Digitalians' Alchemy Diary Archive



あるけみすとの居る風景:2002 年 03 月

2002/03/31(日)

 京都で打ち合わせ。移動中に海老沢泰久「美味礼讃」を読み、大いに満足する。「本物をめざすこと」の素晴らしさを擬似体験できた。

 わけあってジャズ、ボサノヴァ、映画音楽などの作曲者をインターネットで調べていたら、偶然あるブラジルのページでボサノヴァの名作が大量に MIDI ファイルで公開されているところを発見。ちゃんと著作権者の許可を得て公開しているのかなぁ。そういう表示はどこにもなかったのだが。

2002/03/29(金)

 学会で東京出張。今回の発表ではえらく厳しく叩かれた。まあ、この1年は結果を出せなかったから叩かれても仕方がない。4月からの奮起を誓う。

 新幹線車内とホテルでまとめて読書。福田恆存「私の國語教室」「日本への遺言」(どちらも文春文庫)。福田氏の著作は、現代日本で自分がどう生きるかを考えるのにまたとない材料を提供してくれる。「ウヨクに転向するつもりか?」などと勘違いしないでいただきたい(誰もしないか)。ちなみに、「私の國語教室」が文庫版で再版されることは闇黒日記で知った。

闇黒日記を「やみくろにっき」と読んでいたのは僕だけではなかったらしい。

2002/03/25(月)

 mi新ベータバージョン登場ねこめしにっき経由)。mi はほんと気に入ってます。HTML エディタとして見た場合の完成度は BBEdit の方が上かなと思うけど、なにせ日本人作で、しかもフリーウェアだからねぇ。

 そうそう……完全日本語版ということでかえってひっかかっちゃうのが Perl モード。MacJPerl が前提になってるんだよな。僕は MacJPerl は使わないのでインストールしてない。今は Mac OS X だからなおさら。だから Perl を使うときだけ BBEdit を立ち上げたりするんだけど、BBEdit の Perl モードも微妙に物足りないんだな。あるテキストファイルを書いていて、「あ、これ Perl で整形したいな」と思って、別のウィンドウを開いて Perl のスクリプトを書いて……さてどうする? Perl スクリプト専用フォルダ(すごく深い階層にある)にわざわざそれを保存して、それから元のウィンドウに戻ってフィルタかけないといけない。使い捨てのスクリプトを使いたいときこれは面倒。あるウィンドウの内容を Perl スクリプト(あるいはシェルスクリプト)とみなして実行して、別のウィンドウ(の選択部分)を標準入力として食わせてくれたら嬉しいのに。ウィンドウ2つを同時に扱うことになるからユーザーインターフェイスは難しくなるけどね。Emacs はこの機能あるんじゃなかったかな?

フィルタしたい文字列を選択して、コマンドキーを押しながら Perl モードのウィンドウにドラッグ&ドロップしたらフィルタされる、というのはどう? ってここで書いても仕方ないか。

2002/03/24(日)

 夜明けは近い? Mac OS Xの音楽製作環境 (MacWIRE-D)。Mac OS X の正式版が出てから1年たつのに、まだ音楽制作関係のアプリはほとんど対応してない。「対応予定」を発表しているところは確かに増えてきたけど、そろそろ結果を出さんとマズいのでは?

 というか、老舗どころはむやみにもたついているみたいだから、誰かが新作ソフトで殴り込みをかけたら面白いのにな、などと外野席から勝手に言ってみたりして。老舗どころがもたつくのも不思議ではないんで、Classic Mac OS 上でがちがちのリアルタイム処理をしていたコードを Mac OS X に移植するのは異常に大変なはず。一方、Mac OS X 上で一からコードを書くなら Cocoa も使えるし、最初から CoreAudio/CoreMIDI だけ相手にしてればいいから話は楽。老舗どころと新規参入どころの差はこの分野が一番小さいと思うんだけど。

 ただ、今から走り出したのではさすがに追いつけないだろうけどね(笑)

2002/03/23(土)

 あれま、でこぽんリンクにも登場してる。どうもありがとうございます。いつも利用しているアンテナに自分のサイトが載ってるとなんか緊張しますねぇ。

 でこぽんリンクは "Digitalians' Alchemy" で、いぬリンクは「あるけみすとの居る風景」で登録されています。一応 "Digitalians' ..." はサイト名で「あるけみすと…」は日記のタイトルのつもりだけど、別にどっちでも構わない。"Digitalian's Alchemy" とか「アルケミストのいる風景」とか書かれるとちょっとアレですが、いちいち抗議したり文句言ったりはしない。と思う。

文句言うどころか、リンクされてることに気が付かなかったりして。アクセス解析つけよかな? カウンタはつける気ないけど……

2002/03/22(金)

 大学評価・学位授与機構、最初の評価結果を公表。京大医学部の入試が最低レベルと評価されたことが話題になっている。「入学動機が不明確な学生が相当数存在する」と指摘されているそうだけど、それって学生側の問題と違うのかな? 「人間性の育成に必ずしもそぐわない学生も受け入れられている」って、大学は人間性の育成をする場ではないでしょうに。どうも腑に落ちない。

