しばいにっき

2000年11月 2000年12月 2001年1月 2001年2月
1「吉朝一門会」行けず… 1「AAAライブ」福山〜! 2「松竹座初春大歌舞伎」昼 23「チャーリー・ブラウン」
5「文楽11月公演」第2部 8「シラノ ザ・ミュージカル」 5「新春狂言」 24「HEP学習塾・落語」行けず
11「上方落語を聞く会」 10「吉例顔見世大歌舞伎」昼 14「松竹座初春大歌舞伎」夜  
12「生駒市民文化祭」勘弁… 15「年末ジャンボ落語会」 「文楽初春公演」昼  
17「吉朝学習塾」 16「リバーダンス2000」 26「初春しんおん寄席」   
19「文楽11月公演」第2部 22「海神別荘」 30「文楽若手素浄瑠璃の会」行けず  
27「三島由紀夫・近代能楽集」 26「吉例顔見世大歌舞伎」夜  
28「十色会」   31「桂吉朝独演会」行けず  

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2/23 「きみはいい人。チャーリー・ブラウン」 @シアター・ドラマシティ
小堺一機、土居裕子、本間憲一、池田有希子、佐野瑞樹、市村正親

 なにが観たかったって、市村@スヌーピー!! 期待どおり、期待以上の魅力で、私は完全にノックアウトされてしまったことを白状しておきましょう。市村さんスゴすぎ!「シラノ」の時はシリアスだったから遊びも少なかったけど、今回はコメディだからアドリブも自由奔放。お腹の空いたスヌーピーがゴハンをもらってEXCITEする(笑)「サパー・タイム」では「どこのショーですか?!」というぐらい、ノリノリでサービス精神が全開。客席も大ウケ。たぶんあの場にいて市村さんに魅了されない人はいなかったんじゃないでしょうか。この分でいくと、「市村座」とかって、めちゃくちゃ面白そうじゃん。絶対観に行く!!

 あ、本題の芝居の方ね。 今回は「シラノ」と違い(暴言)、一人を除いて(笑)ちゃんとしたミュージカル俳優が揃っておりました。芝居自体は、とりたててストーリーのあるものではなく、チャーリー・ブラウンや友達、スヌーピーの日常を散文詩のように(或いは4コマ漫画のように)描いていくもの。いいひとだけどドジなチャーリー・ブラウン、しっかり者の妹サリー、意地悪なルーシー、ピアノに夢中のシュローダー、毛布を手放せないライナス、時には犬らしく気紛れで時には人間以上に哲学者のスヌーピー。楽しい、ほのぼのと幸せになれるミュージカル。「スヌーピーだから子供向け」じゃなく、しっかりと大人をターゲットにしているようで、客席も九割九分が大人のお客さん(日曜に行けばまた違ったのかな)。私自身は芝居にしろ何にしろ、ちょっと毒気のあるものが好きだけど、たまにはこういうので心のクリーニングもいいよね、と。
 小堺一機@チャーリー・ブラウンはさすがに笑いのツボを心得ていて、一番笑わせてくれる。ほのぼのとして全身から「いいひと」な雰囲気が漂っているのも、チャーリー・ブラウンにはぴったりではないかと。土居裕子@ルーシー。すいません。私はこの人が音楽座時代から大好きでして。かなり冷静では観られないものがあります。舞台で土居裕子に泣かれると私も100%の確率で、泣く(笑)。生で観たのは本当に何年ぶりだろう。いつまでたっても、たまらなくキュートな人。彼女を観られて幸せでした。本間憲一@シュローダー。失礼ながら「誰この人?」状態でしたが、ミュージカル俳優としての実力は確かなもの。どうして私は今まで知らなかったのかな。池田有希子@サリー。アメリカの高校の演劇科を出ているそうで、確かにアメリカっぽい、迫力ある歌とダンスを見せる人。ジャニーズ事務所の佐野瑞樹くん@ライナス、悪くはないんだけど(踊れるし、一応歌えるし)、やっぱりこのメンバーじゃあ、ちょっと分が悪い。最後の最後で大トチリもしてくれたし(苦笑)。そして市村さん、冒頭に書いたように、ほんとすごい!やっぱすごい!私の周りにいる誰もが薦める、その理由を身にしみて感じました。やっぱ「シラノ」は共演者に恵まれてなかったというべきでしょう。今回のように、ミュージカル俳優としてメシを食ってる人たちと並んでも、その存在感は飛び抜けていました。ブラボー!市村さん!
 えー、というわけで、また好きな人が一人増えてしまいました(苦笑)。

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1/30 文楽若手素浄瑠璃の会 @TBホール

 報告会が長引いた上、上司につかまったので、行けなかった・・・けど、チケットを買った時に名前を書いておいたので、「ご来場ありがとうございました」の葉書だけは来た・・・悔しさ倍増(笑)。

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1/26 初春しんおん寄席 桂吉朝独演会 @リサイタルホール

「犬の目」桂しん吉
「明石飛脚」桂吉朝
「おごろもち盗人」桂あさ吉
「はてなの茶碗」桂吉朝
「厄払い」桂吉朝

例によって、遅刻で前座聞けず。
「明石飛脚」は小咄の連続のような落語。珍しい形式。
「はてなの茶碗」そりゃもう、米朝さんのテープで何回となく聞いた話。面白いんです、が、疲れのあまりついウトウト…(ショック!)吉朝さんが良くないというわけでは全然ないんだけど…最近ダメだなあ、私。
「厄払い」落語らしく、ボ〜ッとした男の出てくる噺。吉朝さんは、こういうボ〜ッとした「アホ」な男をやらせると天下一品。あと、遊び人の若旦那とかね。それって結構、吉朝さん自身に似てるのかも?

