しばいにっき

2001年3月 2001年4月 2001年5月 2001年6月
3「かぶき座の怪人」 7「板東三津五郎襲名/四月大歌舞伎」昼 11「斉藤幸子」ラッパ屋 3「死の泉」スタジオライフ
  7「野獣郎見参」 12「桂吉朝独演会」 6「狂言会DX」
  13「銀幕の向うに」 13「怪談敷島譚」松竹座 9「贋作・桜の森の満開の下」
  16「四月大歌舞伎」夜 31「福山雅治ライブ」 9「六月大歌舞伎」歌舞伎座
  27「上方歌舞伎塾二期生卒塾発表会」行けず…   17「板東玉三郎特別公演」南座

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6/17 「板東玉三郎特別公演」 @南座
板東玉三郎、市川新之助、片岡愛之助 ほか

 観ているあいだじゅう、「私はなぜ観に来たんだろう」と思っていました。玉三郎/好きじゃない、新之助/興味ない、のに…。周りの仁左衛門ファンの友達があれよあれよという間に新之助にハマっているので、「よし、どんなもんだか一度ちゃんと観てやろう」という意地悪〜な気持ち、それのみだったかも。なので、最後の瞬間まで全く素直に楽しめませんでした。この下も極悪感想です。気分悪くなりたくない人は読まないように。

「正札附根元草摺」(しょうふだつきこんげんくさずり):新之助ってやっぱ成田屋の跡取りだな〜、と。下手なんだけど、妙に存在感があるというか。多分、他の誰かが一生懸命お稽古して新之助よりずっとずっと上手くなっても、それでも新之助は新之助として許されるんだろうなー、と。今の團十郎がそうであるようにね。新之助も父親に似て顔が大きいし身長もあるから見栄えするし。それでも、私が歌舞伎や歌舞伎役者に求めるものは、これじゃない。他の誰が新之助がNo.1だと言っても、私にとっての価値は全く別のところにある。それを改めて認識しました。認識させて頂きました。ありがとう。というところかな。
「雪」: 太極拳! 地唄舞のはずだけど、私にはどう見ても太極拳だとしか思えない。加えて地唄の藤井泰和さんが上手い人だったので、ついついそちらに目が(笑)。途中から「あ、これは地唄舞じゃないんだ。玉三郎ダンスなんだ」と思い直してようやくダンスを見るようになったものの…。幕が降りた後、隣のオバサンがさも分かってる風に「地唄舞は日本舞踊と違って本当に力量がないと難しいから〜。素晴らしかったわ〜」などと宣ったのには、ちょっと頭がクラクラしてしまいました。いや、ちょっとどころじゃないな。心の中では「怒髪天を突く」ぐらいの勢い(笑)。オバサンが知り合いだったら「どこがやねん!!」とケンカ売ってたかもね。
「義経千本桜 吉野山」:もう、お二人の『踊り』とやらに関してはノーコメント。後半、愛之助が出てきてからは一気に楽しくなり…基本的な所作といい台詞廻しといい声の良さといい愛嬌といい、悪いけど新之助より愛ちゃんの方が数段上だ。他の誰が何と言おうと私は断言する。そして私は、細やかで古典的な歌舞伎が大好きなのだ。うん、納得。

(7/15追記)
 思い出しました。南座や松竹座には大抵『いつもの』掛け声おじさん達がいるのだけど、今回は見たことも無い人たちがいました。その掛け声が・・・とっても下品なの、言っちゃなんだけど。それともあれは『江戸前で威勢が良い』っていうのか?!分かりませんけど、その掛け声も私を不愉快にした一因でした。いつものおじさん達、カムバ〜ック!

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6/9 「六月大歌舞伎」 夜の部 @歌舞伎座
片岡仁左衛門、市川團十郎、中村時蔵 ほか

 今回の上京のメインは「桜の森」だったので、これは余禄というか。仁左衛門様を余禄とは失礼ですが。だって、「荒川の佐吉」は前に大阪中座で観たことあったし、今月の歌舞伎座は昼の部の「大岡政談」がめったに出ない演目で目玉だと思われていたし。でも、「荒川の佐吉」を観に行って結果的には良かったです。仁左衛門様らしくて良い佐吉だったわ〜。
「義経腰越状」:これにも仁左衛門様ご出演。しかし、朝から新幹線で上京/桜の森/終わって速攻45分かけて歌舞伎座に移動、というハードスケジュールの為か、ついウトウト。どんな筋立てだったか、全く記憶にございませぬ。
「吉原雀」:観てません!(笑)
「荒川の佐吉」:結局今日はこれを観に来たのと同じね(笑)。初めはなんだか頼り無い下っ端ヤクザが、死んだ親分の孫にあたる盲目の子供を慈しんで育て、親分の仇をとって、立派な男になる。上方育ちの仁左衛門様は本当の意味での江戸っ子を演じるのは難しいと思うのだけど、若い頃の頼り無さも子供への愛情も立派な親分ぶりも、何もかも、仁左衛門という役者のニンに合っていて、彼のために作られたんじゃないかと思えるほどでした。(本当は十五代目市村羽左衛門の為に書かれた芝居なんだけど) ほかにも勘九郎や猿之助が佐吉を演じていますが、今回「これぞ!」という佐吉を観てしまったから、もう私は他の人の佐吉は観なくてもいいです。(きっぱり)

