White Sands & South Texas (2008.12)


(South Padre Island)


年末休暇を利用し、ニューメキシコ州、テキサス州を旅行してきました。
最初に西に向かいニューメキシコ州南部のホワイトサンズ国定公園へ。その後テキサス州に入りエルパソ、サンアントニオを経て同州最南端部のサウスパドレアイランド、それからメキシコ湾沿いに北上してコーパスクリスティへと回り、ダラスを経てオクラホマに帰還しました。
テキサス州南部は常夏とは言えないまでも温暖で、冬に訪れるにはとても良いエリアだと思います。

12/24 Oklahoma - Amarillo,TX - Roswell, NM

(Palo Duro Canyon)
ノーマンの自宅を朝8時に出発し、I-40を西へ。途中エルクシティ(Elc City)で給油し、テキサスのパンハンドル(Pan Handle 「鍋の取っ手」のように張り出している地域)の中心、アマリロ(Amarillo)の中華バッフェで昼食。

アマリロの少し南にあるパロデュロキャニオン州立公園(Palo Duro Canyon)に立ち寄る。こんなところに峡谷などあるだろうか、と思い平原を走っていくと、先の土地がえぐれて谷となっているのが認められた。公園に入って展望台から眺めると、なかなかの壮観である。グランドキャニオンには及ばないものの、同じように平らな大地を川が長い時間をかけて削ってできた、日本では見られない大峡谷である。公園内にはトレイルやキャンプ場などもあり、もう少し近ければ時間をかけたい公園である。

US-60を南西へと進む。沿道には牛の取引場が数カ所あり、かなり強烈な臭いがするのでクルマの空調を内気循環に切り替えた。ニューメキシコ州に入りクローヴィス(Clovis)で再び給油、時計を1時間戻す(Mountain Time)。US-70をさらに南西に走っていくと、周囲が次第に乾いた大地となりニューメキシコらしい雰囲気となる。このあたりは町が少なく、携帯電話の電波が届かずやや不安になる。夕日に向かって走り、ちょうど日が沈む頃にロズウェル(Roswell)に到着、ホテルにチェックイン。

地元のガイドを参考に、イタリアンレストランで食事。地方の町にしてはなかなか良い店で、マグロのタタキやあさりのパスタなど美味であった。


12/25 Roswell,NM - White Sands - El Paso, TX

UFO Museum (Roswell)


White Sands National Monument


El Paso
ビルの背後にRio Grande川があり、その向こうはLas Cruces(メキシコ)
ロズウェルはUFOの町として有名なのだそうである。かつて近隣でUFOの残骸らしきものが発見され、宇宙人の憶測もなされている。果たしてどこまで本当なのかわからないが、UFOを町おこしのネタにしていることは確かなようである。市街地にはUFO博物館なるものがあるが、当日はクリスマスで休館であった。

ロズウェルからUS-70を西へ。山を越えたのだが、スキー場のような施設があった。雪はなかったが、このあたりでは木も多くそれなりに降水があるようである。アラモゴード(Alamogordo)で給油し、もう少し進むと前方に白い砂丘が見えてきた。ホワイトサンズ国定公園(White Sands National Monument)に到着である。

入口横のビジターセンターでは日本語の解説音声があった。クルマで公園に入ると最初は植物が結構あったのだが、砂丘に入っていくと植物は少なくなり、道路脇には白い壁が立ち、雪の銀世界に居るような感じになる。ここの砂は石膏で、普通の砂よりも純白である。世界でもあまり例がなく、またこの砂丘が最大の規模なのだそうである。やがて路面はアスファルトから砂そのものに変わる。砂の駐車場にクルマを止めて砂丘に登る。新雪の上を歩くように足跡をつけていく。砂の上には風紋がある。この日は風が強く、砂が肌に当たる。強い風は砂丘を少しずつ動かしているようで、先ほどつけた足跡も少しずつ消えていく。丘の上に登ると、白い砂丘が遠くまで続いている。それにしても真っ白な世界である。
クルマで園内を何度か周り、白い世界を堪能した。ただ風が強いこともあり、体やクルマがそこらじゅう砂だらけになってしまった。

