親は「幸せ」を希望しているということ〜6.22の初夏の別姓相談室報告〜
土屋聡
6.22の初夏の別姓相談室は、いつものエルパーク仙台和室で行いました。この頃はインターネットでの情報収集という術が一般的になりつつあり、実際に足を運んで来られる方が少なくなっています。ですから、今日はひょっとしたら、誰も来ないということもあるかもなぁと思いつつ準備をしていたら、初めて来られたというカップルがいらっしやいました。別な集まりで一度お会いした日笠さんも小さなお子さんといらっしゃいました。別に、お店を開いているわけではないのですが、うんと嬉しかったです。ありがとうございました!(参加者は、大人と子どもで7名でした)
仙台市内在住のお二人は、来年結婚予定のカップル。できれば事実婚で暮らしたいけれど、どうして行けばいいかという相談でした。参加者みんなであれこれと、経験談を含めた相互アドバイスがありました。みんな、あまり悲観的ではありませんでした。
同姓が一般的な中で、別姓を選択することを、すぐに賛成する親御さんは、稀かもしれません。基本的に、どんな親御さんでもみんな、娘や息子の「幸せ」を希望していると思います。
反対するのは、別姓にすることが幸せと結びつかないからでしょう。別姓を選択して「不幸」な生活を強いられたカップルの実例を身近にしている場合ならいざ知らず、たいていの場合、出会っていないイメージだけの「別姓夫婦」で、考えたり決めつけたりしていると思います。自分の娘や息子が、社会的少数派として理不尽な境遇に陥ることを、危惧するという「優しさ」ゆえなのだと思います。
ですから、私たちとしては、そんな親御さんの「思い」を理解している姿勢を示しつつ、論破しようとしたり、ましてや啓蒙しようなどせずに、自分たちが何を大切にし合って暮らしていこうとしているか、ゆっくり時間を掛けて見せていければいいのではないかと思います。
極端な話、婚姻届を出そうと思えば、いつだって出せるんです。出してしまって、ダブルネームに悩んだり、改姓後の戸籍名が独り歩きしたりする前に、まずは事実婚で、普通に暮らしてみるのが一番よいように感じますよ。何より、お二人で今日ここに来られているくらいですから(お二人とも「別姓で行こう」と理解し合っているようですから)。
...と、こんな感じでした。
また、通称使用の日笠さんからは、別姓を選択することに関わるいろんなことをお話していただきました。別姓を選択する理由とか背景には、人それぞれにいろんなものがありますが、どんな方でも「別姓」という名前の表記だけにこだわっているのではなく、どんな暮らし方を選択したいか、一人一人自分の思いを持っているのだなあと、強く感じさせられました。
別姓を考える会の当初の10年〜5年前頃は、日笠さんのように、自分の思いを語られる方が毎回いらしたのに、この頃はハウツウだけが流通しているようで寂しいなあと、あらためて感じました。仙台から遠い方も、お忙しい方もたくさんいらっしゃると思いますが、ぜひいつかいらしてくださいね。