■メールソフト乗り換え案内:サンダーバード(Thunderbird)

ウィンドウズユーザーの多くは、メールのやりとりをするときに、ウィンドウズに最初から入っているメールソフトを使っていることでしょう。ウィンドウズXPに最初から入っているメールソフトはアウトルックエクスプレス(Outlook Express)、ウィンドウズビスタに最初から入っているメールソフトはウィンドウズメール(Windowsメール)――ですね。

でも、アウトルックエクスプレスやウィンドウズメールは、けっして使い勝手のいいソフトとはいえません。「アウトルックエクスプレス6完全設定」「ウィンドウズメール(Windowsメール)完全設定」でも書いたように、アウトルックエクスプレスやウィンドウズメールには、基本的な部分に大きな(致命的といってもいい)問題があるからです。

そんなわけで、ちがうメールソフトを使ってみませんか? おすすめしたいのは、だれでも無料で使えるモジラ・サンダーバード(Mozilla Thunderbird)というメールソフトです。

「ブラウザー乗り換え案内:ファイアーフォックス(Firefox)」と同じように、このページだけで、インストールから各種の設定まで、ざっくりと説明します。長くなりますが、どうぞお読みください(サンダーバードをカスタマイズする方法については「サンダーバード(Thunderbird)をカスタマイズ:配色やフォントなどを自分好みに!」をどうぞ)。

なお、このページで説明しているサンダーバードのバージョンは、「2.0」系です。サンダーバードは、2.0から、ウィンドウズビスタに正式に対応しています。

1. ダウンロードしてインストールしよう

モジラジャパンのサンダーバードのページから、ファイルをダウンロードしてください。「無料ダウンロード」と書いてあるリンクをクリックすると、ダウンロードできます。

ダウンロードしたサンダーバードのファイルの画像 ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールがはじまります。ひたすら「次へ」ボタンを押していけばいいでしょう。

アウトルックエクスプレスの各種設定を取り込む画像

アウトルックエクスプレスを使っている場合、インストール終了後のサンダーバードが立ち上がるときに、アウトルックエクスプレスの各種設定を取り込んでくれます。

取り込んでくれる設定は――

メールソフトの乗り換えはちょっと……とためらっている人も、これなら手間がかかりませんよね。もし、なんらかの理由でうまく取り込めなかったときは、サンダーバードのメニューの[ツール]→[設定とデータのインポート]を選んで、取り込むようにしてください。

ただし、[設定とデータのインポート]で取り込むのは「アドレス帳」と「メールボックス」だけにしておきましょう。「アカウント」については、メニューの[ツール]→[アカウント設定]を選び、左下にある「アカウントの追加」ボタンから設定するようにしてください。

念のため、以下のフォルダの場所をおぼえておきましょう。「\」マークが出てきてわけがわからない、という人もいると思いますから、フォルダをダブルクリックして開いていく順番を、Cドライブから順に書いておきました。

ウィンドウズXPの場合、サンダーバードのインストール先は、

ウィンドウズXPの場合、アカウントなどの各種設定ファイルは、

ウィンドウズXPの場合、送受信したメールは、

となっています。

ウィンドウズXPの場合、「C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Thunderbird\Profiles」に作られる「(意味のないアルファベットの文字列)」フォルダのことを、「プロファイルフォルダ」といっています。プロファイルフォルダが「意味のないアルファベットの文字列」になっているのは、大切なメールなどの情報のありかを、できるだけわかりづらくするため。要するに、セキュリティーをすこしでも高めるためにこうした名前をつけている、というわけです。

フォルダオプションの画像 なお、アカウントなどの各種設定ファイルとメールのあるフォルダは「隠しフォルダ」になっているので、「マイコンピュータ」から開いていっても、ふつうは表示されません。隠しフォルダを表示するには、「コントロールパネル」の「フォルダオプション」をダブルクリック。「表示」タブのなかにある「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックをつけておいてください。

