Branson & St Louis (2008.11)


(セントルイスのゲートウェイアーチ)


Thanksgiving Dayの連休を利用して、2泊3日で隣のミズーリ州(Missouri)へ行ってきました。
オクラホマ州は6つの州と接していますが、ミズーリ州のみが未訪問となっていました(乗換のためセントルイス空港に寄ったことがあったのみ)。
初日はアーカンソー州(Arkansas)北部のユーリカスプリングス(Eureka Springs)を経てブランソン(Branson)、翌日はセントルイス(St Louis)に行きました。
なお、休みがもう1日あったのでカンザスシティ(Kansas City)に行こうかとも思ったのですが、最終日は雪の予報であったため結局土曜のうちに帰還しました。カンザスシティはまた春以降に・・・



オクラホマシティからI-44(Turner Turnpike)でタルサ(Tulsa)を目指して走る。この道路は過去3度ほど走っている。有料道路で制限速度は75mile/hである。途中、すぐ後ろの車が私の車を抜いた直後にパトカーに捕まるという出来事があり、用心して走る。
タルサからはUS- 412を東へ。一般道路なのだが信号は全く無く、交差点はいくつかあったが一時停止も無く、高速道路と同じようであった。やがて有料道路(Cherokee Turnpike)となる。この有料道路では追越車線に段差が設けられており、スピードの抑制と、なるべく走行車線を走らせるための工夫のようである。再び一般道路に変わってほどなくアーカンソー州(Arkansas)に入ると、ようやく信号があって停止する。
スプリングデール(Springdale)という街で昼食をとることにした。今日はThanksgiving Dayのため大半の店は休みなのだが、Braum'sは開いており、ハンバーガーを食べた。

Bentonville, Eureka Springs



(Wal-mart Visitor Center)


(Eureka Springsの街並み)


(Christ of the Ozarks)
スプリングデールにはI-540が通っており、この道を北上、ベントンビル(Bentonville)という小さな町に到着。ダウンタウンにWal-MartのVisitor Centerがあるというので寄ってみた。

看板には「Walton's」と書かれている。祝日のため休みだったのだが、ガラス越しに中を覗き込んだり、記念撮影をしたりした。なぜこんなところにあるのかというと、ここがWal-Mart発祥の地だからであり、また同社の本社は今もこの町にある。Waltonとは創業者Sam WaltonのLast Nameであり、Wal-MartのWalもこれに由来している。それにしても世界一の小売業Wal-Martがこんな田舎町から出ていったとは驚きであった。

ベントンビルからUS-62を東へと向かう。このあたりはThe Ozarks(オザーク)と呼ばれるエリアで、標高は高いところで700m強という低い山地である。このため道は上ったり下ったりで、曲がりくねっている。やがてユーリカスプリングス(Eureka Springs)という町に着く。

ユーリカスプリングスは多くの泉が湧く山間の町で、ビクトリア朝時代の古い町並みがよく残っていてhistoric district(歴史的建物保存地区)に指定されており、保養地となっている。Historic loopを走り街中を周遊すると、谷間の狭い土地にヨーロッパ風の優雅な建物が立ち並んでいる。ダウンタウンにはギャラリーやアンティークショップなどがあり、しばし散策した。観光地のためか一部の店は営業していた。またこの町の東側の山の上には大きなキリストの像「Christ of the Ozarks」があり、日本の観音像を髣髴とさせた。



Branson


(Shoji Tabuchi Theaterの看板)


(Theater正面のタブチ夫妻の肖像)


(Shoji Tabuchi氏の演奏)


(タイタニックの劇場)
ユーリカスプリングスから再びUS-62を東へ進み、ついでアーカンソー州道21号線を北東へと進む。いくつかの山や谷を越え、やがてミズーリ州に出て、ミズーリ州道86号線となった。夕闇が迫る中、Table Rock Lakeを渡り、US-65に入ってブランソン(Branson)に到着。

ブランソンは人口1万人にも満たない町なのだが、カントリーミュージックを中心とするショーやアトラクションで有名な観光地となっている。中でもW 76 Country Blvd沿いには多くの劇場が立ち並んでいる。巨大ホテルの並ぶラスベガスとは雰囲気が違い、何となく日本の温泉街に近いような気がする。ホテルにチェックインししばし休息。

さてブランソンのショーで有名なのはショージ・タブチ(Shoji Tabuchi 漢字では田淵章二?)という日本人(現在は米国籍)とのことである。是非見てみたいと思い、事前にチケットを予約しておいた。ショーは19時半からなので、事前にレストランで食べようと思ったのだが、Thanksgiving Dayで休業の店が多く、営業していたレストランは大混雑。やむなくTaco Bellで簡単に食事を済ませ、タブチ氏の劇場へ。駐車場は既に多くのクルマで埋まっており、また団体客の大型バスも数台来ていた。