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6/9 「贋作・桜の森の満開の下」 野田秀樹演出 @新国立劇場
堤真一、深津絵里、古田新太、京野ことみ、入江雅人、野田秀樹 ほか

 1992年2月27日。…って、いきなり何の事だか。実はこの日、私は初めて、いわゆる”普通の芝居”を観ました。劇団夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」再演@中座。遊眠社が『普通』かどうかは別として(笑)それまで『おやこ劇場』のような子供向けの演劇や歌舞伎しか観た事のなかった私にとって、野田秀樹が描く世界はとにかく刺激的で、音と色彩と言葉遊びの洪水、時間も空間もちぎれては飛び、そしてつながり、『脳味噌を両手で鷲掴みにされてガンガン揺さぶられている感じ』で、まさに衝撃的でした。この日、「友達が行けなくなったから」と先輩が誘ってくれなければ、今の私はなかったでしょう。大袈裟に言うのではなく、私にとっては運命といってもいい程の芝居でした。残念ながら遊眠社はその後「ゼンダ城の虜」を最後に解散してしまいましたが、脚本家/演出家・野田秀樹は今でも私のNo.1なのです。

 そして約10年が経とうとする2001年6月9日。キャストも一新され、遊眠社でもNODA・MAPでもなく、一つの野田秀樹演出作品としてこの芝居は再々演されました。(うーん、今日は前置きが長い・笑)

 当然のことながら、初めて観た時のインパクトは消えていたけど、その分、多分あれから今までの間に野田秀樹の作品をたくさん観てきた事もあって、芝居の中身は多分ずっと深く理解できただろうと思う。…たぶん。絶対じゃないのが悔しいな〜。野田さんの芝居は海より深くて(笑)ちょっとやそっとじゃ歯が立たない。1回観ただけじゃ多分野田さんの伝えたい事の10分の1も理解できない、できれば2回,3回観たいところだけど、それは無理だから戯曲を読んだり折に触れては思い出したりして反芻してみる、そして2ヶ月ぐらい経ってやっと、「ああ、もしかして3分の1ぐらいは理解できたかな」なんて思う。もどかしい。
 芝居について感じた事、9年前と比べて色々書いてみたいのだけど、多分それを始めると今日は徹夜になる(笑)。だから、そのうち少しずつね…

主要キャスト
 

1992年2月

2001年6月
 耳男  野田秀樹  堤真一
 マナコ  羽場裕一  古田新太
 オオアマ  若松武(客演)  入江雅人
 夜長姫  毬谷友子(客演)  深津絵里
 早寝姫  星ともえ(客演)  京野ことみ
 ヒダの王  松澤一之  野田秀樹