パスワードを入力するところの画像 さて、サンダーバードが最初に立ち上がると、自動的にメールを受信しにいきます。このとき、メールを受信するためのパスワードを聞かれるので、入れておきましょう。「パスワードマネージャでこのパスワードを保存する」にチェックしておくと、以後は、パスワードを入れなくてもメールを受信できるようになります。

メールを受信したら、サンダーバードの画面をじっくりと見てください。

サンダーバードの画面の画像

基本的なみためはアウトルックエクスプレスと同じで、大きく3つの枠にくぎられています。それぞれの枠は「ペイン」(pane)といいます。左にあるのが「フォルダペイン」、右上にあるのが「メッセージリストペイン」(スレッドペインともいいます)、右下にあるのが「メッセージペイン」。かなりめんどうな言い方ですが、とりあえずおぼえておいてください。

フォルダペインに注目してみましょう。アウトルックエクスプレスで受信していたメールは、「受信トレイ」のなかに入っています。

「ごみ箱」の下にある「削除済みアイテム」「送信トレイ」「送信済みアイテム」といったフォルダは、アウトルックエクスプレスから取り込んだもの。サンダーバードとアウトルックエクスプレスでは、フォルダの名前や構成が微妙にちがうので、こんなふうになるんですね。

アウトルックエクスプレスから取り込んだ「削除済みアイテム」などのフォルダは、そのまま残しておいてもかまいません。あるいは、「送信済みアイテム」のなかみを全部「送信済みトレイ」に移動する、などとしてもいいでしょう。このあたりは、お好みでどうぞ。

それから、サンダーバードのヘルプは、パソコンのなかに入っているのではなく、モジラジャパンのウェブサイトにあります。試しに、メニューの[ヘルプ]→[Mozilla Thunderbirdヘルプ]を選んでみてください。ブラウザーが立ち上がって、サンダーバードのヘルプのページが表示されます。「キーボードショートカット」や「マウスショートカット」などの一覧もありますから、ひととおり読んでおくことをおすすめします。

2. 最初に設定することは?

サンダーバードを使いはじめる前に、設定をきちんとつめておきましょう。サンダーバードの設定は、アカウント固有の「アカウント設定」と、サンダーバードの動作全般にかかわる「オプション」にわかれています。

◆「アカウント設定」を設定する

メニューの[ツール]→[アカウント設定]を選んでください。ここでの設定は、基本的にアウトルックエクスプレスから引き継がれているものが多いのですが、引き継がれていないものもあります。アカウント設定を変更したら、サンダーバードを終了して、立ち上げなおしてください。

【名前やメールアドレス、署名の設定】

まずは、いちばん左上にあるアカウントの名前をクリックしましょう。

「アカウント設定」の画像

ここでは、自分の名前やメールアドレス、署名などを設定します。署名は、メモ帳で作ったものを使えばいいでしょう。「メッセージに署名を挿入する」にチェックをつけ、「参照」ボタンで、作った署名のファイルを指定します。

本文と署名のくぎりマークの画像 ただし、サンダーバードでは、本文と署名のくぎりに、図のようなくぎりマークがつきます。

このくぎりマークは、半角のマイナス記号2つと半角のスペース1つを組み合わせた「-- 」。インターネットにかかわるさまざまな技術の事実上の標準を決めた文書「RFC」(Request for Comment)で言及されています。具体的には「RFC3676 The Text/Plain Format and DelSp Parameters」(2004年2月)。RFC3676は、それまでの「RFC2646 The Text/Plain Format Parameter」(1999年8月)を置き換える文書です(そのためRFC2646は、現在では廃止文書となっています)。なお、RFCの原文は「RFC-Editor Webpage」からダウンロードできます。

RFC3676のくぎりマークについて書かれた部分を引用して、ついでに翻訳しておきましょう。

4.3. Usenet Signature Convention

There is a long-standing convention in Usenet news which also commonly appears in Internet mail of using "-- " as the separator line between the body and the signature of a message. When generating a Format=Flowed message containing a Usenet-style separator before the signature, the separator line is sent as-is. This is a special case; an (optionally quoted or quoted and stuffed) line consisting of DASH DASH SP is neither fixed nor flowed.
【翻訳】
4.3. ユーズネット(Usenet)での署名のしきたり