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1/14 松竹座初春大歌舞伎 夜の部 @松竹座

「土屋主税(つちやちから)」中村鴈治郎ほか
「勧進帳」片岡仁左衛門ほか
「新版色讀販(しんぱんうきなのよみうり)ちょいのせ」

 とりあえず「勧進帳」のことだけ。いやはや、情のある勧進帳でした。『歌舞伎十八番の内』とある通り、市川團十郎系の演目。ってことは、型の美しさや迫力で見せる演目のはずなのに、仁左衛門さまの弁慶の情あること、心優しいこと!荒々しいだけの弁慶でなく、主である義経への愛情があふれてくる芝居。勧進帳を観ながら客席からすすり泣きが聞こえるなんて前代未聞。終演後も、複数の友達から「泣けた〜」という感想を聞きました。これまでは絶対に聞かなかった感想です。
 仁左衛門さんは、おそらく、自分の特質=線が細いことや、動きがどうしても柔らかくなってしまうこと、型からではなく心からで無ければ芝居に入って行けない性分、そんなことを考え抜いた上で、この弁慶を作ったのでしょう。江戸系の従来の「勧進帳」に慣れた人には違和感のある勧進帳だったろうし、演技過剰で「こんなの勧進帳じゃない」という意見もあるとは思いますが、私にとっては、とても新鮮で感動的なものでした。仁左衛門は新しい「勧進帳」を作ったのだと感じ、色んな意味で涙の出る一幕でした。
 私は一生この人のファンであり続けるだろうな、と改めて思いました。

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1/5 新春特別公演 狂言 @新神戸オリエンタル劇場

「筑紫奥(つくしのおく)」茂山宗彦、茂山正邦、茂山千五郎
「舞初式」
新春トーク:茂山正邦、茂山宗彦
「二人袴(ふたりばかま)」茂山千五郎、茂山千三郎、茂山茂、茂山童司

 思い出されるのが「新春トーク」だけなのはなぜ?(笑) 茂山家の年末年始の恒例行事を紹介。仲良しほのぼの一族の年越しは笑いでいっぱいのようです。それにしても年始の狂言師のお家は忙しいようで…

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1/2 「寿 初春大歌舞伎」昼の部 @松竹座
中村鴈治郎、中村富十郎、片岡仁左衛門、片岡我當、片岡秀太郎ほか

『20世紀の終わりと21世紀の始まりを孝夫さまと共に』その2(爆)。正月初日らしく、松竹座は着物姿の方が大変多かったです。話によると扇千景建設大臣もいらしていたとか。見たかったよう。
「碁太平記白石噺」揚屋:文楽では観た事があるけど、歌舞伎では初見。…文楽の方がいい…比べるのはよくないことかもしれないけど。文楽は太夫がどんなにエキサイトしても舞台の上は人形だからある程度中和されるわけ。でも歌舞伎だと役者がエキサイトすると、もう止まらないからね〜。初日だからか、出演者のコンビネーションもいまいちかな、という気もしました。
「羽根の禿」「うかれ坊主」:よくわからないけど、中盤で意味も無く色んな人が出てくるのは、役者の数を消費しようという意図ですかね。そんなことするんだったら、もっと芝居の演目を選べっての。
「祇園祭礼信仰記」金閣寺:これまた初見。桜の花びらで鼠を描くとかリリカルな設定はつとに有名ですが、ふ〜ん、こんなんなのね、と。あまり感動もなく観てしまったなあ。舞台のセットが二階建てになっていて、大セリで上がったり下がったりするのには「おお」とシロートのように感動してしまったけど。仁左衛門さまは待望の登場ながら……喉の調子がよくないようで、声が弱くて、ほんっとーに残念。調子が良ければこんな役(久吉)なんてチョチョイのチョイだと思うのに。松三郎さん、松次郎さんほかお弟子さんたちは立回りで登場。花びらの散乱する板の上ではかなりやりにくそうでした。松次郎さんは今月これだけ!マジ?
 というわけで、21世紀の始まりにしてはやや不満もあった正月興行。とにかく仁左衛門さんの今の喉の調子では弁慶なんて勤まるのかしらん、と大いに不安。失敗したら叩かれまくるのは目に見えてんだから、100%完璧な体調で臨んでほしかったと切に思います。ああ、14日が不安…

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12/26 「吉例顔見世大歌舞伎」夜の部 @南座
中村雀右衛門、中村鴈治郎、片岡仁左衛門、板東玉三郎、中村勘九郎ほか

