別姓を考える会の解散の仕方について
土屋聡
2月の定例会は、これからどうする夫婦別姓というテーマで行いました。参加者はちょいと少ない6名でした。昨年末に、2月の定例会のタイトルを考えたとき「ひょっとしたら、国会で民法改正がされちゃっているかもしれない」などと思ったのですが、2月の段階でも、3月末でも、民法改正は論議すらされていません。困ったものです。
さて、2月の集まりでは、国会などの状況について確認したり、別姓を考える会のこれからについて話し合ったりしました。まだ国会で十分論議されていない状況ではあるものの、遠くない将来にきっと民法は(どういう形であれ)改正され、選択的夫婦別姓は(どういう形であれ)実現されると思います。どのような改正になるかは、まだ未知です。でも、別姓を考える会をいつまで運営し、いつ解散するかなどについて、あらかじめ話し合わなければならないと考えたのです。
これまで、別姓を考える会は《選択的夫婦別姓の法制化を目指す》という一点で一致し、活動してきました。そして、これからも、そうです。今回、国会で論議されるところの改正案についても、賛否があります。ある人は、
「とにかく別姓が法制化されることが、重要です」
と説きます。ある人は(私のことですが)
「婚外子差別をそのままにした改正でいいのだろうか」
と疑問視します。選択的夫婦別姓と一言で言っても、幅は広いのです。目指すところも、様々なのです。まさに「いろいろな考え」があるのです。通称使用・事実婚・シングル・女性として・男性として・婚外子差別・同性での結婚・戸籍制度...いろんなキーワードに対して、一つの見解を示すような一枚岩ではない私たち。それは、別姓を考える会発足の10年前から変わりません。いやむしろ、会員が全国に広がり、互いに顔見知りではない今、幅の広さは広がっていることでしょう。
そんな論議をしながら、少ない参加者だったものの、次のような点を確認しました。ここで、会員の皆さんに提案したいと思います。いわゆる別姓を考える会の終わり方についての提案です。
・民法750条が改正され、選択的夫婦別姓の法制化が実現され、1年後に別姓を考える会は、解散する。
・施行期間の1年は、予想される様々な相談などにあたる。
・施行期間の1年は、会費を集めず、希望する人に「別姓通信」を送る。
・施行期間の1年で、今まで貯まっている会費を、全て使い、解散できるようにする。
・解散に際して、新たな課題(法改正の不十分点)のために新たなグループをスタートさせることがあっても、別姓を考える会とは一区切り付けるものとする。
上の他に、講演会を持ちたい、これまでの「別姓通信」を冊子にしたいという話もありました。まだまだやることがある中で、終わり方の話もないだろうという声もあるかと思いますが、別姓を考える会が、どこまで、何をするのか、できるのか...については、早いうちに一致しておきたいと考えました。会員の皆さんの意見など、よろしければお寄せください。
次回の定例会は、4/21です。これまで、別姓に反対する人たちの声を、よく聴いていなかったのではないかという疑問・反省から、「反対派の声にも耳を傾けてみよう!」というテーマで持つことにしました。別姓という暮らし方を認めない人たちは、精力的に活動しています。文書もいろいろ出ています。皆さんは、読んだことがありますか? 一つひとつに、きちんと反論したり、部分的には頷いたり、誤解を解いたり。そんな問い直しが必要なのではないでしょうか。偏見を持たずに、きちんと出会いたいと思います。反対の人も、賛成の人も、どちらでもない人も、一緒に考えてみましょうね。たくさんの方のお越しをお待ちしています。