ユーズネットニュースでは長年にわたって、メッセージの本文と署名との間にくぎり行として「-- 」を使うというしきたりがあって、このしきたりは、インターネットメールでもよく見られるものです。署名の前にユーズネットスタイルのくぎり行をふくむ「Format=Flowed」メッセージを生成するとき、くぎり行はそのままの形で送信されます。これは特例です。「ダッシュ、ダッシュ、スペース」で構成されている行(また、この行が引用されているとき、あるいはこの行が引用されてスペースをつめこまれているとき)は、「Format=Flowed」でもありませんし、「Format=Fixed」でもありません。

「Format=Flowed」とは、1段落につき1改行(flowed)という書式(format)のメール。ワープロソフトなどで文章を書くときと同じような改行の入れ方をしたメール、と考えてください。一方、ふつうのメールは、1行の文字数をあらかじめ(半角70字などと)指定して改行しますよね。こうしたメールの書式が「Format=Fixed」です。

話がよこにそれちゃいましたが(笑)、RFC3676では「DASH DASH SP」(ダッシュ、ダッシュ、スペース)となっているこのくぎりマークを、サンダーバードは忠実に入れるようにしているんですね。そして、サンダーバードでは、このくぎりマークをはずすことはできません。

このくぎりマークが気に入らない!という場合は、

などとするしかないでしょう。

【サーバ設定】

続いて、「サーバ設定」をクリックします。

「サーバ設定」の画像

ここでは、右側の「サーバ設定」を設定します。アウトルックエクスプレスの設定がそのまま引き継がれているはずですが、とりあえず確認してみてください。設定はお好みでどうぞ。

なお、複数のメールアドレスをもっていて、それぞれのメールアドレスごとに受信トレイを作りたい――という場合は、「サーバ設定」の「詳細」ボタンを押して、「アカウントの詳細設定」画面を出しましょう。「このサーバアカウントの受信トレイ」にチェックをつけると、メールアドレスごとの受信トレイを作成できます。

「アカウント詳細設定」の画像

【テキスト形式のメールを送る設定】

最後に、「編集とアドレス入力」をクリックします。

「編集とアドレス入力」の画像

ここでは、「HTML形式でメッセージを編集する」のチェックをはずします。こまったことに、サンダーバードの最初の設定も、HTML形式メールを送るようになっているんですね。いつまでたっても、こういう仕様を変えないのは、まったく、やれやれ、といった感じです。

そして、「返信時には元のメッセージを自動的に引用する」にチェックをつけ、キャレット(カーソルのこと)の位置を「引用部の上」にしておきましょう(最初の設定で、こうなっていると思いますが)。

◆「オプション」を設定する

メニューの[ツール]→[オプション]を選んでください。基本的に最初の設定のままでかまいません。好みによって変えればいいでしょう。オプションを変更したら、サンダーバードを終了して、立ち上げなおしてください。

【スタートページの設定】

まずは、「一般」アイコンをクリックしてください。

「オプション」(一般)の画像

サンダーバードを立ち上げたとき、メッセージペインに「Thunderbird へようこそ!」という画面が表示されます。この画面がスタートページです。

「起動時にメッセージペインにスタートページを表示する」のチェックをはずせば、スタートページを表示しないようにすることができます。また、「URL」欄に指定することで、外部のウェブページを表示させることもできます(ウェブページを表示させる意味は、あまりないとは思いますが)。

【表示に使うフォントを変える】

続いて、「表示」アイコンをクリックして、「フォント」タブをクリックします。

「オプション」(表示)の画像

「フォント」ボタンを押すと、メールの表示などに使うフォントを指定できます。最初の設定では、テキスト形式のメールには「MSゴシック」が使われるようになっています。自分の好きなフォントがあるなら、それに変えてもいいでしょう。