 ともかく改善が求められているそうだから、いっそのこと京大医学部はセンター試験への参加を拒否して、それで浮いた費用と労働時間を面接入試にあててはいかがだろうか。教官が今センター試験の監督に費やしている時間で面接をやれば、3人の面接官で一人5分ぐらいづつ面接することはできると思うよ。指摘されている問題が劇的に改善されることは保証する。共通一次世代の一人としてね(笑)でも文科省が許さんだろうな。

2002/03/21(木)

 生まれて初めて文楽なるものを鑑賞しました。場所は京都芸術劇場・春秋座、出し物は「仮名手本忠臣蔵」より三段目と四段目。最初に文楽人形の詳しい解説があって、これはたいへん面白かった。お芝居の中身は、三段目(下馬先進物の段、殿中刃傷の段、裏門の段)は引き込まれたのだが、四段目(塩谷判官切腹の段、城明渡しの段)はちとくどくて乗り切れなかった。問題はどうやら僕の方にある。忠臣蔵のデフォルトが小林信彦の「裏表忠臣蔵」だったりするし。

Macworld EXPO/Tokyo なんてやってるんですね。首振り iMac 2万円値上げ? こりゃやられた。置き場所の問題があるので購入は未だ思案中。10 GB の iPod はちょっと欲しいけど、67,800 円は高いかな。

追記 (3/22): 62,800 円ですね、失礼しました。

2002/03/20(水)

 京都行き。電車の中で 2/17 の宿題を考える。ローパスフィルタの逆変換が(数学的には)わりと単純にできることを発見。ローパスフィルタの逆変換と正変換を違うサンプリング周波数で順に施せばより柔軟な音色加工ができると思われる。実用になるかどうかは実験してみないとわからないけど。MidiPolish が一段落したから次はこれかな。

化学あかんようになったら音響学に鞍替えするか?

2002/03/19(火)

 研究会の続き……はいいんだけど、夜の飲み会がちときつかった。自分以外はほとんどみなお互いに知っているメンツでしかも一流どころばかり。それでも酒がうまかったので最後までつきあったというのは内緒(笑)

2002/03/18(月)

 朝9時から夕方6時半まで研究会。めちゃくちゃ密度が濃くて居眠りする暇もない。明日も明後日も続く。ちょっとハードなこの3日間。

 MidiPolish X, ついに最初のバージョンを公開しました。まだ音を鳴らすだけで何の機能もついてないに等しい。オープンソースなので、その筋の人はソースも参考にしていただければと思う。

 ついでに、Classic Mac OS 用の MidiPolish も公開。こちらはソースなし。あまりにも汚いソースなのでちょっと人様には見せられないし、もはや自分の環境でも再コンパイルが困難になってきているし。

2002/03/17(日)

 プロ野球のオープン戦がいよいよ佳境に入ってきた。今日はテレビで2試合も放送があったけど、オープン戦までテレビ放送をやるなんて、やっぱりプロ野球の人気は根強いものがあると言わざるを得ないな。僕は野球好きだからいいんですけどね。中日−日本ハム戦で中日の大豊がホームランを打ったのにはちょっとびっくりした。中日は荒木の調子がイマイチらしいのが気にかかるねぇ。荒木−井端のコンビで元気な野球を見せてほしいのだが。あとピッチャーが次々と戦線離脱していること。プロなんだから怪我せずにちゃんと仕事をやって欲しいね。

2002/03/15(金)

 Cubase SX 発表(「いぬ日記」経由)。発売開始か、と思ったら違ってた。発売は今年の夏とのこと。Windows 2000/XP, Mac OS X 用ということは、中途半端な OS (Win98 系と Mac OS 9)はもう相手にしないよっつうことですかね。周辺機器のドライバサポートが肝要なんですが、2000/XP はともかく OS X はどうなることやら。Mac OS X の動作環境の中で「ASIO2 対応のサウンドカード」なんて書いてあるのもよくわからない。Mac OS X には CoreAudio というオーディオサービスが用意されているんですが、ASIO2 ドライバを CoreAudio の上にかぶせるのか、それとも CoreAudio をすっとばして ASIO2 ドライバで直接ハードを叩くのか。前者であれば無用なオーバーロードが加わるし、後者だと性能は出せるかわりにシステム全体の使い勝手を下げる。あんまりスマートな設計ではないような気がするんだけどね。

2002/03/14(木)

 エイベックスの「コピー防止CD」がちょっとした話題になっていますねぇ。ライチ サウンド -Auxtracker- の 3/13,14 とか。ZDNet ニュースのエイベックス担当者へのインタビューを読むと、レコード会社側の立場が読み取れる。まあ、普通の CD プレイヤーで再生できるのであれば問題ないんじゃないのかな。どうしても自前の CD-R とか MP3 を(個人利用で)作る必要があればアナログ経由でやりゃあいいんだから。もっとも、今回発売のやつは「CD プレイヤーによっては再生できないことがあります、それは運が悪かったと諦めて下さい」となっている模様で、えらく中途半端なシロモノと見えますが。

