*アレルギー性鼻炎のプラズマ凝固手術の特徴
アレルギー性鼻炎の反応は、主として鼻内の下鼻甲介という部分で起こります。この下鼻甲介の表面をアルゴンプラズマで焼灼し、凝固させてアレルギー反応を起こさせなくするというものです。
アルゴンプラズマ凝固では、理論的に焼灼が深部に到達しにくいため、狭い鼻の中での手術の安全性が高くなっています。また、効率よく焼灼が行われるため、手術時間が短くて済むという利点があります。
*プラズマ凝固手術の適応
花粉症などのアレルギー性鼻炎の患者さんはすべて対象になりますが、特に、薬で鼻づまりが取れにくい人、薬をあまりのめない、またはのみたくない人、などが最もよい適応になります。
年齢の制限はありませんが、基本的に麻酔、手術が静かに受けられる年齢以上ということになります。小児では鼻の中が狭く、手術がかなり難しいので、具体的には中学生以上ぐらいが望ましいでしょう。
*具体的な手術方法と手術効果について
鼻の中に麻酔薬をつけたガーゼを入れて麻酔を行い、約30分後に、アルゴンプラズマで鼻粘膜を処置します。実際の処置時間は10分前後です。
これで手術は終了です。術後には出血や痛みはあまり無く、ガーゼをつめたりはしません。もちろん入院の必要もありません。
術後には、粘膜の炎症反応のために一時的に鼻づまりが強くなりますが、1〜2週間程度で改善します。
その後は、症状は改善してきます。
アルゴンプラズマサージャリー研究会のデータでは、手術から3ヶ月後の統計で、98%の人に鼻づまりの改善がみられています。鼻水の改善は78%、くしゃみは60%となっています。
当院では詳しい統計は取っていませんが、概ねこのデータに近い印象です。ただ個人差が非常に大きく、全く無症状になった人もあれば、あまり改善が自覚されない人もおられますので、全員に完全な効果が出るとは言えません。
スギ花粉症の患者さんの場合、スギ花粉シーズンの少なくとも1ヶ月ぐらい前までに終了しておく必要があります。秋から年末ぐらいが一番いいと思います。
手術の効果は、残念ながら永久的に続くわけではありません。治癒力によって粘膜が再生してくるからです。一度の手術で、2〜3年間効果が持続するといわれています。
言い換えれば、粘膜に過大な処置を行っていないとも言えるわけで、安全性は高く、何度も繰り返して処置を受けることもできます。
この手術には健康保険が適応されます。
*手術を希望される方へ...予約など
予約制となっています。手術適応、手術の可否など、最初に診察させて頂く必要があります。
とりあえず来院されるか、または電話でお問い合わせ下さい。(059-213-1200)