ただし、「プロポーショナル」に指定したフォント(最初の設定では「ゴシック体」で、ゴシック体にはMSPゴシックが指定されています)を変更すると、メニューなどのフォントも連動して変わります。メニューなどのフォントを指定する方法は、あとで解説することにしましょう。

3. サンダーバードの便利な機能:「迷惑メールフィルタ」

サンダーバードをおすすめしたいいちばん大きな理由は、「迷惑メールフィルタ」機能です。

自分の使っているプロバイダーには迷惑メール対策サービスがない、という人も多いでしょう。サンダーバードの迷惑メールフィルタを使えば、サンダーバードが迷惑メールを自動的に判断して、「迷惑メール」というフォルダに移動してくれます。

さっそく設定してみましょう。メニューの[ツール]→[アカウント設定]を選んでください。

すべてのメールアドレスで共通受信トレイ=ローカルフォルダの受信トレイを使っている場合は、ローカルフォルダのなかにある「迷惑メール」で設定します。一方、メールアドレスごとに受信トレイをわけている場合は、アカウントのなかにある「迷惑メール」で設定してください。もっとも、いちいち考えるのがめんどうなら、両方の「迷惑メール」で、おなじように設定しておけばいいでしょう。でもって、設定の内容は……。

「迷惑メール」の画像

迷惑メールの学習フィルタは、最初の設定で有効になっています。そのうえで、「迷惑メールと判断された受信メッセージを次のフォルダに移動する」にチェックをつけ、移動先を「[迷惑メール]フォルダ」にしておきましょう。なお、受信した迷惑メールを自動的に削除する設定もありますが、このあたりはお好みでどうぞ(自動的に削除するときは、かならず、受信した迷惑メールを確認するようにしてください。必要なメールが迷惑メールと判断されてしまうことがあるからです)。

「オプション」(プライバシーの画像

続いて、メニューの[ツール]→[オプション]を選んで、「プライバシー」アイコンをクリック。「迷惑メール」タブのなかの「迷惑メールであると手動でマークしたときに次の処理を実行する」([迷惑メール]フォルダへ移動する)と、「迷惑メールと判断したメッセージを既読にする」にチェックをつけてください。

これだけ設定すれば、

が、自動的に「迷惑メール」フォルダに入るようになります。

もっとも、“迷惑メールと判断されない迷惑メール”もありますから、そんなときは、「これが迷惑メールなんだよ」ということをサンダーバードに教えてやりましょう。

“迷惑メールと判断されない迷惑メール”を受信したら、メッセージリストペインでそのメールをクリック。次に、ツールバーの「迷惑メール」ボタンをクリックしましょう。こんなふうに、メールに「迷惑メールマーク」がつきました。

迷惑メールマークをつけたところの画像

迷惑メールマークがついた瞬間に、そのメールは「迷惑メール」フォルダに移動します。こうした作業をくりかえしていくことで、サンダーバードは、どんなメールが迷惑メールなのか、ということをどんどん学習していってくれるんですね。迷惑メールフィルタは、一度使うと、もう手放せない機能でしょう。

4. 設定を変えて、もうすこし便利にしよう

サンダーバードは、自分好みの設定にすることができます。便利な設定のいくつかを紹介しておきましょう。

◆ツールバーアイコンを小さくする

「小さいアイコン」にチェックをつける画像

メニューの[表示]→[ツールバー]→[カスタマイズ]を選ぶと、こんな設定画面が表示されます。ここで「小さいアイコン」にチェックをつけましょう。ツールバーのアイコンが小さくなります。

◆メニューのフォントを変えてみる

サンダーバードのメニューのフォントは、「オプション」で指定したフォントが使われます。これだと、ほかのソフトとみためがちがっていやだ、と感じるかもしれませんね。そんなときは、「userChrome.css」でメニューのフォントを指定しましょう。

ファイアーフォックスとちがって、サンダーバードの場合、userChrome.cssは自分で作らなければなりません。以下の作業は、サンダーバードを終了させてから行ってください。