劇場の正面にはタブチ氏と奥さん(米国人)の肖像が。中に入ると多くの客が入場を待っていた。チケットを入手し、トイレに行くとびっくり。広くて豪華な作りで、洗面台のうしろには休憩のための椅子も設けられていた。ホールは2千人以上入るという大規模なもので、大入り満員とはいかなかったが7〜8割方は埋まっている様子であった。ショーは3月から12月前半までほぼ毎日行なわれていることを考えれば、かなり立派なものである。席はほぼ中央で見やすい位置であった。
ショーは時節柄クリスマスソングを主にフィーチャーしたもので、劇団員によるダンスや歌のあと、タブチ氏が空飛ぶベッドに乗ってステージに登場。タブチ氏は明石家さんまにちょっと似た風貌で、バイオリン(フィドル)の演奏が本職で超絶技巧を披露していたほか、歌や踊りもこなしていた。しかし特筆すべきなのはトークであった。当然全て英語なのだが、「最初は英語で苦労したが、今はパーフェクトだ」と話して会場から笑いをとるなど、発音は「日本人の英語」そのもので、私も聞き取りやすかった。ただ、とにかく客席の受けをとるのがうまいのである。そして客は私と妻以外はほぼ純粋にアメリカ人なのである。アメリカでこんなに成功し、アメリカ人に受け入れられている日本人が他に居るだろうかと思い、私はひそかに感動した。

タブチ氏のトークによると、大学卒業後に日本から船でサンフランシスコに渡り、その後オーディションに合格してカントリーミュージシャンとなり、ナッシュビルなどで活動した後、ブランソンに定住してショーを開くようになったのだそうである。ブランソンに来たのは1981年、自前の劇場を作ったのは1989年とのことで、もう20年近くになる。日本を出てからはもう40年くらい経っているだろう。また、一昨年に小泉元首相が訪米した際にホワイトハウスの晩餐会に招かれ、ブッシュ大統領と小泉元首相の前で演奏したのが誇りだったと語っていた。なお、ショーでは娘さんも登場して歌っていたが奥さん似であり、お父さんには全く似ていないように見えた。奥さんは現在演出に回っているそうである。
ショーの終了後、売店で記念にCDを買って土産とした。


翌2日目はホテルを出発しW 76 Country Blvdを走る。劇場が建ち並ぶ中、アウトレットモール(Tanger Outlet Center)があったので寄ることにした。一店しか寄らなかったが、当日はThanksgiving Day明けで安売りしており、さらに朝10時までは10%引きであった。
買い物は1時間ほどで切り上げ、ブランソンを後にしてUS-65を北上する。スプリングフィールド(Springfield)からI-44を東へと向かう。道はアップダウンが多く、坂を上っては下り、また上って下り・・・の繰り返しであった。途中ロリア(Rolia)という小さな町の中華バッフェで昼食をとった。中華バッフェは大抵の町には必ずあるので、米のご飯を食べたいときにはいつも重宝する。

St Louis


(Gateway Arch)


(Gateway Arch遠景)


(Anheuser-Buschの工場)
午後3時前にセントルイスに到着。この町のシンボル、ゲートウェイアーチ(Gateway Arch)は遠くから見えていたのだが、近くに寄って実際に見るとかなり大きい。ミシシッピ川沿いの駐車場にクルマを止めてカメラを構えると、少し離れないとファインダーに入りきらない。このゲートウェイアーチは、1803年にアメリカがフランス領ルイジアナ(ミシシッピ川以西の広い地域。現在のルイジアナ州とは異なる)を買収し、ここが西部への「ゲートウェイ」になったことにちなんだもので、高さは実に192m。1965年に完成した。
このゲートウェイアーチの内部にはゴンドラがあって最上部まで上ることができるのだが、2時間待ちとのことだったので断念(ゲートウェイアーチそのものも眺められないので・・・)。地下の売店を覗いたあと、近くの旧裁判所などを見学した。

ホテルにチェックインした後、夕食に出かける。「The Hill」と呼ばれるエリアにはイタリアンレストランがたくさんあり、その一つの店で食事をした。美味であった。
ホテルに戻った後、ホテルの最上階から、ライトアップされたゲートウェイアーチを眺めた。
3日目の朝にもホテル最上階からゲートウェイアーチを眺めた後、ホテルを出発。

セントルイスには「バドワイザー(Budweiser)」で有名なアンハイザー・ブッシュ社(Anheuser-Busch)の本社工場がある。試飲つきの無料見学ツアーがあるのだが時間がないため、工場だけ眺めた。
このアンハイザー・ブッシュ社の創業者の一族が作ったドイツ料理店「The Bevo Mill」へ行き、風車を備えた立派な建物の中でブランチバッフェを食べたのだが、メニューはアメリカンでドイツという感じではなかったのがちょっと残念だった。


その後I-44でオクラホマへと帰還。オクラホマ州に入ると有料になるのだが、そのぶん道は良かった。タルサを過ぎたあたりで日没となったが、オクラホマシティには19時過ぎに到着。夕食をとった後ノーマンに帰還した。

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