『20世紀の終わりと21世紀の始まりを孝夫さまと共に』を合い言葉に(爆)顔見世の千秋楽を観てきました。
「源平布引滝」実盛物語:仁左衛門さまは実盛。敵方とみえる武将ながら、実は源氏にも心情的には与している。前半の「(葵御前のお腹の中にいる)跡継を渡せ」という時代物らしいところから、葵御前のお産が気になって覗こうとする子供をなだめたり、洟をかんでやったり、世話っぽい場面もあって、仁左衛門さんの良い所が多面的に出ていたように思えました。芝居自体も、真底悪い人というのが出てこなくてホロリとさせられて後味のいいもの。多分初めて観るのだけど、この芝居好きだな〜。ついでながら松次郎さん、漁師三人組(松嶋屋の弟子たち)の一人として登場して台詞がありました。きゃ〜、顔見世で台詞よ〜!嬉しいわ〜〜。
「道行旅路の花聟」落人:鴈治郎&雀右衛門。いくつになってもジャッキーは綺麗。(それだけかいっ) いや、最近見ないけど孝夫&雀右衛門コンビはかなりお気に入りなので。この二人で観たいな〜、なんて思ってしまったものだから。今思い出すと、ガンジーのことは全然記憶にないのね。どうやら見て無かったらしい…
「籠釣瓶花街酔醒」見染より大詰まで:待ってましたッ!という感じの一番。とりあえず玉三郎は想像を絶する美しさですよ、悔しいけど。吉原で権勢を誇る花魁である八ツ橋が田舎者の次郎左衛門を(やや見下し加減に)笑う、この芝居では一番の見所といえるシーンがあるのだけど、3階から観ていてもそりゃもうゾッとするほど綺麗で完璧でしたね〜。今まで何人かの役者でこの芝居を観たけど、今回やっと「本物の」八ツ橋の笑いを見られたという感じ。やっぱりここで客席から笑いがおこるようではイケナイのね。次郎左衛門と同じく腰抜かすほど妖艶でなければ。私は最近、玉三郎に対しては「打掛屋」とか「キレイキレイ屋」とか言い放っていて、あまりいい印象を持っていなかったのだけれど、いや今回は参りました。白旗です。愛想尽かしの場面の芝居も驚くほど良かったし(驚くのも失礼なんだけど。本来はとても芝居の上手い人だから)、斬られて死ぬ型の美しいことも、もうお手上げ(笑)。今月だけは「玉三郎様」と呼ばせて頂きます(笑)。周りの傾城や新造も綺麗に手堅く揃えて、全く危な気なし。女形では八ツ橋の次に重要な八重には上村吉弥さん。なんと初役だったらしいですが、驚きの好演。愛ちゃん@七越も頑張ってたな〜。仁左衛門さまも八ツ橋の間夫役で出てたけど、私はこいつが嫌いなんだ〜、ごめんなさい。またまたついでながら松次郎さん、傾城七越の若い者(傘さし係)で舞台を横切りました。台詞はなし。

※後日談。今月は歌舞伎座のごとく舞台写真が売られていたのですが、当然、幹部俳優のみでしょー、ってことで、私は仁左衛門さまの写真だけをサクサク買い(写真売り場が喫煙スペースの隣で煙草嫌いの私にはかなり不愉快だったので)、後は見向きもしませんでした。で、年明けに会った友達から「愛ちゃんの写真に松次郎くんバッチリ映ってたよ〜」と言われて…バッタリ(笑)。「えー!カラー○ピーさせてー!」と叫ぶ私に、友達の友達が「私2枚持ってるよ」と神のお言葉。ありがたや〜!ということで、無事に譲って頂きました。むふふ。
※さらに後日談。この下の芝居でハマった各務、実は昔私が何の気なしに録画しておいた芝居「西鶴一代女」(加納幸和演出)に出演していました。その役所がなんと、浅丘ルリ子演じる吉原の太夫の道中で、太夫に傘をさす役。同じかい〜っ! いやしかし、各務は鬘も似合う二枚目でしたわー。うっとり。

 さて、顔見世夜の部は、役者が揃い、演目が揃った、20世紀を締めくくるに相応しい、華やかな興行でした。ここ数カ月歌舞伎では味わったことのない充足感を味わいつつ、劇場を後にしました。

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12/22 「海神別荘」花組芝居 @近鉄小劇場

 原作は泉鏡花。強欲な父親のために財宝と引換に海にしずめられた美女、海底では蛇体の公子が新妻を迎える。父親に無事を知らせたい女は故郷に戻るが、その姿は人々には蛇体としか見えない。絶望した女は公子に「殺せ」と言うが、自分を殺そうとした刹那、「美しい」と公子の美しさに気付き恋に落ちる。二人は互いの血を啜り、永遠を誓う。
 ・・・泉鏡花やな〜・・・一瞬で恋に落ちたり血を啜ったり人間の目には魔としか見えない者が美しく見えたり。「海神別荘」は今年、玉三郎が新之助と一緒にやったもので、いかにも玉三郎の好きそうな話。加納さんはこの芝居に御不満でもおありだったんでしょうか(笑)。玉三郎流に対抗するかのように、徹底して地味な衣装(黒いシャツやトレーナー&黒いパンツ、ほとんど私服)、地味な舞台装置(何もナシ)、洋風BGM(タンゴ)、で統一。う〜ん、地味ですな。花組って時々こういうのやるのよね。それはそれで楽しい時もあるんだけど、今回は主役の二人(加納幸和&各務立基←ほとんど新人、大抜擢!)以外はほとんど役らしい役ではなかったのもあって、役者さんたちの魅力が生かし切れていなかった印象。でもとりあえず各務さんはかなりのめっけもん。男前&良い声&芝居も上手い。花組の名簿(ほぼ年功序列)では一番下のグループに入るんですが、その前にどこかの劇団で経験あるのかも。これからも要チェック。
 次回公演は来年3月、伝説の名作「かぶき座の怪人」再演。めっちゃ楽しみ〜!