(6/16追記)
 雑誌「レプリーク」のインタビューにて野田秀樹曰く「前回観た人は絶対『前の方がよかった』って言うんだよね。それは観た人の特権だからさ。」…さすが野田秀樹。その通りでございました(ひれ伏し〜)。芝居って多分「良い」「悪い」じゃなくて「自分にヒットする」「しない」だと思うんですよね。前回の思い出があってそれに対して心の準備をしながら今回を観る、少しでも前回と違っていれば「違う」「前の方がよかった」。そりゃ真っ白な状態で観るのとは全然違うでしょうって。演じる方もそれは同じで、前回を観ている堤さんは「前と一緒にならないようにしようと思ってしまっている自分がヤダ」とおっしゃっていたとか。逆に観てない深津ちゃんは自由に演じているはず。なのに、毬谷さんに雰囲気が良く似てる。不思議…
 しばいのあらすじ。『ヒダの匠の弟子・耳男は、師匠を殺害してしまうが、その直後にヒダの王家に匠と間違えられ連れ去られる。そこには、やはり名人の匠を殺害し、匠と間違えられて連れて来られた山賊のマナコと、その素性を黙して語らないオオアマと名乗る名人も集められる。この3人にヒダの王が命じたのは、3年の後に王家の姫の夜長姫と早寝姫の身を守るミホトケの仏像を彫ることであった。それぞれの部屋で仕事を始める3人だが、いっこうに進む様子はない。やがて歳月は流れ、約束の3年、夜長姫の十六の正月がやってくる。』このほかにも、夜長姫が耳男の耳を切り落としてしまったり早寝姫が自害したりオオアマは実は謀反人の皇子だったり狭き門が開いて鬼が出入りしたり壬申の乱が起こってオオアマが新しきミカドとなったり更に戦が起こったり、まあそれはそれは色んなことが2時間半の間に起こるのでございますよ。もう完全に飽和状態になってしまう貧弱な私のおつむ(笑)。野田さんの芝居って、実はNODA・MAPになってから随分『分かりやすく』なってるんですよね。遊眠社の頃はもっともっと難解だった…(いや、NODA・MAPも「ローリング・ストーン」とかは全然分からなかったなあ・苦笑) そんなことも思い出しつつ。
 耳男。堤さんが演じると見事に『男』。野田さんの時は『成長できなかったオトコ未満』みたいな雰囲気だったからなあ。しかし堤さんってホントに上手くなった。コミカルにも悲しくも力強くも、自由自在。そして立ち姿と肩から腕にかけての筋肉の相変わらずカッコイイこと。うう。やっぱ素敵(ぽ)。余談ながら、この芝居にはスターとなった耳男がレポーターに囲まれて「数多くのお供物をどうしたんですか?」と聞かれる場面があって、野田さんの時は「劇団員とお供物には手を出しません」(この時野田さんは遊眠社の女優さんと結婚していた)と返事していたのですが、今回の堤さんは「女優とお供物には手を出しません」(笑)言わせるのか〜>野田秀樹。客席にもたいそう受けておりました。 夜長姫。少女のように無邪気でもあり鬼女でもある難しい役どころ。しかも坂道をブレーキをかけずに自転車で走り降りなければならない、どこまでも、どこまでも。毬谷さん当り役だったんですよ。あまりに強烈だったから他にできる人はいないだろうと思っていたんですが、どっこい深津ちゃん、やってくれました。「なーんちゃって!」こわっ、こっわ〜〜〜。言葉じゃ言えないのよー。とにかく観てー。TVの深津ちゃんしか知らない人は衝撃よー。深津ちゃんはいつも衝撃だけどー。今の野田さんの芝居には欠かせないな。私が今まで観た野田さんの芝居には必ずと言っていいほどファム・ファタールが出てくるのだけど、これほど嵌る人はいないんじゃないかと思う。 マナコ。古田の方が、とっても下品で限り無く俗物(笑)。だって羽場さん二枚目だもん。でもそれが古田のいいところなんで、ファンの方には嬉しいキャラ設定かと。 オオアマ。そうだなー。やっぱ若松さんの強烈さには誰もかなわないって(笑)。入江さんは徹頭徹尾、品が良かったから。謀反人らしいギラギラしたところはなかったかもしれない。 ヒダの王。そりゃもう、野田さんが走る走る(笑)。客席の最前列の女性(実はmy友人)に抱きつくわ、アドリブで遊び倒すわで。しかしまあ、役どころとして出番は少ないので、今回は役者・野田秀樹な部分での楽しみは少なかったかもね。 その他の役者。エンマハンニャのナイロン100℃コンビ。大倉孝二&犬山犬子が良かったな。もともと犬山犬子は好きだったんだけど大倉さんの方はあんまり印象がなかったから。久々にナイロンも観てみようかと思えました。
 それから、今回は装置が物凄く印象的でした。前回は中座の2階から観たので、舞台の奥行きの記憶が殆どないんですが、今回はすごかった!中劇場の舞台の最奥まで全部を使って(多分30m以上あるんじゃないかな)『桜の森』を作り、役者が、走る、走る。舞台転換はサイドから。回り舞台もちゃんと使っていたし。(1回だけだったけど。しかもあんまり意味のない使い方のような気がする・笑)夜長姫の乗る山車も凄い大きさ。「うわ、すっご…」と思わず呟く単純な田舎者のお上りさんな私。そしてラストシーンで舞台に降りしきる桜、桜、桜… それだけで涙、涙。そりゃ狂っちゃうよな、こんな桜吹雪の中じゃ誰もが。(いや、別にこの芝居はそんなことを主に言いたいんじゃないんだと思うんだけど)
 野田秀樹お得意の言葉遊びも、たぶん殆ど前回と変わってません。今じゃ死語になりつつある言葉もね。今「なーんちゃって」なんて言う人いないっしょ(笑)。「〜しちゃったりして」とかね。あえて変えていないのも野田さんのこだわりなのかな。「予告された殺人の記録です。孤独が百年分つまっているような書物です」も変わらず。そういえば前回これを聞いた時「元ネタ分かる人この劇場に何人いるんだろう」なんてゴーマンなこと考えたっけな(苦笑)。さて、今これをお読みの貴方はいかが?

 9年振りの「桜の森」はやはり名作で、役者がキラキラしてて、そして、分かったようでいてきっと分かっていないんだろうな、ちょっと悔しい、でももう一度観たい、いつか絶対。そんな芝居でした。

 (長いな…最長記録じゃない??)

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6/6 「今日も元気だ!狂言会DX」 @シアター・ドラマシティ
茂山千之丞、茂山あきら、茂山正邦、茂山逸平 ほか

 「二人袴」「口真似」「平中恋狂い」の3本。
最初の2本は古典で、3つめは新作。新作だとどうして下ネタに走るのかわかりませんが(笑)、とりあえず笑わせて頂きました。つれない美女役の逸平ちゃんが秀逸でございました。逸平ちゃんってホントにかわいい(^^)。狂言は狂言で素直に楽しいんだけど、そこに逸平ちゃんがいればさらにワクワク感倍増!

