はじめ

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67号

家族のカタチはひとつだけ?

湯浅安由里 

 今日、ふぇみんのシンポジウム「家族のカタチはひとつだけ?」に行ってきました〜。参加者は約70人でしたよ。私がお話ししたことは、主に次のようなことです。

 私は、「結婚」していますが、婚姻届は出さず、彼と同居しています。いわゆる「事実婚」です。幸い、職場でも特に悪く言われたこともなく、楽しくやっています。戸籍上は、もう大人なんだし、親の戸籍に入っているのも変なので、分籍しました。ですので、今は、彼も私も、自分が戸籍筆頭者で自分一人だけのぴらぴらの紙一枚の戸籍です。これを私は、戸籍ではなくて、「個」籍だと思っています。気分はとてもすっきりしています。 婚姻届を出していないことを、暗く周囲に話すと、相手にもそれが悪いことのように思われるかもしれないけど、職場や近所で、明るく楽しそうに「私、結婚したんです! で、婚姻届は出していないんです〜」というと、相手も「なんだかよくわからないけど、おめでたいね!」と言ってくれます。明るく楽しそうに言ってしまうのがいいと思います。これは、別姓に限らず、母子家庭や、シングル、といった様々な生き方でもきっと同じだと思います。本人が明るく楽しそうにしていれば、周囲の人にとっては、「へえ〜、そんな生き方もあるのか〜」といったように受け入れてもらいやすいと思います。もちろん、自分の子が同じ生き方をしようとすると反対するかもしれませんが。でも、そうやって、自分の子なら許せないけど、他人なら許せるという人が増えてこれば、いつか、だんだん、そういういろいろな生き方を受け入れやすい世の中になっていくと思います。

 

 選択制夫婦別姓の民法改正を進めることは、一方では、現在の戸籍制度や婚姻制度を肯定した上での活動ではないか??という他のシンポジストからの指摘に対して......選択制夫婦別姓をすすめているのは、決して、民法改正が実現したら、今度はみんなちゃんと婚姻届をだすことをすすめていくという意味ではないです。そもそも婚姻制度そのものや家制度の戸籍が残っていること自体にも問題があるとは思います。でも、少なくても、今の状態では、結婚したいのに、同姓でなくては結婚できない状態です。結婚したい人は、同姓でも別姓でも選べる。結婚したくても婚姻届を出さなくてもいい。そしてまた結婚しなくてもいい。そんなふうに自由に選べるような世の中がいいと思います。

戸籍制度をなくしていくために、どういった活動をしていますか?という、会場からの質問に対して......戸籍をなくす活動っていうのは、なかなか難しいと思います。別姓を考える会でも勉強会などはしています。戸籍に関してもさまざまな意見がでてきています。ただ、戸籍制度に対するちょっとした抵抗として、私は分籍しました。自分ひとりだけの戸籍をつくることによって、「個」籍にしています。こんな人が増えれば、「家」をわかりやすく記録する戸籍の便利さが減って、そのうち、戸籍制度もなくなっていくかもしれません。(みこれんの方は、「生まれても出生届を出さない人が増えたら、つまり戸籍に載らない人が増えたら、戸籍の意味がなくなって、100年経ったら戸籍はなくせるかもしれない」とおっしゃっていました)

 

 落合恵美子さんは、主に、日本の婚姻制度を日本の昔と比較して説明し、また他の国々と比較して説明してくださいました。例えば、かつての日本は、もっともっと結婚はゆるやかなものだった。結婚の記載よりも先に何人も子どもが生まれていたり、いつ結婚したかもはっきりわからないようないいかげんな記載も多かったそうです。そして、離婚、再婚も今と比較するとびっくりするほど多いそうです。そして、明治になったばかりのころ、夫婦別姓が基本でした。ですから、夫婦は同姓にするのが日本の古来からの伝統というのは全くの誤りなのです。

 まとめとして、次のようなことをおっしゃいました。実際には誰かと共同生活をしていても、もともと人間は自立した個人だという意識を持ち、そして一人ひとりが経済的にも自立して、また個人を支える制度があるという世の中が必要...ということです。

 

 今日は、落合さんのお話しも聞けましたし、別姓の活動の中ではなかなか出会うことができない母子家庭共和国、確信犯?シングルの会、みこれんの方たちともお話しでき、とてもうれしかったです。そしてカルチャーショックも受けました。

 別姓の活動というと、どうしても、男と女のカップルがいるのが前提で、どうやって別姓のまま結婚できるか...ということが問題になりやすいですが、今日、いろいろな方とお話しをしていて、別姓で結婚するのもひとつの生き方だけど、結婚しない、または男女かかわらずもっと違ったつながりをもった人間関係をつくっていく生き方もあるんだなあというのを身近に感じました(今までも頭ではわかっていたつもりだったけど)。そして、今まで以上に、戸籍の問題って大きいと感じました。(特に、娘さんの戸籍がないというシンポジストのお話しを聞いて)

 なかなか簡単には世の中変えられないけど、でもちょっとずつでも前進していると思うし、やっぱり少しずつでも自分たちで変えていけると思います。これからもがんばろう〜!!!と思いました。このような機会をくださって、どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします!!! それでは、また (^o^)あゆりん 湯浅安由里