2001/3/12 追記。
「ほとんど私服」とは失礼な!「A.A.R.」というブランドの服だそうです(笑)。

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12/16 「リバーダンス2000」 @大阪城ホール

 最近かなり知名度が上がってきた、アイリッシュダンス(上半身を動かさずない足だけのタップダンス)カンパニーの日本では2回目の公演。朝のワイドショー「トクだね!」でキャスターの小倉さんが「今年観た舞台の中で一番素晴らしかった!」と絶賛していて、観たいなあと(あまりに単純な動機だが)思いつつチケット完売と聞いて諦めていた公演。偶然にも友人の後輩が行けなくなり、私にもおこぼれが。ラッキー!!
 感想。とにかく、感動!感激! 一曲目から衝撃に打ちのめされて涙が出たってば。人間の足とは思えないっ!神業のようなタップの連続。しかもそれがアンサンブルで寸分の狂いもなく揃ってるし。百分の一秒単位でリズムが刻めるんだ、この人たちは。特に男性プリンシパル+8人の男性のみのアンサンブルが良かったねえ。自分の目と耳(タップは音が命)を疑ったもん。すげー。で、そのまま隊列移動とかしちゃうんだよ〜。何なのこの人たちは。ほとんどが子供の頃からレッスンを受けたアイリッシュダンサーということだけど、普通一人で踊るものだと全員揃ってというのは苦手なのかと思っていたら、大間違い。
 今回のテーマは「Journey」ってことで、アイリッシュだけでなく、フラメンコあり、ロシア民族バレエあり、NYのタップあり、それらとのコラボレーション。それってややもすると「迎合」になりがちだけど、リバーダンスは違った!他のダンスと共演し競うことで、さらにアイリッシュダンスへの誇りを際立たせるというか。使い古された言葉だけど「民族の誇り」を感じたよ〜。特に同じタップであるNYのストリート系タップとのステージは、もう感激モノ。同じタップだけど表現方法は全然違う、でもどちらが良くてどちらが劣ってるなんてことは全然ない、どちらも素晴らしいものなんだと。客席も拍手だの「うぉ〜!」だのピュ〜ピュ〜だの、日本人とは思えないえらい盛り上がり。こんなダンスだけでなく、ステージは歌もあり、生バンド演奏、フィドル(バイオリン)演奏もあり。このフィドルのねーちゃんが凄かった!超絶技巧を難無くこなしながらステージ狭しと暴れ回る〜。下手するとダンサーも食っちゃうよ、てなもんだ。そしてダンスと歌で世界を一周した後は、アイルランドに戻ってアイリッシュダンスを見せつけ、世界の音楽との融合。
 も〜、感動!感動!! 今度こそ間違いなくスタンディングオベーションの嵐!アリーナはほぼ全員立ってました。スタンドもそこかしこに。日本でこれだけ自然にスタンディングオベーションが起こるのってホントに珍しいんじゃない?しかも城ホールで。だからね、リバーダンスは「ほんまもん」ですよ。
 うう〜っ、堪能したあ〜〜〜!!

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12/15 「吉朝・千朝 年末ジャンボ落語会」 @ワッハ上方演芸ホール
桂吉朝、桂千朝、桂しん吉

 今回は上方落語の定番「東の旅」(「弥次喜多」のように、清やん/喜公が大阪からお伊勢参りをする、その道中のお話。正確にいくつあるのか知らないけど、多数の噺から成り立っている)から、いくつかを。

「旅立ち」しん吉
「煮売り屋」吉朝/千朝かけあい
「七度狐」千朝
「軽業」吉朝
 =中入り=
「けんげしゃ茶屋」吉朝
「蔵丁稚」千朝

 なんとまあ、寝てしまった!!吉朝さんの「軽業」で!疲れていたとは言え、私的には非常にショック!そのかわり、「けんげしゃ茶屋」では楽しませてもらいましたけど。吉朝さんはお茶屋ものにやたら強い(笑)世が世なら『若旦那』として落語の噺に登場するような人だったに違いない。今日は千朝さんが意外と芝居上手なことも知って、かなり得した気分。でも、寝てしまったのはやっぱりショックだなあ。
 噺が終わった後、恒例のプレゼント抽選会。今回のプレゼントは、お伊勢参りならコレでしょ、ってことで、赤福餅&二人の手拭セット。サービスいいんだなあ。当たったことないけどさ。

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12/10 「吉例顔見世大歌舞伎」昼の部 @南座
中村雀右衛門、中村鴈治郎、片岡仁左衛門、板東玉三郎、中村勘九郎ほか