「chrome」フォルダを作る画像 まず、プロファイルフォルダに「chrome」というフォルダを作ってください。この「chrome」フォルダのなかに、userChrome.cssを保存することになります。

次に、メモ帳を立ち上げて、こんなふうに書き込んでください(ここに書いてあるものを、コピー&ペーストすればいいでしょう)。

/* メニューなどのフォントを変更する */
menu, menuitem {
font-size: 12px !important;
font-family: "MS UI Gothic" !important;
}

ウィンドウズXPのメニューのフォントは、最初の設定では「MS UI Gothic」になっています。この例は、サンダーバードのメニューのフォントを「MS UI Gothic」の「12px」にする、という指定。なお、12pxは「9ポイント」。10ポイントにしたいときは「13px」としてください。

userchrome.cssを保存する画像

メモ帳に書き込んだら、メモ帳のメニューの[ファイル]→[名前を付けて保存]を選びましょう。ファイル名は「userChrome.css」、「ファイルの種類」は「すべてのファイル」、「文字コード」は「UTF-8」にして、さきほどの「chrome」フォルダに保存します。

◆返信メッセージの「〜さんは書きました:」を表示しない

「〜さんは書きました:」の画像 サンダーバードで返信メールを書くとき、引用したメールの上に「〜さんは書きました:」というフレーズが入ります。このフレーズのことを「返信ヘッダ」といいます。サンダーバード1.5までは「〜 wrote:」と、まさに英語だったのですが、2.0になって、ようやく「〜さんは書きました:」と日本語になりました。

このフレーズ、いらないと思う人もいるでしょうね。いらないときは、またまたメモ帳を立ち上げて、こんなふうに書き込んでください(ここに書いてあるものを、コピー&ペーストすればいいでしょう)。

/* 返信ヘッダを表示しない */
user_pref("mailnews.reply_header_type", 0);

メモ帳に書き込んだら、メモ帳のメニューの[ファイル]→[名前を付けて保存]を選びましょう。ファイル名は「user.js」、「ファイルの種類」は「すべてのファイル」、「文字コード」は「UTF-8」にして、アカウントなどの各種設定ファイルが保存されているプロファイルフォルダに保存します。

なお、「〜 wrote:」のほうがいい、という場合は、「user.js」に、次のように書き込んでください。

/* 返信ヘッダを「〜 wrote:」にする */
user_pref("mailnews.reply_header_type", 3);

//[authorwrote]、[separator]、[ondate]、[colon]の順番で表示される
user_pref("mailnews.reply_header_authorwrote", "%s wrote");
user_pref("mailnews.reply_header_separator", " ");
user_pref("mailnews.reply_header_ondate", "");
//日付と時刻が必要な場合は以下のようにする
//("mailnews.reply_header_ondate", "[%s]");
user_pref("mailnews.reply_header_colon", ":"); 

5. 便利な拡張機能を使ってみよう

ファイアーフォックスと同じく、サンダーバードにも、さまざまな機能を追加する「拡張機能」が、アドオン(つけたすもの)として用意されています。どんな拡張機能があるのかは、「Thunderbird まとめサイト」や、「Mozilla Firefox Thunderbird の拡張あれこれ」に解説があるので、ぜひ見てください。

ここでは、

を紹介しておきます。

なお、インストールした拡張機能は、メニューの[ツール]→[アドオン]で確認できます。並びはアルファベット順です。

◆クイックテキスト(Quicktext)

「Quicktext - Hesslow Extensions」へ行って、「DOWNLOAD」ボタンを押して、拡張機能のファイルを適当な場所に保存してください。

サンダーバードを立ち上げて、メニューの[ツール]→[アドオン]を選びます。「追加」ボタンを押して、ダウンロードしたファイルを選びましょう。

クイックテキストをインストールするところの画像

こんな画面が出てくるので、「今すぐインストール」ボタンを押して、インストールします。インストールが終わったら、「Thunderbirdを再起動」ボタンを押して、サンダーバードを立ち上げなおします。