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6/3 「死の泉」 スタジオライフ @シアター・ドラマシティ

 いきなり余談から入りますが、ドラマシティでチケット代金4500円。しかも日曜なのに1日1回公演。それは採算取れんだろう、なんで2回公演にしないのさ。午後4時開演ってのも中途半端な時間だな、オイ。と思っていたら、会場に着いてみて訳が知れました。終演午後7時40分。…3時間40分もあるの?!しかも休憩時間は10分?!新感線でもそんな長丁場はやらんぞ、オイ。

 スタジオライフというのは、役者が男性のみ、脚本・演出は女性、前回の公演は「トーマの心臓」「訪問者」という劇団 …引くだろー、なんとなく引いてしまうでしょう、一部の人は(苦笑)。私も前回はパスりました。萩尾望都大好きだから原作以外は見たく無かったと言うのもあるけど。が、友達があまりに「面白かった」というので、今回は観てみることに。
 結論から一言で言うと、普っ通〜に面白かったです。普通というのは、感激度合いが普通というのもあるけど(汗)、役者が男だけであることを奇異に感じなかったということ。3時間40分の長丁場も感じさせないテンポの良さも心地よかったです。原作は皆川博子で吉川英治文学賞受賞作だそう。そこまでは感じなかったけどね。どうやら原作はもうちょっと深いみたい。筋立ては映画の「カストラート」みたいな設定や「ソフィーの選択」みたいな部分もありつつ、もうちょっと広くて複雑。説明すんの面倒だからあらすじはなし。知りたい方は原作をどうぞ(手抜き!)。ハヤカワで文庫になってるそうです。ま、一応チラシから引用しておくと、『私生児を身ごもりナチの施設の産院に身を置くマルガレーテは、芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火の中、しだいに狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見る事に・・・』と。いや、その『地獄』がすんごい複雑なんだけど〜… 後半は謎ときのミステリー仕立てになっています。
 役者としては、青年エーリッヒ役の山本芳樹君が可愛かったですね〜(ぽ)。それからマルガレーテ役の岩崎大ちゃん、端正な雰囲気で熱演でした。でも、あんまり「この人にハマった〜!」なんていうのは、なし。スタジオライフworldがイイカンジだったという。花組芝居を観る時の感覚に似てるかな。
 終演後、役者さん達がロビーでファンの記念撮影だのサインだのに応じる姿には、さすがにちょい違和感。ファンの熱気も独特で、あ、やっぱこの集団には入りたく無い、と思ってしまいました(苦笑)。でも次回公演があれば観に行くけど。

 今、前回公演の記事を見つけたので読んでおりました。オーディションの条件『自他共に容姿端麗と思われる方』だってさー(爆)。これで応募してくる奴、すげーな。
 もう一つ、この公演が始まる前に、BSのエンタメ情報番組「真夜中の王国」にスタジオライフの役者3人がゲストで出たのですわ。326&秋吉久美子が司会の回ね。この二人の質問が、クダラナイこと極まりない!「女の子を演じる気持ちはどうですか」とか「女の子の気持ちがよく分かるようになりますか」とか「女の子を演じる時は下着もちゃんと女性用なんですか」とか。そんなのばっか。もうちょっとマシな事聞けよ!(怒) 私だったら単刀直入に「なんで男優だけなんですか」って聞くね(笑)。もしくは「あなたは何故スタジオライフを選んだんですか」とか。リアリズムを追求するなら、男が男、女が女を演じるのが普通の発想の筈で、それでも今の形態を選んでいるなら、そこには何らかの理由があるはずだから。
 ねえねえ、なんで??

 そして追記。この芝居を普通に男女の役者で上演しても、客は呼べんだろう。そのへん、演劇思想的な意図を感じてか単なるミーハー心からか、女性の客が群がっているところを見ると、商業的にはこのやり方は成功してるんだと思う。でもまさか役者が「人気があるから」ってだけの理由でスタジオライフに属しているわけではないと思うし、そのへんが知りたいぞ、と。

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5/31 「福山雅治ライブ”玉子的大決起集会”」 @大阪ドーム

 考えてみれば、実に1年ぶりの福山ライブ。AAA(アクト・アゲインスト・エイズ)もあったけど、あれは4曲だったしね〜。で、今回はドームのスタンドから見たわけですが、遠い〜(泣)。ドーム広すぎ〜(泣)。それはまあ、仕方ないとして、ライブ自体は結構楽しかったです。去年の大阪城ホールではアコースティックコーナーや座りトークがあって一部まったりした雰囲気だったんですが、今回は会場が広いからか、最後まで全力で突っ走るぜ!系のライブ。おいおい、福山32才!「オレはまだ若いぜ〜!」って言いたいのか?(笑) でもま、それはそれで、ぐー。この日はWOWOWの生中継もあったので、後日ビデオを入手予定です。むふ。