 師走、年の瀬といえば、何を思い出しますか? 私にとっては顔見世。さすがに10年以上も毎年行ってりゃね。というわけで、今年もようやく顔見世を見てきました。南座に上がる『まねき』と鴨川を飛び交う『ゆりかもめ』つき。
「寿曾我対面」:このぐらいの大顔合わせだと、安心してみていられる(笑)。
「身替座禅」:勘九郎&左團次の手に入った演目。左團次さんが痩せてコワさは半減?でも可愛らしさ(?)は倍増。しかし勘九郎って人は観客の心を掴むのが実に上手いですね。
「阿古屋」:玉三郎@阿古屋は2回目。・・・寝た(笑)。衣装が豪華なのも三曲(箏、三味線、胡弓)が上手なのも、2回目になると新鮮味に欠けるというか。ちなみに松次郎さん、最初の方に捕り手として登場。最初に出てくるので目立つ。嬉しい(笑)。
「二月堂」:きゃ〜!孝夫さんがボーズですよ!ボーズ!どんなもんかいな〜、と思っていたら、涼し気で聡明そうでちょっと哀し気で、ス・テ・キ(笑)。前半はそんな感じで澄ましているのですが、後半、生き別れの母と再会して嬉し涙でかいがいしく世話を焼くのも実に孝夫さんらしくて、いいなあ、と。きっと他の人にはできない役です。ところで、この演目は数年前に文楽で見た事あり。その時は通し狂言でかなり綿密に母親の方のさすらいを描いてあった(と思う)のですが、今回は時間の都合もあって短かめ。でも「志賀の里」から上演したのは「二月堂」に到るまでの経緯がわかってよろしかったんじゃないかと。蛇足。松次郎さん、良弁の靴を持って控える役でした。あの、雛飾りの真ん中へんにいる、緑に白い狩衣のお爺さん&若い男コンビがいるでしょう、まさにあれ。じ〜っと座って控えておられました。

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12/8 「シラノ・ザ・ミュージカル」 @大阪松竹座
市村正親、西田ひかる、山本耕史ほか

 なーんか、私の周りには市村ファンが多い。「すっごい良いよ〜!」と幾度となく薦められ、ようやく重い腰を上げることに。シラノはジェラール・ドパルデュー主演の映画で見たことがあって、どうしても比較してしまう。シラノはもっといかつくて恐い男でなきゃ、ロクサーヌはもっとカリスマ美女でなきゃ、クリスチャンはもっとバカっぽくなきゃ、等等。台詞の殆どが歌という本格的ミュージカルを見るのも初めてで、最初は色々違和感。それには後半慣れたけど、西田ひかるは「日本語をちゃんと発音できない」のが致命的で、何を言ってるのか分からない。山本耕史は若いけど芸歴長いだけあって、意外と堅実。この二人に挟まれるとさすがに市村さんはちゃんと「ミュージカル」してて貫禄。でも市村さんだけじゃあね。もっと張り合える人たちを連れてきて、その中でも市村さんはやっぱり抜きん出て素晴らしい!!って風にしないと。といいつつ、来年の「きみはいい人・チャーリー・ブラウン」(市村@スヌーピー)を見に行くのであった。
 蛇足ながら、舞台装置がいまいち。松竹座のように高さのある客席を想定していないのか、私のいた3階からは舞台奥の高いセットに立たれると頭が見えず、舞台前方の凹凸のために、友人のいた1階最前列からは非常〜に見にくかったらしい。東京では多分、客席の奥行きが長くて高さの低い劇場でやったんでしょうね。再考を求む。
 さらに蛇足。なのに、新聞の広告には「連日スタンディング・オベーション」「感動の嵐」などなど派手な言葉が。ホンマかいな、っていう・・・以上、イヂワルな私でした。

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11/27 「近代能楽集」 @シアター・ドラマシティ
作:三島由紀夫、演出:蜷川幸雄、出演:藤原竜也、高橋恵子、壌晴彦、高橋洋ほか

