戦争反対です。〜1.17ピースウォーク〜

土屋聡

 私が通う小学校は、大砲の音が響く学校です。近くに、演習場があるんです。自衛隊やアメリカ軍が、戦争の練習をしています。雲が低く垂れ込める日は、かなり響きます。校舎が揺れる感じです。授業中、職員会議中、一瞬みんなが静かになる瞬間があります。腹に響く音を噛みしめて、いちいちは「うるさい!」と言わなくても、怒りを噛みしめるんです。共有するんです。
 アメリカ軍の演習があるとき、ある高校は、部活動もさせず、早くに生徒を下校させると聞きます。教職員が車でパトロールもするそうです。なぜだか、分かりますか? 兵士による犯罪を恐れるからです。沖縄で、兵士がたくさん犯罪者として登場しているじゃないですか。
 大砲の音は、戦争の音。大砲は、家を破壊させるためのもの。人を殺すためのもの。あの音は、人殺しの練習の音...。お金がないという政府が、一所懸命武器代を払っていることが、疑問でなりません。自衛隊は、大砲をどう使おうとしているんでしょう。

 この夏、私の家は地震に見舞われました。宮城県北部の地震です。それはそれはしんどかったです。家が倒壊することはなかったのですが、ひびが入りました。部屋がぐちゃぐちゃになりました。何より、連続して揺れ続ける日々に、神経がまいりました。震源地下10kmの震度6は、音を立ててやって来ます。あっちから来る!というのが分かるんです。ゆらゆらとは揺れないんです。だんだんだんだん!と、叩かれる感覚。それが、再三襲ってくるんです。また来るかもしれない!という不安が、何日も私を支配して、疲れました。片付けても、またどうせぐちゃぐちゃにされるという疲労感もありました。ごく限られた地域だけが襲われ、隣町は揺れていないので、職場でこの恐怖を共有できないことを、理不尽にさえ感じました。けれども、天災です。仕方がないのです。この地震で、イスラエル軍のロケット弾が日常的に襲ってくるパレスチナの人たちの気持ちが、少し分かった気がしました。ただし、ロケット弾は人が発射させるもの。天災ではない。
 地震の復旧では自衛隊が登場しました。倒壊したがれきを取り除く作業をしたそうですが、道路のがれきだけで、道路のすぐ脇の人の家には全く手を付けなかったことを聞いています。きっと、道路を整える命令が出ていて、それ以外のことをする命令が出されなかったのでしょう。ああ、自衛隊って、軍隊なんだよなと、私は思いました。
 あり得ないことなのですが、もしもアメリカ軍が地震の復旧作業をすると言ったら、みんな歓迎しただろうかと、考えます。不安があります。軍は、軍であって、ボランティアの市民ではないんですもん。しかも、銃を手に。私の暮らす町を軍隊が闊歩してほしくはない。イラクの人たちは、今どんな思いなのでしょうか。

 私は、殺されたくないし、殺したくないです。だから、戦争反対です。この国は、自衛隊をイラクに派兵しようとしています。私は、反対です。
 イラクは危険だから、行くべきではないという意見があります。危険であっても、自衛隊なら大丈夫という意見もあります。私は、自衛隊自体が危険だよと、思っています。自衛隊への危険ではなくて、自衛隊による危険。加害者になってしまう危険。イラクの人への危険です。当然ですが、自衛隊は日本軍としてとらえられています。なんだかんだ解釈をしても、自衛隊は日本軍になってしまっています。イラク派兵は、やっぱり派兵なんです。戦争なんです。
 「戦争は素晴らしい!」という人も、ひょっとしたらいるかもしれません。でも、もしもあなたが戦争反対を心でつぶやく人ならば、ぜひそれを声にしてほしいです。私は、声にしますよ。あなたも、表現してください。戦争は、戦闘だけではなく、一人ひとりの暮らしを踏みつけて行きます。おかしいことをおかしいと言えなくしてしまいます。自分の言葉で、暮らしていけなくしてしまいます。
 キヨンさんを招く18日(日)の前日、1月17日(土)、仙台でイラク現地レポート&ピースウォークの集いがあります。たくさんの方と共に私も賛同しています。ぜひ、あなたも参加してくださいね。寒い中ですが、にぎやかにピースウォークもします。楽しく歩きましょう!

イラク現地レポート&ピースウォーク
2004.1.17(土)13:30より 
宮城県民会館601(託児あり、エルパーク仙台近く)
会場費一般500円・高校生200円・中学生以下無料
講師:綿井健陽さん(ジャーナリスト)
主催:1.17集会実行委員会(問い合わせ hahei_NO@hotmail.com)

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