韓国のパワー!
ちよ
日韓家族法シンポジウムは、2003.11.30(日) 13:30〜16:30 東京青山 東京ウィメンズプラザホールにて行われました。雨模様の仙台を出発しましたが、東京へ着く頃には曇り空。この時期にしては暖かな日でした。この夏、当定例会へもいらっしゃった申淇栄(シンキヨン)さんが報告者・パネリストとして参加されました。他に、弁護士:榊原富士子さん、衆議院議員:小宮山洋子さん、民法改正情報ネットワーク:坂本洋子さんによるものでした。(詳しくは、別姓通信Vol.75に掲載)
参加者はざっとみたところ70名ほど。そのうち男性は10名ほどでした。以前、定例会へはじめていらっしゃった男性がお連れ様とともに参加していて、思いがけない再会に嬉しかったです。
シンポジウムでは興味深い話がたくさんありましたが、その中でも韓国の事情が印象深かったです(キヨンさんのパワフルさも!)。
韓国は夫婦別姓です。ただ、それは男尊女卑による男優先主義によるもの。子は父の姓を名乗り、離婚し親権を母親が持つことになっても子は父の姓のままです。以下は韓国の主な歴史です。
1910年 日韓併合
1921年 日本式戸主制度が韓国へ流入
1945年 日本敗戦により解放
1948年 憲法成立ー男女平等理念と結婚保護
1950年 民法改正運動はじまる
1958年 民法公表
1987年 男女雇用平等法
1989年 家族法改正ー戸主権限がほとんどなくなる大改正
1995年 女性発展基本法
2003年 民法改正案を国会へ提出(4回目の改正)ー戸主制「廃止」が骨子
(現在、激しく論議中。12月初め決議がもたれたが、決着つかず来年へ 持ち越しとなった模様。)
以上のように韓国も日本のように男女平等社会をつくろうと動いています。しかし、その運動の実情には差があるようです。一言で言ったら、韓国は「スゴイ」!日本の改革はおとなしい。
例えば、「272運動」。韓国の272人の国会議員に対して272人の市民運動家がマンツーマンで働きかけるのです。ロビー活動をし面談の機会を得る。それが出来なければ、会ってもらうまで電話をかける。ないがしろにし続けられない議員は会わずにいられない。そして、その後も議員の活動を注視していくのです。今月12月の決議の前にも2週間にわたって日替わりで「リレーデモ」を続けたそうです。初日はドラマ「冬のソナタ」の俳優さんだったとか・・・。
どうでしょう? 日本にはない体当たりな活動ではありませんか? 私はこの春ソウルに行ってきました。駆け足滞在ではありましたが、韓国の女性の強さを感じたものでした。宿の主(物静かな方でしたが世界中の旅人を相手にし日本語も堪能です)、空港の日本語案内者、そして活気あるソウルの店を切り盛りしていた大勢の女たち。女たちが街の活気を生み出しているともいえるでしょう。サッカーワールドカップでみせられた韓国の熱気。それを現地韓国で再確認・納得したのでした。(そういえば、銀行強盗に勇敢に立ち向かう女性たちの姿をテレビで放送していましたよね・・・。)キヨンさんはじめ韓国のパワーをしみじみ感じることの多い最近です。ほんとに。
他、皆さんにお伝えしたい私の心に残った言葉です。
1.連係・ネットワークが重要ーみんなで手をつないでいこう!
2.国民に向けてのキャンペーンが大事ー広くみんなに知ってもらう!
3.女性の、自分たちの利益はどうあるべきか考え・求めていく(男性もね・・・)
4.女性が変える!
5.女性議員にパワーを!
6.女性同士で分裂している余裕はない!
7.まずは比例議員名簿の女性比率をあげよう!
(韓国では女性比率50%とすることに80%の国民が賛成意見)
国会議員の小宮山さんによると
8.議員は地方の選挙民が怖い→私たちは地元議員に圧力をかける。働きかける
9.審議においていつでもあとまわしにされないよう法案の優先順位をあげる
→超党派で委員会をつくって案を練り、短時で審議するなど抜本的には審議の 仕方を変える必要あり。
10.デモがない。おとなしい。もっと声を上げましょう!
キヨンさんが言ってたっけ。「日本女性と個人レベルでお話するとパワーがあるのに、集団になるとパワーダウンする」って。その逆を指摘されることもある日本人だけど、キヨンさんの言葉を「なるほど・・・」と思うのでした。みなさん、いかがですか?