 1・2月分をようやく過去ログにまとめた。ちょっとした作業なんだけど、毎回「過去の日記」のページをそれぞれ更新して新しくできた過去ログファイルへのリンクを追加しているので、だんだん手作業でやるのが辛くなってきた。更新支援のスクリプトを何か作らなくちゃ。

2002/03/13(水)

 毎日の巡回路に入れているいぬリンク。今日アクセスすると見なれないサイトがいろいろ入っていて、「あ、リニューアルしたのかな」と思って下の方を見ていくと、なんとこのサイトも入れていただいているじゃないですか。どうもありがとうございます。これを励みにメジャーサイトを目指していっそうの精進を……するわけないな。

2002/03/12(火)

 将棋王将戦、佐藤康光九段が王将位奪取。一時「佐藤はもう羽生からタイトルはとれないんじゃないか?」なんて言われていたみたいだけど、見事にはね返したのは慶賀の至りであります。来月の「将棋世界」の解説をゆっくり読ませてもらおう。

 4月末ごろに「岡崎将棋まつり」があるはずなのだが、まだ詳細がわからない。去年は佐藤と谷川九段の公開対局で、ちょうど名人戦を戦っていた谷川はごきげんだったけど、最終局で谷川に負けて挑戦権を逃した佐藤は石田九段(岡崎出身)のツッコミにちと困惑ぎみだったっけ。

2002/03/11(月)

 グラフィックソフトといろいろ格闘。今回のテーマは「透明色の使い方」。普段仕事で使っているのは ChemDraw を筆頭にドロー系のグラフィックソフトばかりで、理工系の仕事だとこれで済んでしまうので、Photoshop みたいなペイント系のソフトはあんまり使ったことがないのである。そもそもうちにあるフルセットの Photoshop は大昔に買った3ぐらいのバージョンで、フロッピーベースなので最近のマシンにはインストールするのが面倒(そもそもちゃんと動くのか?)。そういうわけで、Photoshop 抜きでペイント系のグラフィックを作るハメになってしまった。Canvas だの Photoshop LE だの Graphic Converter だのといろいろなソフトをとっかえひっかえ試してみたが、結局なんだかよくわからなかった。ソフトの使い勝手やマニュアルの出来の問題じゃなくて、そもそも自分が透明色とかアルファチャンネルとかそのへんが全然わかってないところに問題があるみたい。(それ以前に絵心がない、という問題は別として)

 つうわけで MidiPolish はなかなか公開できません(笑)128x128 のアイコンって作るの大変だよ。MacOSX-dev-jp メーリングリストでも話題になってたけど。

2002/03/06(水)

 昼休みに Vine Linux のサイトを見にいって少しお勉強。「インストールの直後から快適な日本語環境で作業ができるように,さまざまな配慮を行っております」ふむふむ。2年前に Linux PPC をインストールしたときは日本語環境の整備はえらい大変だったっけ……あ、PPC 版もあるんだ。iMac Rev. D で動いてくれるかな?

2002/03/04(月)

 職場のネットワーク更新に伴って、外部公開サーバの IP アドレスを変更することになった。自分が管理しているマシンは Linux PPC。手作業でごしごしと設定ファイルを書き換える。お約束通り一発では動かず、元に戻したり Mac OS でブートし直したりとごちゃごちゃ作業を続けて、結局半日以上かかってしまった。うまくいかなかった原因は、ネットワーク工事の際の設定ミスからケーブルのつなぎ忘れまでさまざま。僕はたまに管理者になるだけだからいいけど、ネットワークのお守をしている人は毎日こういう仕事なんだなぁ。

 ところでやっぱり LinuxPPC はめんどくさい。ちょっと古いバージョンなので JIS キーボードにあまりちゃんと対応してなくて、バックスラッシュがキーボードから入力できなかったりする。これ結構致命的。ハードが iMac なので Mac OS X に乗り換えればセキュリティアップデートの問題なども含めて解決するのだが、なにしろ今のシステムがちゃんと動いているのでいじくり回す理由が見つからない。ま、壊れたら考えよう。

2002/03/03(日)

 "MidiPolish X" はかなり出来上がった。あとファイル保存関連をもう少し整備すれば一応公開できそう。スクリーンショットをちと公開。演奏ウィンドウが相変わらずかっこわるいですが、これは Classic Mac OS 版の MidiPolish を受け継いだ由緒ある仕様です(笑)というか画面デザインは誰か才能ある人に任せたい……

MidiPolish X Screen Shot

 しかし、いろいろ自作の MIDI データを食わせてみると、けっこう不具合が出る。悪いのが MidiPolish かドライバかシステムか、なかなか特定できない。不具合の出方が悪くて、ノートオフが落ちるとか突然 MIDI 転送が止まってしまうとか、致命的な症状が現れる。特に2ポート以上に大量のデータを同時に出力するときに不具合が起こりやすいらしい。