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5/13 「怪談敷島譚」 @大阪松竹座
市川染五郎、中村梅玉、上村吉弥 ほか

 なんと染ちゃん座頭公演ですよ!驚き。話の内容はともかくとして、染ちゃんが3役早変り、出ずっぱりで勤める、お好きな方には堪らない公演。私は特にファンって訳じゃ無いのでそこまで思わないにしても、染ちゃん本当に頑張ってました。若い人がやると奇を衒った感じになるのかと思いきや、かなり本格的に歌舞伎ちっく。役者の息も合っていたし話自体もまあまあ面白かったし、花丸ものでした。
 そしてそして、吉弥さんが凛としてて素敵〜。

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5/12 「桂吉朝独演会」 @サンケイホール

 前日に引き続き、頭のでかいにーちゃんに前に座られてキレる私(笑)。で、前座のみで席を立って2階席へ移動。なんだ、こっちの方が全然見えるじゃん。空いてるしさ。らくちんらくちん。サンケイホールって、ほんと観づらいんですよ。椅子も小さくて窮屈だし。いつの時代のサイズだっつーの。あれは真剣に改装を考えた方がいいと思う…。
 で、本題。本日の演目。

「鷺とり」  桂しん吉
「宿屋町」  桂吉朝
「替り目」  桂雀松
「たちきり」 桂吉朝
 =中入=
「狐芝居」  桂吉朝

 ふむふむ。旅もの、人情もの、芝居もの、吉朝さんの守備範囲の広さと芝居好き、古典での確かの腕を堪能できる演目ですな。むふふ(嬉)。
「鷺とり」:しん吉君はなんと今朝になって急に風邪をひいて喉を潰してしまったそう。かなり辛そうではあったけど、噺自体はしっかりしていました。
「宿屋町」:旅の噺ってことで、マクラはGW中の新幹線がいかに五月蝿いかということに終始。吉朝さんにしては???だったかな。噺の方は、お後が控えておりますので、途中までで切り上げ。旅の途中で宿屋に泊まる事になった二人がお風呂に案内され、「さあ、そこで二人が見たものは!!…次回のお楽しみ」って、お〜い!!(笑)
「替り目」:色んな人で何度も聞いたけど、雀松さんは誰とも違う話し方で感じ入りました。TVでお馴染みですが、本業の落語の方も人を引き付ける語り口を持ってる人だなあ、と。
「たちきり」:ご存知、上方古典落語・人情ものの名作大ネタ。商家の若旦那が芸者と相思相愛になるが、蔵住まいを強いられ、この間に芸者が亡くなると言う筋立て。芸者・小糸が亡くなるまでの様子を女将が語る場面が秀逸で、涙がボロボロ。落語でここまで泣いたのは初めてかもしれない。やっぱり吉朝さんってすごい…惚れ直したわ〜。
「狐芝居」:打って替って、小佐田定雄作の陽気な芝居ばなし。役者が旅の途中、山道で日暮れを迎えてしまい、明かりを見つけて立ち寄ったところはなんと芝居小屋。しかしどうやらこの芝居、役者は全て狐のようで…。芝居は「仮名手本忠臣蔵」判官切腹の場。由良之助役の狐が出遅れてしまい、旅の役者が思わず出てしまう、というもの。芝居の場面はもちろん申し分なく上手かったし、最後のサゲもすっきりとしてメルヘン調で暖かい。シメにふさわしい演目でした。帰り道はお客さんがみんなニコニコ。

 余談。この独演会の予告が朝日新聞に載っていたのですが、その書き出しが凄い。「格調高い語り口で師匠・米朝に迫る勢いの桂吉朝」…ここまで言うか、朝日新聞。というか、芸能担当の(多分)植田耕司。しかし、米朝さんが体力的に大ネタが難しくなり、噺の途中で言葉に詰まる事も多くなった今、米朝さんの味わいに一番近いところにいるのが吉朝さんであることは間違いないわけで。一抹の寂しさも感じつつ、米朝さんに間に合い、しかも吉朝さんと同じ時代に生きられる事を幸運に思うのでした。

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5/11 「斉藤幸子」ラッパ屋 @近鉄小劇場

 NHKの連ドラ「あすか」の脚本家としてお馴染みの鈴木聡が脚本・演出を手がけるラッパ屋。大阪での知名度はイマイチ(ついでに客の入りも、かなりイマイチで残念)ですが、ハートウォーミングで誰一人悪い人が出て来ない、後味の良いコメディを見せてくれる劇団。大阪公演があれば必ず観に行く劇団の一つ。
 が、しかし、今回はちょっと冗長だったですな〜。お話自体が。何故だろう。鈴木聡は女性を書くのが上手くないんだろうか。しかも、目の前にリリパットの山内さん(たぶん)に座られて舞台の半分が見えず〜。30分ぐらいで出て行かれましたけど。どうしたの、山内さん。面白くなかったの?(笑)

(6/16追記)
 でも、シアターガイドの月間ベスト1に選ばれてたんだよねー。言っちゃナンだが、不思議。東京の方には好評だったってこと?そんなに客の好みに地域性があるかね?それとも私の感性、どっかおかしい?

