はじめ

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61号

今年こそ実現!民法改正 市民と国会議員の大集会 報告

樋口 典子

2001年3月15日(木)、すすめよう!民法改正ネットワーク主催の「今年こそ実現!民法改正 市民と国会議員の大集会」が開かれ、約200人の市民と19人の国会議員が参加、私もみちのくから駆けつけました。

国会議員からの発言では

■松島みどり(自民党、衆)国会では通称使用しているが、戸籍名の当選証書を手にしたときのショックは忘れられない。選択制なのだから、別姓にしたい人は好きにさせてほしい。自分は自民党であることを誇りに思っているが、民法改正については党はなさけないと思っている。野田聖子さんも森山真弓さんも頑張っているが、正直なところ『選択制別姓』が精一杯で今回『婚外子差別』までは出せない。シングルマザー支援としては王道ではないことを十分承知の上で「この少子化の時代に子どもを産んでくれるのなら、どんなスタイルでもありがたいのだから、支援すべきだ。」と政府に訴えている。議員は票に一番弱いのだから、選挙前はチャンス。地元議員に働きかけてほしい。

■大森令子(公明党・参)公明党は「選択的別姓」を基本政策に入れているので、党としては心配ない。しかし「婚外子差別」をセットにすると賛成者が減って難しくなる。まずは、自民党の党議拘束をはずすことが先決。それをはずしてから、一人一人を攻略する。議員は、選挙をエサに脅すのもいいが、少し動いてくれたら、すかさずホメるのも手。2001年は女性の時代。「べっせい、はよせい」と言い続けている。

■木島日出夫(共産・衆)今までは、提出されたものが法務委員会で審議される以前に、議院運営委員会でつぶされてしまうことが多かった。しかし、やっと俎上に上げられるようになったことは大きな進歩。

■武山百合子(自由・衆)党としては女性が一人ということもあって、内容をしっかり論議するに至ってはいない。党議拘束をはずすという方向で進むことになると思う。

■植田至紀(社民・衆)事実婚をしているため、姓の違う妻は議員会館の通行証をスムーズにもらえず、私が係員のところまで出向いて、妻であることを証明しなければならなかった。同姓は日本の伝統だからと言われるが、仮にそれを100年の伝統としても、伝統は「秋祭り」のように皆が自ら守り続けようとするものであって、法律で縛るものではない。両性の本質的な平等の確立のために民法改正は必要。社民党は女性が元気と言われるが「別姓賛成の男性議員もおるんやで!」と訴えていきたい。

■福島瑞穂(社民・参)別姓と婚外子差別は、趣味と生きがいと実益を兼ねて始めたのだが、娘はすでに15歳になってしまった。「お父さんとお母さんはどうして名字が違うの?」と尋ねられると、娘は「父と母は婚姻届を出していないので、私は非嫡出子です。」とアッケラカンと応える。以前『別姓は家族を崩壊させる』というパンフが配られたが、国会に入ってみて、こういうことを言う人に限って愛人がいることがわかった。別姓反対のドンがいなくなってはじめてこの問題が論議できるようになったので、今がチャンスだと頑張っている。

■水島広子(民主・衆)止むを得ない事務手続きが必要なたびにペーパー離再婚を3度繰り返しているので週刊誌に「3度の離婚!」と書かれてしまったが、この体験が立候補を決意させたきっかけともなっている。第2子が生まれる9月までに法案を通したいと、自分の中でのタイムリミットと考えて頑張る。衆議院も初めて育休が認められたが、別姓法案というと、全員が別姓になると勘違いしている人が多い。選択制であることをPRしていきたい。婚外子差別に関しては、法律婚でない結婚を選んだ親には罰則がないのに、何の罪もない子どもに法的な報復が課せられるのはなぜかと法務大臣に質問したら、返答はなかった。このシステムは間違っている。

また、フロアからは

■別姓は家族を不幸にすると言われているが、家族一人一人が幸せになってこそ、初めて家族全部の幸せが来る。まず、別姓でいたいという個人の幸せがあってこそ「家族の幸せ」ではないか。

■犯罪も犯さず、電車待ちの行列も乱さず、ゴミの分別も守って、きちんと暮らしている一市民が、なぜ事実婚程度を認めてもらえないのか。民法の背景そのものに疑問をもっている。

■婚姻の際、夫の姓に変えることがあたりまえの風土、女性だけのきょうだいで婚姻の際、女性の名前を選ぼうとすると「男の子が生まれなかった他の家の責任をなんでとらなければいけないのか」などと言われる中で、自分の姓を取り戻したいと耐える女性たちがいる。

■事実婚を続けているが、転勤を機に住宅手当が法律婚でなければ支給されないなど経済的な不利益が多い。

■首相のIT戦略に電子政府という政策がある。ICカードを発行して個人をデータ管理するシステムである。こうなると複数名では入力できないので、通称使用は認められず戸籍名になるだろう。反面、世帯単位の把握が個人単位になるメリットもある。そういう視点からも別姓を考えていきたい。

■法律婚をせず、44歳で子どもを産んだが、子どもとともに豊かな生活を送っている。子どもの人権の基本的な部分として婚外子差別を早急に取り組んでほしい。

議員の参加者は上記の方以外に、(敬称略)枝野幸男、鎌田さゆり、小宮山洋子、竹村泰子、千葉景子、羽田雄一郎、円より子、山花郁夫(以上民主党)林紀子、吉川春子(以上 共産党)、大島令子、中川智子(以上 社民党)でした。

これからの見通しは

1.まず、自民党に党議拘束をはずしてもらうように、与党議員からはたらきかけてもらう。

2.党議拘束がはずれたら、一人一人の議員さんにアタックして、別姓理解者をふやす。与党でも「民法改正について要望がある」と認識している方も増えてきているようです。

残る問題点としては

1.「別姓法案」一本なら可能性は高いので、まずこれだけでも改正するのか。

2.あくまで「婚外子差別」も一緒に盛り込むことを主張するのか。ということ。どちらの方針で行くかはさらに検討しようということになっています。

穏やかな3月の中旬、「ぎふ別姓の会」の小森ひとみさんと一緒に食事をし、語り合い、また集会が始まる前には水島広子さんたちのツアーに合流して、国会議事堂を見学したりしました。(予算委員会の部屋で議長の席にも座ってきました。)また、花粉症まっさかりの宮城県選出の鎌田さゆりさん(衆議院議員)も集会に駆けつけてくださり、みちのくの元気を全国に伝えることもできました。(報告は「ぎふ別姓の会ニュース」より転載部分あり)