 見てきましたよ〜、2度目のナマ藤原くん(笑)。それだけかいっ、って感じですが、なんといっても友人が私をこの芝居に誘ってくれた時の言葉は「藤原君の芝居行く?」私「行くっ!(即答)」でしたから〜。原作が三島由紀夫とか演出が蜷川とか、そんなことはこの際どうでも良いのね、藤原くんさえ見られれば(爆)。事前の期待はそんな感じ。まあ、見てくれだけの子だと思ってたわけではないけど、今回は9,000円の料金でおつりが来る程見ごたえのある素晴らしい舞台でした。 芝居は2本立て。
「卒塔婆小町」壌晴彦、高橋洋ほか:詩人(高橋)は公園で醜い老婆(壌)に会う。老婆は昔「小町」と言われた美しい女だった。いつしか詩人は深草少将、老婆は小町に。小町は「私を美しいと言った人は皆死ぬ」と。しかし小町を愛する深草はその言葉を口にしてしまい・・・私にとって「そとばこまち」とは、生瀬さんとか山西さんとかがいる、アノ劇団。戯曲が苦手なので三島の原作も読んだ事が無く、勿論能の方は全く。そんな状態で望んだ芝居であるにもかかわらず、感じるところ、考えるところ大でしたねえ。やっぱり三島は深いわ。原作も買ってちゃんと読んでみないと。演出は蜷川ちっく。舞台の上から赤い牡丹の花がボタボタと落ちてくるし、老婆の衣装は端切れのパッチワークとアンティークのレースでものすごーく手の込んだもの。役者。壌さんはスゴかった〜。衣装もメイクもそのままに、老婆は老婆、小町ははっきり小町という美しい女に見えるのだから。(「この人で『王女メディア』をやっても面白いんじゃないかなあ。徳サマには負けるけど」なんて思っていた矢先、その嵐徳三郎さんは亡くなってしまいました。衝撃。そして合掌…) 美しいということは悲しいことなんですね。いつか滅びるのだから。そして、詩人役の高橋洋くん(28の男を「くん」呼ばわりしてしまうところに自分のオバサン度を感じるが)、独特の雰囲気のある、すごくいい役者でしたねえ。私は初めて見たので「お、めっけも〜ん!」と喜んでいたんですが、ニナガワ・カンパニーにいて蜷川さんの芝居にはよく出ているようです。知らなかった。これからチェックしようっと。(こうして観劇本数が増えていくのよ・・・)
「弱法師(よろぼし)」藤原竜也、高橋恵子ほか:”ほか”って書いてますけどね、その”ほか”は鷲尾真知子さんだったり筒井康隆さんだったりするわけ。びっくりですよ。こんなベテランを相手に一人で主役を演じる藤原くん。大したもんだわ。空襲で目を焼かれ養父母に拾われた俊徳(藤原)。二十歳になった彼の前に実父母が現れ、家裁で調停が開かれる。養父母は彼を「狂気」と表現し、彼の言には全て従う。実父母は愚直な凡人。俊徳は彼らに対しひたすら傲慢に振る舞う・・・登場した藤原くんはド金髪に真っ白なスーツ、サングラス。客席の通路を舞台に向かって歩む姿、既に光を放つ、というのでしょうか。スター、カリスマというか。特にこの役は三島本人の投影ではないかと言われているものなので、よほど役者がハマらないと成立しない芝居なんですね。まさに藤原竜也のためにあるような芝居。「狂気」と見えたのは芝居、調停委員(高橋)の前で本音をさらけ出し、服も脱ぎ捨てて空襲の恐怖を語り、叫ぶ俊徳。かなり叫んでるんですよ。でも声は枯れていないし台詞もくっきりと分かる。そんなことは当然?でも劇場中を制するこの圧倒的な迫力と存在感。たかがアイドル?ほんの3年前までふらふらと遊んでた半分不良みたいな子よ?でも、私の受けた感動は「打たれた」という言葉がふさわしいです。この子はテレビで見る姿とは全く別の世界を持ってる子です。舞台での藤原竜也は本当に素晴らしい。また近い内に舞台に立ってくれることを心から期待して待っています。

 後日談。私の観た次の日に観に行った友人Fさんは藤原くんを初見。私の送ったメールは「藤原くん、良かったでしょ(断言)」でしたが(笑)、Fさんからの返事はさらにすごかった。Fさんのメールはいつも長文なのですが、その殆どを費やして「藤原くんがいかに良かったか」を延々と語っておられました。まさかここまでハマってくれるとはね〜。びっくり。でも嬉しい。こうやって「ホンモノの藤原ファン」は増えていくのよ。ふっふっふ。Fさん、次も行きましょうね〜。
 もひとつついでに。この日のドラマシティーは見た事のない客層でした。すなわち、中心的藤原ファン層である、”おねーさん”が殆ど。開演前にロビーを埋め尽くす、ちょっとアダルトな”おねーさん”たちの群れ。壮観でした(笑)。

 この前藤原くんを観たのはいつ〜?と思って見返すと、去年の11月。もう1年も前のことなんですね。1年に1度の逢瀬(笑)。いやいや、十分だけどね。

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11/17 吉朝学習塾 @梅田・太融寺
桂吉朝、あさ吉、吉弥、米吉、吉坊

 タイトルに「学習塾」とあるごとく、吉朝さん一門の勉強会です。太融寺は東梅田にあり、その敷地内にある2階建ての上の畳の大広間で落語を聞きます。ここはよく若手の落語家が勉強会をするところ。文楽劇場で吉朝さんを聞くのも感慨深くてカンゲキものだけど、こういう狭いアットホームな空間で聞くのもまた格別。来ている人はみんな吉朝さんのファンだから、雰囲気もすごくいいしね。