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4/16 「板東三津五郎襲名・四月大歌舞伎」夜の部 @大阪松竹座
板東三津五郎、中村鴈治郎、片岡仁左衛門 ほか

 夜の部の演目は、「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」「口上」「六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)」の3本。
「伽羅先代萩」:またまたガンジー大活躍。これは三津五郎襲名披露興行じゃなくて、中村鴈治郎特別公演だったか?!(笑) 飯炊は手早くてあっさりした感じだったけど、くどきはガンジーらしい濃厚さで、これぞ歌舞伎。そして最後に全く台詞なしで登場して去って行く仁左衛門様。そういや前回も3階から見て、花道を歩く仁木弾正の『影』だけを見ていたんだっけなあ。ああ、今回も1階で見損ねちゃった…
「口上」:東京では散々な言われようだったらしいけれど、大阪ではかなりお行儀よく。最後に登場する菊五郎の『私生活では順風満帆、とは行かず』云々の小爆弾のみ。仁左衛門様、『夜の部ではわたくし一言も台詞がございません。どうぞ是非昼の部にもお越し下さい』だって。ぶふふ。
「六歌仙容彩」:度胆を抜く、2時間殆ど出ずっぱり踊り続けの三津五郎。驚嘆すべき体力。しかも最後まで崩れず、しっかり魅せる。やっぱこの人の本質は踊りなんすよ。これに心理描写の細かい芝居を持ってくれば完璧だったのに。「寺子屋」とは…(まだ言うか)。まあ、最後にこれを観て、なんとなく納得した、ってところでしょうか。

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4/13 「銀幕のむこうに」加藤健一事務所 @近鉄小劇場
加藤健一、西山水木、加藤忍

 再演もの。前回は2年前に観て、そういえば結構『イタイ』芝居だったなあ、と。泣けるけど。
ちょうどこの日、会社でちょっとした(いや結構オオゴトな)事件があって、劇場に行く足が重くて重くて…結局、行ってみたらば、それなりに泣いてる自分がいたんだけど。もう1回再演すると言われても、もう今度は行かない芝居の一つだな。
 ごめんね、加藤さん。

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4/7 「野獣郎見参」劇団☆新感線 @シアター・ドラマシティ
堤真一、高橋由美子、前田美波里、手塚まこと、古田新太、粟根まこと ほか

 堤さ〜ん! ご・ぶ・さ・た!(はぁと)
んなわけで、必ず観に行くとは限らない新感線、堤さん目当てに行ってきました。
いや〜、堤さん、スゴイ! ステージ狭しと暴れ回る、私の観たかった堤さんがそこにいました。やっぱね。「やまとなでしこ」も悪くないけど、堤さんは舞台で輝く人よ〜!堤さ〜ん!!
 これまた、あらすじ書かなきゃ何の事だかわからんだろうってストーリーですが、あやかしの跋扈する京の都で、「男は殺す女は犯す」と金欲しさと本能だけで暴れる知性ゼロの物怪野獣郎、京を支配したい阿部晴明、利用するのかされるのか、あやかしの頭目。なーんて登場人物が暴れ回る、いつもの新感線よりずっと立ち回りが多くて、そして相変わらず派手で面白い舞台。
 今回は東宝が絡んでいるのでその他の出演者も豪華。『あの』前田美波里さんが新感線で下品な妖怪役をやって、しかも新感線お約束の『コケッ』なんて芝居までしちゃうなんて、普通じゃ考えられんでしょー。美波里さん、カッコイイんだ〜。見栄えのする身長と信じられない脚の長さ、顔立ちも妖怪メイク栄えするし(笑)、何より歌唱力が、アンタ、そんじょそこらの劇団員とは違うでしょ、って感じ。なんでも美波里さんはこの舞台をいたくお気に入りで、「また絶対呼んでねー」とおっしゃっているらしいです。ええ、ええ!ぜひ! 高橋由美子ちゃんも頑張ってました。可愛いけど、すごく体力のある人みたい。声も枯らしてないし、ケガもしていないらしいし。
 で、せっかくなんで、堤さん裏話を。東京公演の初日が開いて数日は、あまりに気合いが入り過ぎて、小道具の刀がバキバキ折れていたそうです。体もガチガチ。で、ご本人は「このままでは公演終わるまで俺の体がもたん」と、それ以降の立回りはやや流し加減になさっているそうな。まあね、新感線の立回りはリアルじゃなくて綺麗に見せることが第一だから、それでよろしいかと。
 さらに前田美波里さん裏話。今回の公演は立回りが多くてみんなクタクタ。昼夜2回公演の時など、合間には全員ぶっ倒れてるそうで。そんな休憩時間に美波里さんの楽屋から妙な音が…カッ、カッ、カチカチ、カッカチカチ〜♪ …なんと次のお仕事の為、タップを練習していたらしい…恐るべき体力…
 立回りでいえば、今回はいわゆるコロスというか、様々な妖怪として登場する俳優さんたちがスゴイことになってます。なんでも、いのうえさんが「真ん中でカキッカキーン☆ってやってて、その周りで、右からクルクルッ@、左からクルクルッ@、っていうのがやりたい!」(これ演出プラン・笑)と言ったため、JACだのアクション専門の事務所だのから、よりすぐりで腕のたつ人を選んできたそうで。確かに、クルクルクル〜ッって、信じられないくらい回転してました(トランポリン+宙返り)。こんなところにまでこだわって贅沢に芝居を作る新感線、敬服に値します。