ホワイトサンズを後に、再びUS-70を西へと走る。このホワイトサンズのエリアは大半がミサイル実験基地となっており時々通行止めとなるそうであるが、当日は大丈夫であった。ホワイトサンズから離れても、遠くに真っ白な砂煙が立ち上るのが見えた。

標高5719ftのSan Agustin Passを越え、ラスクルーシス(Las Cruces)からI-25に入って南へと走る。ほどなくI-10に合流し、やがてテキサス州に入り、エルパソ(El Paso)となる。このあたりも沿道に牛の取引所が多く、かなりの臭いであった。

エルパソではシーニック・ドライブを走り、山の中腹の展望台からエルパソの街を一望する。リオ・グランデ川が東西を流れており、その向こうはメキシコのシウダー・ファレス(Ciudad Juarez)の街である。ファレスの人口はエルパソのほぼ倍の100万人で、メキシコでも5番目くらいの規模だそうである。パスポートを持ってきているので橋を渡って行くことも出来るのだが、最近は治安が非常に悪いそうなのでやめておいた。

ホテルにチェックインした後、夕食を取ろうと外へ出かけたのだが、この日はクリスマスでことごとくレストランが営業していなかった。北の山には☆のイルミネーション、またダウンタウンではクリスマスイルミネーションがあり結構な人出であったが営業しているレストランは見つからず、結局ホテルに戻ってあらかじめ用意していたカップ麺や缶詰などを食べる羽目になった。


12/26 El Paso, TX - San Antonio, TX

(I-10の風景)
エルパソからI-10を東へと走る。エルパソの街がつきるとクルマは少なくなり、制限速度は最高80マイル(約140km)となる。しばらくはリオグランデ川越しにメキシコの山々を眺めながら走る。周辺は荒野となり、赤茶けた山や乾いた大地が広がる。とてもテキサスとは思えない風景で、むしろアリゾナに近いようである。途中、Central Time Zoneに戻り、1時間進む。

途中検問所があった。事前にガイドブックやインターネットで、国境近くを旅行する場合は自動車免許だけでは不足でパスポートを持参する必要がある、という注意があったので今回はパスポートを持参しており、これを係官に見せてOKとなる。どうやら全ての人を細かく見ているわけではなく、一見してメキシコ系ではないと思われる白人はOK、それ以外はチェック、という感じのチェックであった。

ヴァンホーン(Van Horn)という小さな村で給油し、荒野の中をひた走る、途中I-20がダラス方面へと分岐していくと、クルマはさらに少なくなる。本日の行程の途中、唯一、町と言える規模のフォートストックトン(Fort Stockton)にて昼食をとることにする。ただそれほど店はなく、テキサス州のハンバーガーチェーン店であるDairy Queenに入った。ファストフード店なのだが大量の客で混雑しており、注文したハンバーガーとサラダが出てくるまでに結構時間がかかってしまった。ただこの日は気温が上がって30度近くにまで上がり、セットについた大きなドリンク(スプライト)は有り難かった。さらに東へ走り、ソノラ(Sonora)で給油。このあたりまでくると次第に緑が増えてきて、川も流れている。

コンフォート(Comfort)の近くのパーキングエリアで休息。このあたりで日没となる。夕闇の中、I-10次第にアップダウンが大きくなり、周囲にはようやく民家が認められるようになり、クルマもやや増えてくる。ボエーン(Boerne)まで来ると一気に住宅や商店が増えて明るくなり、ようやくサンアントニオ(San Antonio)にたどり着いたという感覚を強くする。

サンアントニオのホテルにチェックインした後、ホテルの近くにある寿司店に行ってみる。混雑しており30分待ったが、なかなか美味であった。夜に入っても気温は25度近くあり、サッポロビールも美味しかった。


12/27 San Diego, TX - South Padre Island, TX

(Mission San Jose)


(US-100の橋からSouth Padre Islandを望む)


(South Padre Island夜景)
翌朝も晴れており、気温が20度以上あった。ただこの日は北から寒冷前線が迫っており、雷雨の可能性もあるという予報だったので、早めに南を目指すことにする。