サンダーバードを立ち上げなおしたら、メニューの[ツール]→[Quicktext]を選びましょう。そうすると、こんな画面が表示されます。まずは、左上の「グループを追加」ボタンを押してください。

クイックテキストの最初の画面の画像

右側に「新しいグループ」というグループタイトルが表示されるので、これを「あて名」などといった名前にしておきます。

クイックテキストで「グループ」を作るところの画像

次に、「テンプレートを追加」ボタンを押します。そうすると、「あて名」グループにテンプレートを追加することができます。テンプレートタイトルは「名前とメールアドレス」などとしておきましょう。「挿入形式」は「テキスト」のままにしておきます。

クイックテキストで「テンプレート」を作るところの画像

テンプレートのなかみは、タイトルの下にある枠のなかに作ります。テンプレートには、「お世話になります。」といった文を自分で入れることができます。また、右側にある「タグ」と書かれた部分をクリックして、あて先の名前やメールアドレスなどを入れることもできます。

クイックテキストで定型文を設定したところの画像

ちなみに私は、こんな定型文を作ってみました。

あて名の部分は、ほんとうは「なまえ <メールアドレス> さま」というかたちにしたかったのですが、残念ながら、できませんでした。というのも、「<[[TO=email]]>」と記述すると、テンプレートを認識しなくなってしまうから。クイックテキストのバグだろうと思いますが、改善されるかどうかは不明です。なにかうまい解決策をご存じの方は、どうぞお知らせください。

さて、定型文をつくったら、下にある「保存」ボタンを押してから、「閉じる」ボタンを押してください。

この定型文を実際のメッセージで使うには……。

クイックテキストで定型文を入れたところの画像

メッセージの作成画面の件名の下に「名前とメールアドレス」と書かれたボタンができているはずです(1つのグループに複数のテンプレートを設定すると、「あて名」というグループ名のボタンが表示されます)。このボタンを押すと、メールの先頭に定型文が入る(ここでは[[CURSOR]]も指定しているので、指定の位置にカーソルが移動する)、というしくみ。

クイックテキストは便利に使える拡張機能なので、ぜひ、お試しください。クイックテキストには、有料の「クイックテキストプロ」もありますが、通常は、ここで紹介した無料版のほうで十分でしょう。

◆ジョイン(Join)

アウトルックエクスプレスなどのメールソフトでは、添付ファイルを分割して送信することができます。インターネットにつなぐ回線が低速で、メールサーバーの容量もけっして大きくなかったころの名残ですね。現在では、添付ファイルを分割して送信するなどというケースはきわめてまれ、もっといえば、あまりおすすめできない行為でしょう。

分割して送信された添付ファイルの画像 それはともかく、分割して送信された添付ファイルをサンダーバードで受信すると、たんに「attachment」と表示されます。サンダーバード本体では、分割して送信された添付ファイルを結合することができません。

メールでやりとりする相手が添付ファイルを分割して送ってくるんだけど……というときに必要となるのが、分割された添付ファイルを結合する拡張機能「ジョイン」(Join)です。「Join - Thunderbird拡張」からダウンロードして、インストールしてください。

[選択したメッセージを結合]を選ぶ画像 ジョインの使い方はとてもかんたん。メッセージリストペインで、分割されたメールのタイトルをすべて選択して、右クリック。メニューの[選択したメッセージを結合]を選びます。

これだけの操作で、分割した添付ファイルを結合した新しいメッセージが、受信トレイに作成されます。

ここでは、「AL-Mail」(アルメール)というメールソフトで、約271キロバイトのJPEG画像を添付ファイルにして、分割送信してみました。サンダーバードで受信したメール数は8通で、ジョインを使うことで、ぶじに結合できています。

分割して送信された添付ファイルを結合した画像

6. 気分によって「テーマ」も変えられる

ファイアーフォックスと同じく、サンダーバードもみため(外観)のことを「テーマ」といっています。テーマには、初期設定のものだけでなく、いろいろなものがあります。みためを変えてもメールソフトの機能は変わりません。でも、みためを変えると、なんだか気分もちがってきますよね。