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4/7 「板東三津五郎襲名・四月大歌舞伎」昼の部 @大阪松竹座
板東三津五郎、中村鴈治郎、片岡仁左衛門 ほか

 思いもかけず、スポンサー付きで見に行けることになり、年に1回も座らない沒剞ネで、それも襲名披露のバカ高い公演を見られることになりました。Nベ様、本当にありがとうございました。m(_ _)m(読んでないって)
「石切梶原」:役者が揃って見ごたえがありました。一番最初に観たのは確か菊五郎が梶原で、初見にも拘らず「なんじゃこりゃ」というかなりハッキリした感想を持った覚えが…。その後確か誰かでもう一度観て、去年の七月の地方公演@尼崎で仁左衛門さまの梶原。うーん。芝居に文句はないんだけど、声の調子が悪くて(というか、ここ二年ぐらいずっと悪いんだけど)、せっかくの口跡と声が活かせていませんでした。で。今回。冒頭で書いたような感想。鴈治郎は古風で情のある梶原で良かったです。六郎太夫の吉弥さんは、この人をおいて他にはいない適役、孝太郎さんの娘も、いつもながら可愛くてよかったなー。
「二人道成寺」:二人でやる必要ないだろう、みたいな(笑)。私は「菊之助だけでいい」同行者は「菊五郎だけでいい」と、それぞれ感想を述べておりました。やっぱね、踊りがそれほどずば抜けている訳でもない菊五郎が、息子と同じ格好で舞台に並ぶと、視覚的にはちょっとキツイものがありますよ(暴言)。勿論、道成寺は見た目だけじゃないけど。その直後、TVで大成駒の「道成寺」を見て、「あ、これが本物なのね」と(笑)。これくらい踊りに説得力のある人が踊るのでなければ、結局、客を楽しませるのは見た目だから(暴言2)。
「寺子屋」:…私は仁左衛門さんの松王に思い入れが強すぎるので、なかなか素直には見られないのですが、想像していたほど悪くはないかな、という感じ。(どんな感想や)端的に言って「それほど小さくは見えなかった」ということです。でも、それだけなんだけど(爆)。なんか各出演者の芝居のテンポがうまく噛み合ってない感じ。「桜丸が不憫でござる〜」の大泣きのところも、客席はずいぶん啜り泣きが聞こえていたけど、私は、ぜーんぜん。対する源蔵が仁左衛門さまってのもねえ… なぜ三津五郎が自分の襲名披露に、かなり背伸びしなきゃいけない演目を持ってきたのか、いまひとつ理解しかねました。これだったら、梶原の方がよっぽどニンに合ってる。でなければ、せめて源蔵は仁左衛門さま以外の方にして頂きたかった…これはファンの我侭ですが。

ま、夜の部はお得意の踊りが堪能できるってことで、楽しみにしております。

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3/3 「かぶき座の怪人」花組芝居 @シアター・ドラマシティ
加納幸和、桂憲一、原川浩明、水下きよし、各務立基 ほか

 まずは、シアター・ドラマシティが、たった2公演とはいえ、補助席まで満員なのにびっくり。おいおい、花組っていつからこんなに集客力ついたんだ?!いつもは近小(近鉄小劇場)で後ろが空いてんのに。しかも、客席に男性多し。オバサマ多し。どーしたんだ、花組!(笑)
 ま、そのへんはいいとして、こうも客が多いと、ファンとしては少々距離を感じて醒めてしまう部分もあり、幕が開いてしばらくは世界に入り込めず。しかも、パンフレット限定200部とはどーゆーことだ?!10分前に入ったら買えなかったぞ!(怒) …超ムカついた私は、次の日にもう一度観に行ったのでした。結構大事な用もあったのに、それもぶっちして……狂ってるよなあ。まあ、パンフ欲しさっていうのは単なる言い訳で、それだけ内容は良かったし、役者が見たかったってことなんだけど。

