岡崎トミ子候補
1.選択的夫婦別姓の法制化に賛成反対、その理由
あなたは、選択的夫婦別姓の法制化には、賛成ですか。反対ですか。その理由は、どのようなものですか。
<賛成>
個人の尊重、男女間の対等な関係の確立という観点から選択的夫婦別姓制度実現に取り組んできました。97年からは超党派で法案も提出しています。今年1月からの第151回国会でも野党各党と共同で民法改正案を提出し、その後、政府側の理解を求めるため他の野党議員とともに官房長官、法務大臣を訪問し、懇談を行ないました。結婚による改姓のために、とくに女性が職業生活上の不利益を被ることがますます増えていること、少子化にともなって長男・長女が増え、一人っ子同士のカップルを中心に結婚によって家族の姓がなくなってしまうということを心配して結婚をためらう事例が増えていることなどから、選択的夫婦別姓制度の実現が急がれます。
2.婚外子差別撤廃に賛成反対、その理由
夫婦別姓とともに、民法改正要綱案には、民法900条の婚外子差別に関わる条項の改正が、提起されています。婚外子差別条項については、国連の人権規約委員会からの勧告がなされておりますが、あなたは、婚外子差別撤廃に、賛成ですか。反対ですか。その理由はどのようなものですか。
<賛成>
非嫡出子への制度上の差別は直ちに撤廃すべきです。非嫡出子であることに何の責任もない非嫡出子に、法律婚主義の維持を目的とした制度による不利益を課することは不合理であり不当だからです。憲法が禁止している「社会的身分」による差別にあたる疑いも極めて強いと思います。前述の野党提出の民法改正案には、婚外子差別の解消も盛り込んでいます。
3.別姓夫婦の子の姓について、婚姻時に届け出か、出生時に届け出か、その理由
民法改正要綱案で、別姓夫婦の子どもの姓について、法務省案では、別姓夫婦の子の姓は婚姻時に届け出をすることになっておりますが、これまで議員立法で提出された案では、別姓夫婦の子の姓は出生時に届け出をすることになっております。この2つの案について、どちらがよいと思われますか、その理由はどのようなものですか。
<出生時に届出>
そもそも生まれていない子どもの姓を届け出ることに合理的な理由が見出すことができません。家族や夫婦の関係は婚姻後も時を経て変わるものであり、子供の姓については婚姻時ではなく、出生の時点までの夫婦の話し合いを通して決めることが適当です。また、婚姻時届出は出産を前提としており、子供を産む・産まないの選択の自由を認める立場や、子供を産むことのできないカップルもあることなどからも適当ではないと考えます。「婚姻時に届け出」という主張の背景には、国家が家族を管理する考え方家父長的な考え方が透けて見えますが、国家による市民の生活への干渉は極力排すべきです。
4.家族とは、どのようにあるべきか
家族は大切なものであるということに、どなたも異論はないと思われます。しかし一言家族と言ってもその姿は様々です。今日においては人数・構成・それぞれの戸籍国籍についても、非常に多様化が進んでいます。私たちは、一人一人のちがいを認め合うことが、家族を大切にすることと捉え、互いのちがいを認め合うことが、豊かさなのではないかと考えております。選択的夫婦別姓の論議の中で「別姓は家族の崩壊をもたらす」という声がありましたが、家族とはどうあるべきとお考えですか。あなたの意見をお聞かせください。なお国際家族年宣言には次のように書かれてあります。「国内、あるいは国によって《理想の家族像》も、大きく異なる。政府は、家族に関わる政策の遂行において、明示的であれ、非明示的であれ、唯一の理想的な家族像の追求を避けるべきである。(1989.12.8.国連総会採択)」
家族のあり方はそれぞれの家族が創っていくものであり、単一の「あるべき家族像」を想定することは適切ではないと考えます。ひとりひとりの個人や家族が理想の家族像をもって、それを追求することが大切であり、そのなかでいかに互いの違いを認め合うことができるか、家族の構成員それぞれの自己実現を可能にしていくかが問われていると思います。政府が唯一の理想的な家族像を追求することはもってのほかであり、そのような考え方に基づく教科書の記述や世帯単位の社会保障制度を問題にし、改善を迫り、一部実現してまいりました。
5.メッセージなど
この回答は、別姓を考える会・「別姓通信」のホームページに掲載させていただきます。別姓・結婚・家族・差別問題...に対するあなたの意見などありましたら、お願いします。
ひとりひとりの「自己実現を追及する権利」を、いわれのない理由で制約する差別や偏見は、どんな小さなものであっても見逃してはなりません。また、その差別や偏見が社会に根付いていれば根付いているほど、それが差別や偏見であることに気づきにくいということを、いつも心に留めていなくてはならないと考えています。
男女共同参画社会の形成は、男女が性別による差別的取り扱いを受けないことを旨として行なわれなければなりません。いろいろな生き方の女性がいることを踏まえて、皆さんの声を聞きながらともに活動をしていきたいと思います。男女平等をめざすだけでなく、あらゆる差別をなくすため、現状をおかしいと思う声、変えていこうとする女性の元気で政治を、日本を変えていきましょう。