と親・孫右衛門を一人二役で。梅川は孝太郎。この人、こういう『親孝行な娘』的な役がとっても似合います。孝太郎らしくて、よかったです。で、仁左衛門さま。忠兵衛はほんの少しの間ながら、やっぱり美しいのねー。しかし何と言っても素敵なのはお爺さん役。もー、人情味あふれて切なくてたまらんのよ〜〜。「可愛うござるわいのー」客席のあちこちからすすり泣きが。最後に地面に座り込んで手を合わせて二人の無事を祈る、頭の上からは雪がハラハラ…何度観ても感動するシーンです。 ついでながら、仁左衛門さまが孫右衛門になった後、忠兵衛を演じるのは愛之助。お、今月は国立劇場のはずなのに?出番が終わってから駆け付けたようでした。なんにせよ、ミーハーな客としてはお得感倍増!でございました。
「供奴」:辰之助が一人で踊りきりますが、その勢い、力強さ、客を引き付けるオーラに感動しました。「新口村」で終わりだったら『しみじみ』帰るところですが、これを最後に置くことで『景気よく』帰れるのですね。なるほど。

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11/20 「義経千本桜」 @平成中村座

 噂の中村座に足を踏み入れました。芝居の善し悪しはともかく(?)小屋の雰囲気を味わうだけでも楽しいです。大きさ的には中座っぽくも感じられたのですが(笑)、なにせ、座席も壁も全部、木!木!木!足を踏み入れただけで木の香りに包まれ、本当に江戸時代にタイムスリップしたかのようでした。
 来年は大阪に来るそうです。楽しみ!

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11/19 「ドン・ジョバンニ」 @新国立劇場オペラ劇場

 なぜか私の周りにはオペラ好きが多いのです。前々から誘われてたんですが、どーも敷居が高いというか「チケット高いんでしょ」という思い込みもあって、踏み切れず。今回、ようやく初オペラ体験!となりました。で、感想。面白かったよおおお〜〜!!こりゃまた行っちゃうね、絶対。
 筋はいたって簡単。女とみれば口説きにかかるドン・ジョバンニ。彼に父親を殺されて恨むドンナ・アンナとその婚約者、彼に捨てられて愛し憎しのドンナ・エルヴィーラ、彼に誘惑される村娘ツェルリーナ。そしてドン・ジョバンニの召し使いレポレロ。ドン・ジョバンニが好き勝手した挙げ句、結局地獄の業火に焼かれ、残った人々は「行いの悪い者は報いを受けるのだ〜!」と歌う、ごくごく単純な筋立て。まさに「んなアホな!」的つっこみの連続ですが、それを豪華な舞台装置、オーケストラにオペラ歌手の鍛えられた発声で飾りあげると、超一級のエンターテイメントになるのですね。うーん、感服。オペラ歌手の独特の声、特に女性の声は脳のどこかを刺激するんでしょうか。アドレナリンがピュンピュン出てる感じがしましたですよ。 調子にのって、思わず3枚組のCDまで買ってしまいました。ほんと、面白いったら!次は何を見ようかと早くも物色しております。

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1116 「NHK狂言会」 @NHK大阪ホール

 新しく出来たNHK大阪ホールに足を踏み入れました。なんかさー、すっごい豪華なんですけど。NHKって儲かってるのねん。受信料取り過ぎとちゃう??まあそれはよいとして、本日のメインイベントは、茂山逸平くん、「翁」にて三番叟を披く(ひらく:初めて演じる)! で、楽しみにしておったのです。確かに逸平ちゃん、いつもと違う「オトナ」の表情(っつーか狂言じゃ無くて能だから当たり前かもしんないけど)でキリキリと舞を披露し、素敵でしたー。でもちょっと体力的にしんどいのかな。鈴の鳴る音がはっきり聞こえなかったし、極めるべきところで極めきれなかったり。うーん、やっぱまだまだ成長過程にあるんだな、と。

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11/15 「お米とお豆腐」 @ワッハ上方演芸ホール

「お米とお豆腐」ってナニ?とお思いのあなた、お米=落語、お豆腐=茂山狂言ということで、この両者の共演となる舞台でした。プログラムは、対談、落語囃子の実演、狂言、落語、狂言、となっておりました。落語は勿論吉朝さん。しかし、今回は狂言の笑いのパワーに押されぎみ。落語ってやっぱ地味な芸能なんだなあと実感しました。吉朝さん、頑張れぇ〜〜

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11/4,11 「文楽11月公演」 @国立文楽劇場

 通し狂言「本朝廿四考」。これって通しで見るのは歌舞伎、文楽を通じて初めてかも。ま、今回は通しとは言えないかもせいれないけれど。(中心と成る登場人物を二つに分けて段の順序を組み換えてあるのです) それはそれで分かりやすくはなっていたと思います。その試みは一応成功。前半に義太夫の聞きごたえのある配役、後半は人間国宝の人形遣い三人の共演、という組み方もなかなか心憎い。どちらもそこそこ満足いくようにできています。感想は、だいだいいつもと同じですねー。太夫の力不足を感じつつ、若手の上手い人のますますの成長を願い、三味線は清治さんの鮮やかさに感動し、人形は玉男さんはやっぱ凄いぜ!簑助さんの八重垣姫はかわいらしく。

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11/3 「LOVER SOUL」泪目銀座 @近鉄小劇場
渡辺いっけい、相島一之、佐藤誓、ほか

 噂の泪目銀座。東京ではかなり人気があり、大阪でも人気急上昇のハートフルなコメディを見せてくれるユニット。脚本は福島三郎。私が見たのは「かぶき座の怪人」のみだけど、実は人気脚本家です、はい。芝居も噂に違わず面白かったですねえ。病院という非日常の世界で死ぬの生きるのと言っていても、みんな恋に悩むのね、という。自分が死んだ事を自覚できない幽霊・渡辺いっけいの最後の愛の告白が切なかったです。泣いたー。

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