人生に裏技なし 〜12.8の日記より〜
きりぎりす
6学年の担任をしていると、人生のことをいろいろと考える機会が多くなります。伝えたいこと・伝えるべきことを、機会を見て伝えて行かないと、伝えることができなくなってしまう...そんな慌てる気持ちが、僕の中にあるようです。伝えたいことは、本当にいろいろあるのですが、タイミングが不自然だと、つまらぬお説教にしかなりません。だから、いつでも懐から出せるようにしているんです。この頃、懐に入れているのは、裏技のことです。「人生に、裏技はなし」 コンピュータゲームに慣れているみんなです。テクニックで、困難を乗り越えるイメージがあります。または、壁にぶつかりそうになったとき、簡単に諦めてしまう傾向があります。僕は、そのへんが心配なのです。
思い返してみれば、別姓を考える会の相談でも似たような感覚を抱きます。いろいろ相談を受けていると、自分の不利益をクリアーさせるための、ノウハウだけを求める方がいます。僕は、理不尽な全てに対して、一緒に闘ってほしいんです。でもそういう方は、自分の困ったことが解決したら、それでハッピーになってしまうのかもしれません。そのへんが、不安だったり、ときにがっかりだったりします。
僕は、今の6年生が好きです。だから、幸せになってほしい。でも、幸せは、お金で買えるものではないし、ゲットするためのコースもない。きっと、いろんな困難があって、一人ひとりがつかむものなのです。安易なハッピーは、それ相応のものでしかないし、簡単に得たものは、また簡単に失うものでもあるのです。というわけで、七転び八起きで、どっしりとマイペース。世間の噂や雰囲気に左右されない、頼もしい暮らし方をしてほしいものだと思いつつ...ん〜、何ともそういう話をするきっかけがないんだなぁ。今日は、12月8日。戦争の話はしたのですが、もっともっと伝えたいものがあるんだよなぁ。写真は、2001年8月11日。岐阜は郡上八幡での1枚です。青年が、橋から川に飛び込む瞬間。今度行ったときは、是非僕も飛び込みたいです。そして、そんなとき、一緒に飛んでくれるような6年生であってほしかったりするのです。ねえ、みんな、いかが?
(http://www.d3.dion.ne.jp/~kili/ 「ある小学校教員の毎日〜夕張の父さん母さんへ〜」より)