まずはサンアントニオの南部にある古い教会、Mission San Joseをしばらく見学。最初にやってきたスペイン人が先住民を教化するために作った教会だそうである。教会の建物は石造りで、やや黒ずんでおり、妻はちょっと怖い、との感想であった。教会の周囲には壁を巡らせて、外からの侵入を防ぐ構造になっており、アラモの砦同様である。なお壁の内側では生活できるようになっている。

北の空に迫ってきた黒雲から逃げるように、サンアントニオからI-37を、ついでUS-281を南へと走る。途中アリス(Alice)という町の中華バッフェで昼食をとる。この店では受付にしか中国系の店員がおらず、町にも東洋人は多くないのだろうか、「日本人?いつからこの辺に居るのか」と聞かれ、旅行中だと答えた。
再びUS-281を走る。片側2車線の平原をひたすら進むうち、雲は消え、外気温はとうとう90度(華氏。摂氏32℃に相当)を越え、休憩所で長袖Tシャツを脱ぎ、Tシャツ一枚となった。2時間ほど走り、ようやくメキシコ国境に近いマッカレン(McAllen)に到着。このエリアには都市がいくつかあり、国境を流れるリオグランデ川(Rio Grande。ニューメキシコ州のタオス(TAOS)、アルバカーキ(Albuquerque)を経て、エルパソからメキシコ国境を流れる)にちなんでリオ・グランデ・バレー(Rio Grande Valley)と呼ばれている。椰子の木が植えられて南国らしい雰囲気である。テキサス州最南端のフリーウェイとなっているUS-83、ついでテキサス・トロピカル・ルートと看板のあるUS-100を東へと走ると周囲にはサトウキビ畑が広がっていた。やがて左手に海面が見えてくる。ラグーナマドレ(Laguna Madre)という内海であり、ポートイザベル(Port Isabel)からこれを橋で渡ると、サウスパドレアイランド(South Padre Island)に到着である。

サウスパドレアイランドは、テキサス州南部の海岸線に沿って細長く伸びるパドレ島の南部にある小さなリゾート地である。ホテルにチェックインし、メキシコ湾岸の砂浜に出てみる。既に夕方で気温は25度くらいであったが、海に入っている人も居た。ここの海はサンゴ礁ではないのだが、海はきれいで砂も細かく、同じメキシコ湾岸のガルベストン(Galveston)での「茶色い海」とは全く異なる。

夕食は島内のレストランへ。中がいいか外が良いかと聞かれ、外を希望すると2階のデッキに案内された。既に夜だったが、内海に面したデッキからは先ほど渡ったUS-100の橋と、対岸のポートイザベルなどの夜景が眺められた。それ以外は全般に暗く海面や対岸などはほとんど見えなかったので、橋や町の灯りが余計に際だっていた。気温はまだ高くTシャツ短パン姿のまま、店員のお薦めのエビカレー(タイ風)やパスタを食べた。


12/28 South Padre Island, TX

(ホテルからの眺め)


(砂浜で行き止まりのUS-100)
夜半に寒冷前線が通ってざっと雨が降り、翌朝は気温が下がり曇天となった。サウスパドレアイランドには2泊するため、中日の今日は朝寝坊する。

ホテルのレストランでブランチをとった後、海岸を散歩する。気温は摂氏15度くらいで、冬のオクラホマに比べれば暖かいのだが、それでも肌寒い。サウス・パドレ・アイランドにはホテルが建ち並んでいるのだが、よく見ると営業していないホテルや、窓が板でふさがれている客室がある。これらは、今年の夏にこの地に襲来したハリケーンの傷跡である。オクラホマ駐在が宿泊したホテルも、タワー棟のかなりの客室の窓が板でふさがれていた。なおオクラホマ駐在の客室は砂浜に面した低層棟だったのだが、一階なので部屋から海岸が見にくいのが残念であった。

天気も悪いので午後も部屋でのんびりし、夕方になってホテルを出て、サウスパドレアイランドの大通りを北に走ってみる。しばらくはホテルや商店、レストランが立ち並んでいるのだが、進むにつれて次第に少なくなり、やがて道は片側1車線となって左右は砂丘となる。左の砂丘の先は内海のラグーナマドレ、右の砂丘の先はメキシコ湾である。10分ほど走ると行き止まりとなり、その先には砂丘が続いていた。この砂丘は明日の宿泊地のコーパスクリスティ(Corpus Christi)のノースパドレアイランドまで約200km、延々と続くのである。道を戻り、ラグーナマドレに面する砂浜へ出てみると、ジェットスキーをやっていたり凧揚げをしている人などが居た。