 さて、芝居。というか役者の話ね。
 とりあえず、加納さんの芝居のセクハラ度がグレードアップしてました(笑)。誰かれかまわず、ブッチュブッチュとあんた…(苦笑)。各務の膝に座ってイチャイチャするし。パンフの脚本家との対談を読むと、加納さんがそんな芝居入れた訳じゃ無いみたいなんだけど、それにしても、結構嬉しそうに見えたのは私だけじゃないハズ。それから、お色直しの数々。1役だけなのに10着はあったんじゃないのかなあ。イライザ風あり、振袖、紫のガウン、ウェディングドレスまで!!…お美しいユキ様をたっぷりと堪能させていただきました。んもー、好きにして下さい!! 芝居面では、改めて、この人は「女優」なんだなあ、と。でも、女優が演じると、おそらく女の業や母親の情が前面に出てしまうところを、女形であることで踏み止まって、より深い、人間としての「運命」みたいなものを見せてくれたんじゃないのかなあ。漠然とですが、今回は、脚本家/演出家の立場がやや緩かった分、かなり役者としての自分を掘り下げられているような気がしました。やっぱ、役者・加納幸和、いい!
 で、加納さん演ずる「文明座の看板女優」に可愛がられている「若手人気俳優」に各務立基。まんまやん!(笑)ハマりすぎて怖いっちゅーねん。でも、この人は「海神別荘」に引き続き、「クソ生意気でやんちゃなガキ」役がぴったりで、目を奪われてしまいました。その前の「天守物語」では捕手の一人なんですね。つまりは端役。パンフの写真を見ても、短かめの黒髪で目立つ様子などなく…「海神別荘」で抜てきした加納さんの眼力に感服いたしますです。今の、やや長めのワイルドなド金髪も、ゴーマンな雰囲気を出すのに一役かってるのかもね。で、あっさり各務にハマった私は、パンフをひっぱり出してきたり、花組芝居HPを(なんと初めて見たんだけど!)読む読む(笑)。で、ふーん、カガミリキって読むのねー、でニックネームはRickyと。え、もう30才なの?へ、鳶職だったって?うわっ、酒飲み。などなど。今日1日でずいぶん色んな事を知りました。こういうハマり方は久々だな。
 …にしても、なんで私の好きな人はみんな酒飲みなのだ?!

 他の役者や芝居、脚本、演出、についても色々言いたいことあり。あ、それに、あらすじぐらい書かないと、何のことだか分かんないか。でもまた後日ね…スイマセン。

ということで、ちょいとだけ追記。
 今月の「演劇ぶっく」に、前回の「海神別荘」の記事が載っていて。でも、インタビューは全て各務立基。嬉しがって、早速買いましたとさー(←馬鹿)。それで分かったこと。彼は以前、俳優座にいたのだそうだ。なるほどねー。ちゃんとした演劇教育を受けたっぽい、新劇っぽい芝居だと思ったんだー。花組は異端児っぽい人が多いから(役者自ら「アングラ」って言ってたもんね)、彼のような役者は、かえって自分のキャラクターや地位を築き易いでしょうね。下手すると役柄が固定されてしまう危険性はあるにしろ。とりあえず、これまで「王子様」役は桂憲一いっぽんだったのが(私は彼の容姿や眼や動きは評価するが、なんせ発声と口跡が今ひとつで、それは常に少々不満だった)、これからは各務にも役を振れる、ということで、花組芝居としての芝居の幅が広がることになるんでしょうね。楽しみです。

 これだけじゃ何なので、あらすじも書いてみましょう。パンフより引用。

 今年、創立100年を迎える国立天地劇場。現在行われている公演は、新劇の名門・文明座による『欲望列車』。主演の九重八重子(加納幸和)は、圧倒的な芝居で観客を魅了する新劇界の大スターだが、プライベートでは多数の男性と浮名を流し、50才を過ぎても独身を守っている。彼女が神のようにあがめる大先輩・春杉夏希(溝口健二)が諌めても、こればかりは修りそうも無い。今も『欲望列車』の共演者である劇団の人気若手俳優・山風アラシ(各務立基)と怪し気な雰囲気。
 そんなある日、八重子の楽屋に台湾のノンフィクション作家・劉秋芳(大井靖彦)が取材に現れ、「絶世の女形・六代目宇治乃川霧の霊(八代進一)が、”かぶき座の怪人”となって天地劇場に出る」という噂を口にする。先代の川霧が、今はなき「死人座」の怪人だったのを受け継いで、最後の舞台になった天地劇場に居座っていると言うのだ。事実、劇場支配人・早瀬の元に、「怪人より」と署名された謎の封書が届く。
 その頃、天地劇場のリハーサル室では、歌舞伎界の風雲児である二代目男女川恋助改メ初代恋寿(原川浩明)と、彼の息子・二代目男女川恋松改メ恋助(桂憲一)のダブル襲名披露狂言の稽古が行われていた。芸養子である恋松は、自らの才能に疑問を持ち、伸び悩んでいる。
 一方、恋助から息子に付いて相談を受けた八重子は、偶然、悩み苦しむ恋松と出会い、彼と一晩飲み明かす。次の日、一緒に遅刻して来た二人は、お互いに一時も離れがたい程の思いを抱いていた。しかし、折しもその日、恋松不在の稽古場で父・恋助が突然倒れる。また恋松の母・逸美は、息子と八重子のただならぬ雰囲気に、異常な程に激怒する。
 そして、『欲望列車』千秋楽当日・・・

 ・・・こんなお話です。わかります??

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