「厄払い」桂吉坊
「七段目」桂米吉
「不動坊」桂吉弥
「寄合酒」桂あさ吉
「寝 床」桂吉朝

吉坊:可愛い(笑)。一番若いお弟子さんで、確かまだ高校生か高校を出たばっかりで、ちゃんと声変わりしてないようで、声が高い高い。でも度胸はあるし、笑ってもらおうという根性が見えるし、いいなあ、と。何より愛嬌があるのがいいですね。愛されるってことは大事なことです。
米吉:たぶん、初めて聞く。小劇団のワークショップに参加していたってことは、芝居好きと考えていいのかな?意外に声が大きくてしっかりしてるのにびっくり。吉朝さんのお弟子さんたちはみんなきっちり古典落語を勉強してますね。私はこの噺に思い入れがありすぎて困るのだけど、型の美しさ云々を除けば、彼の若さを考えれば、いい出来だったかと。
吉弥:本日は出だしちょいと落ち着きがなかったですね。自分でも言ってたけど。明るくて声も通るし姿も良い人。出だしを除けば全く難点なし。
あさ吉:もう、何なんでしょうか、この人は。面白すぎます(笑)。決してしゃべりが上手いわけじゃないんですよ、落語も。はっきり言って、下手。でも面白くて面白くて仕方ない。不思議だ〜。今日は本題の噺は半ばで切り上げて、昨日まで仕事で行っていたという「ドイツ漫遊記」を前半に。小米朝さんともう一人、女の噺家さんと3人、おもろいエピソード満載のドイツ旅行だったようで。一つだけネタばれ。オランダについて、おとぎの国のような町並みに感動したあさ吉くん、一言「うわ〜、ハウス・テンボスみたいですね〜!!」小米朝「阿呆!ハウス・テンボスがこっちを真似しとんねん!」・・・さすが。
吉朝:噺は素人浄瑠璃に夢中の家主さんの会につきあわされた店子さんたちの悲喜こもごも。ということで、文楽の話も少し。意外にも吉朝さんの文楽初体験の感想は「・・・なにこれ?」だったそう。高校生の上田君(=吉朝さん)が「訳分からん」状態なのに大夫さんは勝手に盛り上がるわ隣のオバハンは泣きはじめるわで「何考えとんねん」という感じだったそう。それが今や、ねえ・・・噺の方、以前、南光さんで聞いた時「私はこの噺のサゲがあまり好きじゃないんです。ようわからんから」と言って半ばで切り上げてしまったことがあったんですが、吉朝さんは今まで聞いた誰よりもサゲに到る場面を丁寧にやってはりました。まあ、おかげでサゲは綺麗にまとまってたんじゃないかと思います。

 吉朝さんがこの日のマクラでしゃべっていたこと。来月リリパット・アーミーのメンバーと一緒にやる、いわゆる『天地会』の打ち合わせのため、わかぎえふさんと喫茶店で話していると、隣のテーブルにいたオバサマ二人連れが、”典型的な”伝票の奪い合いを始めたそうです。「ここは私に払わせて」「イヤ、奥さん何言うてはるの、今日は私が」「そやかてこの前あんたが払うてくれはったやないの」「いやそんな」というやつ。それを横目で見ていた吉朝さん「あれ、ええなあ。やりたいわあ」わかぎさん「あんなんやりたいん?」吉朝さん「うん、やりたいやりたい」わかぎさん「ふーん」 しばし打ち合わせの後、わかぎさんが伝票を掴んでつかつかとレジに歩いていく。「もう始まってるんやな」と思った吉朝さん、慌てて追い掛けて「いや、奥さん、ここは私に払わせて〜」「いや何言うてはるの」とやり始め、わかぎさんと二人で散々遊んで、周りの人に「汚いものでも見るような目で」見られたんだそうです(笑)。あ〜、この若旦那、たまらんわ〜〜(笑)。

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11/12 生駒市民文化祭 @生駒市中央公民館

 私の観た芝居ではなく、私の出た演奏会(というか、市民の習い事の発表会って感じね)の感想。普段なら書かないけど、あまりに珍しいことがあったので書いてみます。

 えー。本日、演奏会が終わりました。これで今年は打止めでございます。わ〜い!(バチバチ)
その、有終の美を飾るはずの今日の演奏、ヒドかったのなんのって(汗)。結構チョロイはずの曲だったんですよ。リハでも何の苦もなくスッと通ったし、尺八との合奏も問題なし。なのに、ああそれなのに・・・本番ではお箏の方の合奏がズレまくり(泣)。1拍ずれたまま延々と演奏。それでも気付かない人もあり、気付いても手の打ちようのない状態で・・・うちの社中は結構上手いゾと自負してたんだけどな。どうも第二替手の真後ろに尺八が全員陣取ってしまったせいで、こちらの音が全く聞こえなかったらしい。先生曰く「うちの社中で、今までで最悪の演奏」・・・スイマセン・・・「リベンジするで」 は??するんですか?いやアノ、それはちょっと勘弁・・・。

追記1。この演奏の後、先生の奥様は聴いていた知り合いの方から「いい曲でしたねえ。独特の雰囲気があって(真剣)」と言われて脱力したそうです。・・・まあ、この世に二つと無い曲だった事は確かだが・・・そんなもんですかねぇ、邦楽って。
追記2。もー、なんつーかスゴイんですよ、この会は。習い事してる人って(想像つくと思うけど)だいたいオバサマじゃないですか。もしくはオバアサマ。だから舞台によっては「・・・老人会?」なものも多数あり。出番前に舞台袖で見てると、緊張感なくなるっちゅーねん。でも今年は、私達の出番の少し前の日舞(西崎流?)に出ていたお嬢さんが結構可愛くて上手でした。「おっ、珍しいな。目福目福」とか思いながら見てしまう私って、オヤジ・・・

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11/11 上方落語を聞く会 第三部 @ABCホール
桂吉朝、笑福亭松喬