サンダーバードでは、みためを変えるテーマも、アドオンとしてたくさん用意されています。

テーマを変えるときは、メニューの[ツール]→[アドオン]を選んで、「テーマ」アイコンをクリック。右下にある「新しいテーマを入手」のリンクをクリックしてください。そうすると、ブラウザーが立ち上がって、テーマを置いてあるサイトが表示されます。

サンダーバードのテーマがおいてあるサイトの画像

英語の部分もありますが、まあ、なんとなくわかるでしょう。サンプル画像もありますから、どんなみためになるのかもわかりますよね。「対応バージョン」が「2.0」以上になっていれば、そのテーマはサンダーバード2.0で使える、ということになります。

気に入ったテーマがあったら、「インストール」を右クリックして、適当な場所に保存してください。テーマをダウンロードしたら、テーマ一覧の画面で「インストール」ボタンを押して、ダウンロードしたファイルを選びましょう。

サンダーバードのテーマをインストールするところの画像

インストールが終わったら、「テーマ」アイコンをクリックして、テーマ一覧画面を表示。新しいテーマをクリックして、「テーマを使用」ボタンを押します。

新しいテーマを使用するところの画像

続いて、「インストール」アイコンをクリック。右下にある「Thunderbirdを再起動」ボタンを押して、サンダーバードを立ち上げなおします。

サンダーバードを再起動するところの画像

サンダーバードを立ち上げなおすと、新しいテーマが適用されます。

7. サンダーバード本体や拡張機能をアップデートするとき

メニューの[ツール]→[オプション]を選んで、「詳細」アイコンをクリック。「更新」タブを見てください。

更新の設定の画面

最初の設定では、上の図のように

ようになっています。つまり、サンダーバード本体のアップデートは、自動的にやってくれるんですね。

メールソフトを立ち上げっぱなしにしていると、いきなり「ソフトウェアの更新」画面が表示されることもありますが、ここでは、手動で更新を確認してみましょう。

メニューの[ヘルプ]→[ソフトウェアの更新を確認]を選んでみてください。更新があると、こんな画面が表示されます。

サンダーバードの更新をダウンロードする画面

上のような画面が表示されたら、「今すぐダウンロードしてインストール」を押してください。なお、サンダーバード本体をアップデートすると、それまで使っていた拡張機能やテーマが使えなくなることもあります。使えなくなる拡張機能やテーマがあるときは、メッセージが表示されるので、確認してみてください。

サンダーバードの更新の画面

こんな画面が表示されたら、「Thunderbirdを今すぐ再起動」ボタンを押しましょう。これで、サンダーバードの本体がアップデートされます。なお、新しいバージョンに対応していない拡張機能やテーマがあると、再起動するときにこんな画面が表示されます。

新しいバージョンに対応していない拡張機能やテーマを確認する画面

「今すぐ確認」ボタンを押すと、拡張機能やテーマの新しいバージョンを確認してくれます。ただし、対応した新しいバージョンがないと、それらの拡張機能やテーマは使用できなくなります。

さて、各種の拡張機能やテーマは、新しいバージョンを自動的に確認してくれますが、インストールは手動でやらなければなりません。したがって、メニューの[ツール]→[アドオン]を選んで、拡張機能やテーマの新しいバージョンがあるかどうか、ときどき確認してみてください。

拡張機能の更新を確認する画面

たとえば拡張機能の場合、「更新を確認」ボタンを押すと、拡張機能の新しいバージョンを自動的に確認して、インストールすることができます。

    *
というわけで、サンダーバードのインストールから設定まで、ざっくりと説明してきました。メールソフトの乗り換えなんてめんどうなだけ、と思っている人もいるでしょうが、これだけやっておけばいいわけですから、それほど手間じゃないと思います。特に、「迷惑メールフィルタ」機能は便利でしょう。みなさんもこの機会にぜひ、サンダーバードを試してみてください。