橋を渡ってポートイザベルに行き、サウスパドレアイランドを望む灯台を眺めた後、橋のたもとにあるレストランへ。海賊をテーマにしたレストランであり、店の内外には海賊の人形がたくさん飾ってあった。シーフードのタコスと牡蠣のサンドウィッチ(ニューオーリンズ風のPO-BOY)を注文し、妻と分けて食べた。サウスパドレアイランドが観光地であるのに対し、ポートイザベルは古くからの港町で落ち着いた感じであった。帰りにテキサス南部のスーパーマーケットであるHEBに寄り、飲料などを買ってホテルに戻った。


12/29 South Padre Island, TX- Corpus Christi, TX

(Downtown Corpus Christi)


(Aransas Pass)
今朝も曇っているが、所々雲の切れ間から青空がのぞいている。浜辺を散策した後、サウスパドレアイランドを出発。

US-77を北上。片側2車線でほとんど信号は無い道だが、途中に検問があった。往路のUS-281でも北向きの車線には検問があり、やはりパスポートの携帯は必須である。

2時間半ほどでコーパスクリスティに到着。コーパスクリスティはメキシコ湾に面する人口約30万人の町である。ちょうど昼で、日本食レストランに行って寿司ランチを食べる。その後コーパスクリスティ湾沿いに出る。すっかり晴れ上がり、海も青くきれいであった。湾岸にある公園を散策してダウンタウンのビル群を眺める。

メキシコ湾から入りこむコーパスクリスティ湾をぐるっと一周する。何カ所か海峡を橋で渡るのだが、最後のアランサス海峡(Aransas Pass)には橋がなく、無料の船を使って渡ることになる。30分ほど待った後、クルマ20台ほどが運べるボートに「駐車」。クルマに乗ったままでボートは動きだし、2分ほどで対岸のポートアランサス(Port Aransas)へ。南へ少し走り、小さな川を越えるとノースパドレアイランド(コーパスクリスティの市内)である。

メキシコ湾を望む海岸沿いのホテルにチェックインし、海岸を散策する。気温は15℃くらいでやや低いが、夏は海水浴場として賑わうビーチであり、青い空、青い海、白い砂浜の散策は気持ちが良かった。ホテルの部屋からも海が望め、こちらに2泊する方が良かったかなと思った。

夕食は市街地にある日本食バッフェレストランへ。中華バッフェのメニューを日本食に変えたような印象の店であったが、うどんや寿司、天ぷら、そばサラダなどもあった(味はそれなりであった)。


12/30 Corpus Chiristi, TX - San Marcos, TX - Dallas, TX
12/31 Dallas, TX - Oklahoma

(North Padre Island, Corpus Christi)
メキシコ湾から登る日の出を眺める。雲があり水平線の少し上からの日の出であったが、きれいであった。チェックアウトした後、海岸沿いを少し散策して、ホテルを出発。海ともここでさようなら、である。妻はここが気に入ったようで、コーパスクリスティにはまた来たいと言っていた。温暖で海もきれいで、オクラホマからもクルマで来れる、のがいい、ということらしい。

I-37を北に走る。道路脇には「Evacuate Route」の看板がある。この看板はサウスパドレアイランドからのUS-77などでも見受けられたが、ハリケーンが襲来した時にクルマで避難するルートになっているとのことである。普段は2車線のインターステートだが、避難時は路肩も使うそうである。

サンアントニオを通過し、サンマルコス(San Marcos)のアウトレットモールに寄って買い物し、I-35を北上。夕刻であったためオースティン(Austin)で渋滞があり、間もなく日は暮れ、宿泊地のダラスには夜8時過ぎに到着した。

最終日はダラスで買い物をして夕方まで過ごし、夜9時半頃にノーマンに帰着した。

[ホーム][お手紙]