 ABCラジオの「上方落語を聞く会」は今回が記念すべき100回目。ということで、この日は朝の11時から夜の12時まで延々と落語会をやるという恐ろしい企画。2部はラジオで生放送されていたようなので(米朝、春団次など大御所がこぞって出演)聞いた方もいるかも?もちろん私は吉朝さんさえ聞ければ良いので(爆)、第3部へ。これがまた、午後9時半開演、深夜12時という、前代未聞、実にクレイジーな落語会。それでも約250席がほぼ満員だったのには驚きました。ネタは上方落語を代表する屈指の大ネタが二つ。といえば、吉朝さん=地獄、ですね〜。
「地獄八景亡者戯」桂吉朝:前回聞いた時(八月)から、更に新しいネタを仕入れてはりました。観音姉妹(叶姉妹)、三田佳子の次男騒動、などなど。途中の落語家の形態模写も、米朝、仁鶴、春団次、枝雀の4人と大サービス。大笑い、感動カンゲキの1時間25分でした。吉朝さぁ〜〜ん!!やっぱり好きじゃあ〜!
「らくだ」笑福亭松喬:これは生で聞いたことはなかったのかな、確か。もとは円朝落語なので江戸のもの、だから歌舞伎では観た事あり。それを上方風にアレンジした(たぶん)もの。米朝さんのテープは聞いたことがあります。長い(といっても1時間ほど)ので大抵は途中でカットされ、かんかんのうを踊る所か、お酒を呑んでいる所で「わあわあ言うております、『らくだ』半ばでございます」と終わってしまうのですが、今日は最後の「千日前の火屋や」まで聞けました。ほー、こんなサゲだったのかあ。滅多に聞けないから、カンゲキ。
 さすがにABC、上方落語を大事にしているんだなあ、と改めて感じ入りました。帰りは、舞台上で挨拶するABCのアナウンサーさんを無視してダッシュだったけどさ(笑)。

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11/5 文楽11月公演 第二部「心中天網島」 @国立文楽劇場
※niftyのFDENTOUにアップしたものとほとんど同じです。

 久々に文楽をちゃんと観ました(笑)。最近はちょっと観劇回数が減っていたし、観ても一番後ろの席で寝てしまうことが多かったので・・・この日は8列33番(※注:床の真下、寝られるものなら寝てみろ!というすごい席)だったので、かなり気合いを入れて観られ、聴けました。やっぱりちゃんと聴くといいもんですよ、文楽は。
『北新地河庄の段』:すごく懐かしい事を思い出しましたので一つ。”口三味線”の件、床本では
 一の糸(ドン):御堂様の太鼓のような音ぢゃな
 二の糸(トン):茶屋の段梯子上がっているやうな音ぢゃな
 三の糸(デン):まるで紙屑屋のおんごくぢゃな
となっています。最後の「紙屑屋のおんごく」の意味がniftyのフォーラム(FDENTOU)で話題になったことがありました。紙屑屋の売り声「かみくずぅ、たまってーん」の「てん」、「おんごく」=行列、つまり「紙屑屋のおんごく」=「テンテンテン」だと教えてもらって、目からウロコだったのを今でも覚えています。後日、落語の「らくだ」を聞いた時にその通りの売り声が出てきたのもちょっと感動モノで。さて、その口三味線。今月の咲大夫さんは一、二は床本通り、三は「火事場の半鐘のようぢゃな」と言い換えてはります。やはり「紙屑屋のおんごく」では分からん人が多くなったと思われたのでしょうか?それとも最近はどの大夫さんもこんな風に言い換えてはるんでしょうか?分からない人がいるからといって言い換えていると、ますます分からない人が増えていくんじゃないかと思いますが、いかがでしょう。え?あ、ハイ、私はバリバリの保守派です。伝統芸能に関しては。後半、住大夫さんが出てきてからは、気持ちよく気を失いつつ聴きました(^^; お好きな方もたくさんいらっしゃるので批判するのはどうかと思いますが、最近は声の衰えが明らかです。もちろん今の大夫の中ではダントツに上手いのですが、声に力がなくて聴いていても集中力が途切れるので・・・。でもこの方がお辞めになると文楽の客は二割減になるんでしょうね。そのへんが悩ましい所かも。人形の方では、文吾さんの孫右衛門がえらく乱暴だったのが印象的。手をペチッと叩かれた玉男さんの治兵衛が本当に痛そうでしたわ。動きがダイナミックでカッコイイのはいいんですけどね、もうちょっと何とかならんもんかいな。同じ孫右衛門でも「新口村」はこの人には絶対でけんやろうと思う今日この頃。
『天満紙屋内の段』:対してこちらは一瞬たりとも気を失わずにすみました。大夫の声に力があるというのは大事なことですな。しかし、なぜか三味線には神経がいかず。清治さんなのにぃぃ。人形、文雀さんが珍しく情熱的な遣い方をしていました。ような気がする(^^;(最近ちゃんと観て無いので弱気・・・)
『大和屋の段』:津駒さんが大汗で熱演。人形は黒衣で治兵衛は玉女さんのようでしたが、小春はどなただったんでしょう?
『道行名残りの橋づくし』:おお、清太郎さんだー。久々に見た気がする〜。最後の心中の場面で治兵衛は小春を刺し、自分は少し離れた所で首を吊ってしまいます。なんか寂しい。一緒に死ぬなら「曾根崎心中」みたいにぴったりくっついて、と思うのだけど。プログラムに、橋の地図と小春・治兵衛の書置が載せてあります。興味津々で見入ってしまいました。

 この日はNHKのカメラが入っていました。スタッフさんらしき人に「文楽お好きなんですか?ちょっとお話を伺いたいんですが」と言われたけど「いや勘弁して下さい」と即答しました。はっはっは。TVに出損ねたぜ。

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